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思い出
思い出は積み木のように
蜘蛛の糸のような細くて強い糸に丁寧に結ばれて、
積まれていく様々な形の積木
終わりは見えないけれどうまく重なっていった不格好な積木
君と僕で作り上げた365個以上の積木
でも、ある時ぷつんと糸が切れた
落ちてゆく様子を上からただ呆然と見てた
何年もかけて地が見えないほど積んだと思っていたのに
思ったほど積まれていなくて
崩れてくあっけなさに何を思えば良いか
積んだのは僕だけじゃないのに拾うのは僕だけ
でも、今はまだ拾うことが出来ないから
崩れた積木と同じ目線で眺めてる
そこに君はいないけど
取り残された僕と行き場のない積木だけが残されて
時間だけが過ぎていき
僕の心は荒んでいく
崩れた積木は元には戻らない