表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/53

ワーヒド 第2話

無理やり繋げましたので、多少の違和感はお見逃しください。

 王国の東北部の海沿いに、アーラム伯爵領というど田舎領がある。元々は王国の建国時の功臣で、痩せている土地が多い東北部の中で最も肥沃なウリナ地域を初代国王から賜った。

 しかし、それはもう昔。二代目の領主の浪費癖とギャンブルでウリア地域は借金の担保にされて、名前はまだアーラム領になっているものの、実質はウルバン伯爵領なのは周辺貴族も黙認している。


 自領の領民を食わせるだけの食糧さえもままならないでいた。潰れかけて、隣のウルバン伯爵領に吸収されるのも時間の問題だろうと考えられていた。


 王宮での発言力もないに等しく、王族主催のパーティー以外は参加できずにいた。

 王族主催のパーティーに参加できたのも、形式的に全貴族に招待状が届くからである。


 それに加え、やはりと言うべきか、周辺貴族の反応も芳しくなかった。

 北方のシーラン伯爵は我関せずを貫き、南方のグリザヤル子爵は初代アーラム伯爵に恩を感じているお陰で、辛うじて存続を続けているが、そうは長くないだろう。








 だが、そんなのは更に昔の話だ。今のアーラム伯爵領は再び初代の時の栄光を取り戻しつつある。

 領内のインフラ整備も急激に発展した。まだ充実だと言える程ではないが、風の噂によれば、冒険者ギルド本部はアラーム領にギルド支部を建てることを考案しているらしい。


 それ程、アーラム領は急速に発展を続け、力をつけてきた。


 特産品はなく、技術も低いアーラム領が急に発展し始めたのには理由があった。三番目の弟のタラータが送ってきた()()()()のお陰である。


 タラータの国は大量の『使用済み晶石』を溜め込んでいる。文明レベルが高く、それを支える為には莫大なエネルギーを要する。

 しかし、技術が高度の割には国土が極端に狭い為、『使用済み晶石』の廃棄場所にも困っていた。

 これはもはや一つの慢性的な社会問題、厳密に言えば国の一大事である。


 しかし、その()()()()()()()()()()()()。向こうの世界ではあり溢れている為なのか、ただのゴミ扱いだが、こっちの世界では普通に宝石扱いだ。


 それを『世界之門』でタラータの世界からこっちの世界に転送する。それを高値で売っ払う。

 元手ゼロで勝手に金が入って来る、なんとも素晴らしいシステムの出来上がりだ。向こうも僕も、どっちも良いことづくしのウィンウィンの状態である。




 他所の国はよく知らないが、ここの国の貴族はとにかく見栄を大事にするらしい。宝石の価値とかよくわからないが、僕には何の変哲もない透明な石ころに見えるが、これが物凄い勢いでバカ売れした。


 最近では透明度が高く、透き通れば透き通る程ステータスとされている。舞踏会や社交の場では欠かせないアクセサリーになっている。

 パーティに出れば、貴婦人たちは晶石のアクセサリーを見せびらかし合い、その家の当主は妻の身につけられていたアクセサリーの価値で財力の比べ合いに興じていた。


 最初は晶石のアクセサリーを少しだけオークションに出して、ブランド路線で行こうとも考えたが、廃棄晶石の膨大な量を目の当たりにした途端その考えがかき消された。

 それだけの量があるなら薄利多売を極めたほうが儲かる。薄利多売を嫌う方もいるようだが、僕はこれが最も確実に稼げる方法の一つだと思う。




 宝石は全てグリザヤル子爵領を通して売った。そこから得る間接的な収入でグリザヤル領もかなり潤ったようだ。


 グリザヤル子爵は唯一アーラム領を見捨てずに助けてくれたお方。

 こんなショボいど田舎領を助けても見返りなど一切見込めないだろうに、それでもウルバン伯爵領の一部にならないように援助してくれた。


 ウルバン伯爵領はうちを飲み込んでしまえば、東北部最大の領となり。海も手に入った為に塩で困ることはなくなり、必需品は全て揃う。

 そうすれば、破竹の勢いのウルバン伯爵を止められる貴族は東北部にはもういない。グリザヤル子爵は、或いはそれを止めたかったからかもしれない。


 それでも、彼のお陰でアーラム領は今日まで存続できたことに違いはない。どんな目論見があろうと、恩は返さなければならない。


 それに、グリザヤル子爵領を通して貿易をするのは僕たちにも利はある。


 インフラがまともに整っていないアーラム領には貿易路というのがない。商品を作って売ろうにも、商人たちはこんなど田舎領にきてくれなければ、どれ程優れた商品であろうと売れはしない。


 天文学的な確率でアーラム領に商人が来ても、うちなんかに来る商人は極々僅か、買い叩かれるのが目に見えている。


 そこで、商人とのコネクションもあり、インフラの整備も整っているグリザヤル子爵に面倒なことを全部丸投げした。

 それによって、グリザヤル子爵も儲かったことだろうし、向こうにとっても悪い話ではないと思う。

しばらくは内政?と自領の発展?みたいなヤツを書きます。戦闘シーンもあるかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ