表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/53

ワーヒド 第4話

戦闘シーンが入ると言いましたが、ちょっとしかありません。

オークが弱いよではなく、主人公が強すぎるだけです。

 目線を窓からミディールさんの方に戻し。

「片付けましょうか?」

 と聞く。


「30のオークなんて、うちの領の騎士百人が必要だぞ!」


「大丈夫です、安心してください。」

 オーク30で100人必要なのか。この領に限った話なのか、それとも、これが普通なのかも調査しなければ。後者の場合、僕は完全なる超戦力だから。


 前のようにオークを貫通して殺す必要はない、MPの無駄遣いだ。オークの足元の草を操作して強靭なツタに変える。オークを拘束して首を絞める。最初はジタバタ暴れようとしたが、ツタの力を増やしたら「ぐぎっ」っと鳴って次々と光の粒子となった。ちょっと綺麗だった。やっていることは我ながらエグいと思うが。

 一体だけ残っていたが、ツタの数と力を増やしたら死んだ。

 やっぱり、前回はオーバーキルで。今回は30のオークを片付けるのに、MPの半分くらいしか使ってない。

 さっきオークを殺した時にドロップしたような丸い石があちこちにある。手こずったオークがドロップした石は他のヤツより大きく、色もより他に緑みがある。

 ツタを操作して石を集める。


「まさか、あなたはそこまで強いとは思いませんでした。

 しかし、ハイオークがいるだなんて。あとで捜査隊を派遣して調べましょう。

 それと、オークの魔石をアーラム領が買い取りたいのですがいかがでしょう?」

 やはり手こずっただけあって、ただのオークではなく、ハイオークだった。石の正式名称は魔石なのか魔核なのかわからなかったが、魔石だった。

 あと、口調がさっきより丁寧になった気がする。強者だと認めてもらったからだろうか。

 魔石の買い取り先なんて知らないから、アーラム領が買い取ってくれるのはありがたい。


 会話中にピロリン〜となったから音を止めたいと念じるとピタリと止んだ。


「是非ともそうさせてください。」

 僕は笑顔で答えた。そして、魔石を渡した。

「先に渡しておきますね。」


「よろしいのですか?」


「構いませんよ。」

 そういうと、御者の男のアルさんが袋を渡し、ミディールさんは大事そうに袋の中に入れた。魔石は価値が高いと見える。


 馬車に戻り、おしゃべりを再開する。

「普段、うちの領では魔物なんて滅多に出ません。オークが二、三出てくる程度で、それも月一のペースです。群れが出来るなんて想像もしませんでした。」

 どうやらオークが出るのはこの領では珍しいことらしい。


 それからは向こうは一切の詮索をやめ、単純におしゃべりになった。僕の機嫌を損ねたくないらしい。


 そうこうしているうちに街に入った。領主のお膝元ということもあるのか、なかなか賑わっている。


 馬車が通るとみんな道を開けてくれる。ボーと外を眺めていたら、他の邸宅一線を画する立派な屋敷が見えた。


「ようこそアーラム家へ。」

 ミディールさんが笑顔でそう言う。


「おかえりなさいませ、ミディール様。

 そちらのお方などちら様でしょうか?」


「ダン、こちらの方は大切な客人だ、丁重にもてなせ、父上を呼んでくる。

 ワーヒド殿、しばしお待ちを。」

 そうミディールさんは執事に言ってどこかへ行った。


「ワーヒド様でよろしいでしょうか?」


「はい、ワーヒド・ヒグチといいます。」


「では、ワーヒド様こちらへ。」

 執事に案内されたのは客間のようで、ギャグ神の家よりも大きかった。


 ちょうど時間があったので、さっき確認しなかったステータスを確認する。


【ステータス】

 名前:ワーヒド・ヒグチ

 レベル:62

 種族:人族

 メインジョブ:農民

 サブジョブ:未登録

 HP:875/1750

 MP:1935/3870

 攻:170

 防:150

 技:70

 智:380

 幸:限界突破

 装備:魔術師風の装備(上・下・右手)

 称号:『世界に愛されし者』 『戦闘農民』 『オークキラー』

 スキル:『精神同調』 『世界之門』 『言語LvMAX』 『大図書館』 『至高神の加護』 『収容魔法』 『念話』 『農業魔法Lv4』 『思考Lv5』 『恐怖耐性Lv4』


『農業魔法』、『思考』、『恐怖耐性』がレベルアップした。それがあったからオークと戦った時は怖くなかったのかもしれない、または恐くなかったからレベルアップしたかもしれない。

 この『戦闘農民』という称号は農民が戦ったらもらえるんだろうか、そしてどのような効果があるんだろうか。


『戦闘農民』

 説明:メインジョブが『農民』の方がある程度の戦闘を積むとじゅよされる称号。

『農業魔法』の効果10%アップ。


 なるほど、『農業魔法』に補正がかかるのですね。


『オークキラー』の方はわかりやすかった。


『オークキラー』

 説明:オークをある程度殺すと授与される称号。

 オークに対する殺傷行為が10%アップ。


 結構いい称号ばかりであった。


 ステータスの方インフレを起こしている。HPとMPは4桁になり、他のも急に3桁になった。レベル13の時にはもう騎士100人に相当するというか超えていたと思うから、いまは一万人の軍団と渡り合えるんじゃないかと思う。今度こそ超戦力になったかもしれない。


 僕がどうでもいいことで悩んでいると誰がドアを開け、入って来た。


ギャグ神?

そういえばそのような方がいましたね。ww


至高神様の怒りメーターはMAXになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ