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青春MEMORIES  作者: 紫紀
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第4話 ハシゴ

俺は図書室に資料を運ぶため、図書室に来ていた。そこで本の整理をしている図書委員の安斎(あんざい)を見かけた。

ハシゴに登り本を順番に並べている。なんか危なっかしいな……


視線に気づいたのか安斎は手を振ってきた。


八木(やぎ)くん」


「お、おぅ」


手を振られたのは意外だったため、照れてしまいうまく返事ができない。

その時だった、ハシゴがぐらりと揺れた。


「危ね」


安斎の悲鳴と共に八木はハシゴの下に走った。


うまく受け止められればいいけど、受け止める準備はしたものの。うまくキャッチできるはずもなく八木は安斎の下敷きとなった。


「いたた。えっと八木くん?平気」


安斎は気づいていないのか辺りをキョロキョロと見渡している。


「安斎、ここだここ」


そう言うと安斎は慌てふためいて、すぐにどいた。


「ご、ごめんなさい。重かったでしょ。怪我してない?」


そう言いペコペコと謝る。


「いいって気にしてねぇ」


ゆっくりと立ち上がるが腰に若干痛みが残る。


「保健室行こう、保健室」


「えっ」


「しっかりと見てもらわなきゃ。早く」


そう言い腕をグイグイひっぱり保健室に向かった。


安斎って大人しくて引っ込み思案かと思ってたけど、けっこう強引だなと八木は思っていた。


保健室につき保健の先生にとりあえず腰に湿布を貼ってもらった。


「やっぱり怪我してたんだね。ごめんね。ごめんなさい」

と一生懸命に謝る。


「俺はいいよ、安斎は平気?」


「私は大丈夫。とにかく八木君は安静にしてね」


そう真剣な目で見つめられる。一生懸命でちょっと抜けててほっとけない。彼女は真剣に俺のことを心配してくれて言っているだけなのに、俺はそんな彼女にドキドキしている。


「とりあえず、次からハシゴ使う時は気をつけろよ」


「う、うん」


「じゃあ、俺はもう行くよ」


「安静にしてなきゃダメだよ」

と安斎は説得するが、これ以上安斎と一緒にいたら心臓が爆発しそうだ。


「大丈夫だから。それに部活に行かなきゃだし。じゃーな」

そう言って俺は安斎のそばからすぐに離れた。

俺ってマジチキン野郎だ。と心の中で呟いた。

はじめましての人もはじめましてじゃない人も作者の紫紀(しき)です。

今回のお話は八木くんと安斎さんのお話です。作中には書きませんでしたがこの2人は2年生です。4話目でようやく登場ですよ。ごめんね☆

それにしても八木くんは図書委員でもないのになんで資料を運んでるんだろ。たぶんジャンケンに負けたのかな。

それではあとがきはこの辺までで。

チェケラ☆

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