-弐の談-延びた祭り
申し訳ありません、鬼霊と検索して意味が出ていたので鬼霊としていたのですが正しくは霊鬼のようだったので変えときます。
「鬼洗さんお久しぶりです。」
「ふふっ、500年ほど空いてたかしら。三吉様、紅葉様」
「えぇ、ですがどうしてここに…」「いいから!すぐ逃げるぞ!」
「あらあら、ふふふ」
二人が会った少女は源鬼洗という名で優しそうな霊鬼だ
そんな鬼洗と紅葉は仲良さげに話していたのだが三吉に引っ張られるようにしてその場を離れた
十分に離れたと思うところで立ち止まる
「はぁ、はぁ、はぁ。…おぬしはなぜあやつと仲良く話せるんじゃ!」
「なぜと言われましても、優しそうだから?」
「気づいたら切り付けてるやつのどこが優しいんじゃ!」
鬼洗は優しいには優しい、ただ“少し”狂暴なだけだ
そんな感じで三吉が怒っていると視界に三一納とネティーショが通る
「…三吉か」
「おぬしが出てくるとは珍しいの」
「…別に、それに最近は出歩いてるわ」
「三一納、今回は私が連れ出したんでしょ」
「……」
「お二人も祭りを楽しみに?ですか?」
「…ネティーショがね。私はつき添いよ」
「あらそうですか。ならこれから一緒に行動しませんか」
「お、それはいい案じゃ。どうじゃ」
「…まあいいんじゃない」
「私もいいよ」
思わぬ形となったが三吉は楽しくなりそうだと感じた
後にリンゼットも加わり焼き鳥の礼も兼ねて夕方まで祭りを楽しんだ
三吉が目の前から消えてから鬼洗は困ったように笑う
「あらあらどうしましょう。教えそこねましたね。まぁ、今更意味はありませんか」
その時ちょうど目の前を悪鬼が通る
「ふふっ、『鬼様こちら』」
標的を見つけた鬼洗は悪鬼を誘い込む
翌朝村の宿からでた三吉と紅葉は昨日と同じく祭りを楽しむ…
…一日だけの祭りの二日目だ
「…固有札【幻に実あれ】。さあ、祭りはこれからよ。存分に楽しみましょう」
少女は緑の髪を揺らしながら呟いていた
いつも以上に短いですが今回はここで切らせていただきます。