目から鱗! 消費税の増税は基本的に景気を悪化させない。
このエッセイは消費税増税を推進するものではありません。
結論と書いてある部分の他に、真の結論があります。
消費税が嫌いな方は不愉快に感じる怖れがあります。
(11月18日追加)
こんにちは。
これは、ひねくれ者が常識を疑ってみた、というエッセイだ。
今回のテーマは「消費税の増税は本当に景気に悪影響なのか?」だ。
…………だったんだけど、すごいことが分かったので、いきなり結論!
「消費税の増税は基本的に景気を悪化させない」
誤解しないように言っておくけど、僕は来年の消費税の増税は反対だ。
軽減税率を含め、問題が多いから。
でも、最近気になっていることがあった。
それは、消費税を「親の仇か⁈ 」ってくらい嫌っている人、多くない?
これだ!
誰だって、税金を取られるのはイヤだ。使われかたも怪しく感じるしね。
でも、本当に消費税が悪なのか?
これは疑ってみる価値があるよ。消費税は誰もが負担してる。払いたくないあまり、バイアスかかっている可能性がある。
ということで、これより分析に入る。
まず、景気悪化の原因を3つに分けてみた。
1. 一時的なもの
2. 精神的なもの
3. 物理的(恒久的)なもの
で、ワルいんだけど、1と2をまるまる無視でいくことに決めた。
1.は駆け込み需要と反動減の話なんだけど、根本的な景気悪化原因じゃないから、ここでは考察しない。
タイトルに「基本的に」とあるのは、そういうこと。
2.はマインドの話だけど、これも僕にとっては一時的な話とあまり変わらないように思えた。数年経てば変わるじゃないの?
よって無視する。
残りは3. 物理的なもの
理屈はこうだ。
消費税で税金が上がる分、必ず消費が落ちる。よって景気が悪化 。
うん、分かる。ギリギリの生活をしている人もいるから、税金が上がった分の消費は落ちる。キレイにイコールになるかは疑問だけど、だいたい次の式は成立しそうだ。
消費税増税 = 個人の消費減少
この先をもっと考えてみる。こうなるはずだ。
消費税増税 = 個人の消費減少 = 国の税収増加 = 国の消費増加
何が言いたいか分かっただろうか?
国の予算は基本的に使い切りだ。税収増加分は公共投資などとして、国が消費にまわす。
個人の消費減少 = 国の消費増加
だから、全体の消費は減らない。むしろ、お金持ちが消費税を気にせず消費することで、全体の消費が増加することだってある。
だから結論は
「消費税の増税は基本的に景気を悪化させない」
となる。
………鋭い読者は気づいていると思う。僕はあえて現実を無視した。
実際には消費税増税は全て国の消費に使われるわけじゃない。
実際には国の借金の返済に使われる。国の消費の増加は一部に留まる。これが、全体の消費を減らす。
だから、消費税の増税は結果的に景気を悪化させる。
でも、これは消費税のせいじゃない。緊縮財政のせいだ。
消費税が悪者になるのは、家計感覚のイメージによると思う。個人の家計では
税金 = 悪
借金 = 悪
借金返済 = 善
国の経済(景気)で考えると
税金 = 悪ではない(やや善?)
借金 = 善
借金返済 = 悪
ほぼ逆になってしまう。このイメージの差は大きい。
最後に認めておく、このエッセイの理論は少し雑だ。でも大事なのは、常識を疑ってみること、だと思ってる。
実は景気に悪いのは「消費税の増税」ではなく「国の借金返済」
この理論はチョット面白いんじゃないかな。
最後にもう一つ。消費税のことは嫌いでも、僕のことは嫌いにならないで欲しい。