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隣の席のヒーロー  作者: 由妃
1/1

隣の席の?

初めまして、高宮高校、『赤咲 幽梨』です。友達 0人、先生にも気づかれない幽霊的存在。席替えでは必ず後ろの席に回される。そんな私の隣は学校1のイケメン『霧隠 望』学歴、良し スポーツ、良し 性格、良し、彼が歩くたび周りには女子の集団ができているイケメン男子。

 彼は時々学校から姿を消す。その言葉の通り学校からいなくなる。主席は一つ詰められ周りの女子も彼の存在を忘れている。覚えているのは、私だけ。授業中もいきなり立っても気づかれない。休み時間になるたび彼の周りは囲まれるのに、しかも先生も注意しない。彼の存在に気づいているのは私だけ。

 休みの時に彼を見かけた。(一人でいるのは珍しいな…フードを被ってるからばれないのかな。)彼は路地裏に入り、小さな家に入り下に降りていった。面白そうな匂いがする!こうゆう時影の薄さは便利だ。彼が開けたドアが閉まる前に中に入りこむ。(不法侵入だな)だが私の勘が訴えている、何かある、と。

 「後、1000体」

 そう言いながらボードに張り付けている写真に赤で×をつけている。

 (頭がおかしくなったーーー!?もうやめよう!これ以上見てはいけない!)

 立ち去ろうとドアに近ずく。その時ポケットに入れていた携帯がなる

 音にびっくりしてドアを振り返る彼

 「ッ!?お前隣の席の赤咲!」

 「ご、ごめんなさい!」

 必死で頭を下げる

 (終わった…お母さん…さよなら)

 ジリリリリリッ!

 部屋のどこかにある警報がなった。

 「チッ!こんなときに!赤咲!俺が外出るまで目を閉じといて!」

 「えっ?あっ、はい!」

 素直に目を閉じる。かすかに、『変身』と言う彼の声が聞こえた。バタン!タタタタタッ

 「行ったかな?」

 目を開けて周りを見る。

 (良し!逃げよう!)

 ドアを開けて大通りまでダッシュ。

 (興味本位でついて行くんじゃなかった!一旦帰って落ち着こう。)

 家に向かって歩く。バーン、ドーン

 「?何、この音近ずくたびに大きくなっていくような…」

 ドゴーン!!空からアニメのヒーローみたいなのと、いかにも悪役の雰囲気を出した2人が出できた。

 (夢だ。これは夢なんだ…)

 私の現実逃避を気にする様子もなく戦いは続いていく。

 「よいしょ!」

 ヒーロー?が悪役?をけりとばす。

 「まだだ!終わらせない!」

 手から弓を出し、ヒーロー?の足にめがけて矢を射、暗闇の中に消えていく。

 「ッ!!」

 足から血が流れていく。そのまま、気絶しまばゆい光と共にヒーロー?のスーツが消え中から霧隠 望が出できた。

 「!?だ、大丈夫!?」

 足に刺さった矢を抜く。

 (手当てしなきゃ!ここからなら病院より家が近い!)

 背中に背負って家まで歩く。

 ♠

 影が薄いおかげで気づかれなかった。家も街からは離れているし、親は海外。

 「うっ!」

 「アッ!起きましたか?そのまま待ってください。包帯変えます。」

 包帯を変えお茶を置く。

 「えっと…ありがとう」

 「どういたしまして」

 「なんでそんなに離れているの?」

 霧隠と赤咲はリビングからキッチンまで離れている。

 「離れてません」

 「遠いよ?」

 「離れてません」

 さらにキッチンの入り口からしゃがんで覗いている。

 (赤咲さんかわいい!)

 手を口に当てる。

 「霧隠君。歩けますか?」

 「あっ、えーとちょっとキツイです」

 そりゃそうだ。今でも血は流れていってる。

 「家に泊まりますか?」

 「いやいや!女の子の家に泊まるのは失礼だよ!」

 立ち上がり歩こうとする。そして地面に倒れる。

 「ご飯、どうぞ。」

 「…いただきます」

 ♠

 「お風呂ありがとう…」

 「どういたしまして」

 皿を洗ってかたずける。

 「それより、戦っていた怪物って本物ですか?」

 「見られていたよね、そりゃ」

 「はい。バッチリと。血が流れていたので実在しますよね」

 「えーと、ニュースにはなっていないけど、世界が滅ぼうとしている。」

 「?」

 「祈蘭村って聞いたことある?この街の隣にあった村」

 首を横にふる

 「俺の親が住んでいた村…今は誰にも覚えられてない…村の存在を消した敵の集団の名はレクトル」

 「レクトル…確かラテン語で支配者ですよね」

 頷く

 「状況は理解しました。もう、遅いので寝ましょうか」

 「今言ったことは、」

 「誰にも言いませんよ。おやすみなさい。明日は休みなのでゆっくりどうぞ」

 パチン。もらった毛布でくるまう。

 (暖かい。この暖かさは久しぶりだ、な…)

 スウスウ

 安心しきったように寝息をたてて眠る

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