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青春MEMORIES  作者: 紫紀
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第3話 ラーメン

武蔵野商店街にある一つのお店、五十嵐(いがらし)ラーメン店。お昼時には行列ができるほどの繁盛店。


ガラガラガラと扉の開く音がする。時間は17時まだまだ夕御飯には早い時間帯


「いらっしゃいませ」


五十嵐ラーメン店の一人娘、五十嵐(いがらし)(なぎさ)は大きな声を出して挨拶した。それとほぼ同時に父と母も挨拶する。


いったい誰だよ、こんな変な時間帯に来るなって

内心そんなこと思いつつも渚はお冷をだしに向かった。

カウンターに座るポッチャリ系の男、そして武蔵野総合高校の制服。渚はお冷を持って行く途中に気がついた。

こいつ、篠原(しのはら)じゃねぇかと……


篠原(しのはら)友和(ともかず)は料理部の部長でかなりの大食いだ。校内で食リポをやらせたらかなう者はいない。


「注文お願いしまーす」


「はい」


「醤油ラーメンと豚骨ラーメン一つずつね」


「えっ、はい」


こ、こいつ二人前食べる気か。ラーメン2杯とか晩ご飯か何かなのか?こいつ


「醤油ラーメン、豚骨ラーメン一丁」


「「はいよ」」


父と母の掛け声がはいる。


そしてラーメンを作り始める。私はその間暇なため、近くの机を拭いたり橋の補充をしたりしていた。やがてラーメンができて私は篠原に持っていた。


「醤油ラーメンと豚骨ラーメンになります」


「ありがとう」


嬉しそうにニコニコとしながら彼は受け取り食べ始めた。そしてあっという間に平らげてしまった。


「ごちそうさまです」


そう言いレジに向かってくる。私はレジで会計をする


「ここの豚骨ラーメン美味しいね、醤油ラーメンも美味しいけどさ」


うちのおすすめは醤油ラーメンだ。豚骨ラーメンを頼む人は少ない。だけど醤油ラーメンと同じくらい美味しいというのは知る人は少ない。


「また食べに来てもいいかな、五十嵐さん」


こ、こいつ私のこと知ってやがったのかと内心、渚は思った。


「か、勝手にすれば?あんたがどんなところに行こうが自由じゃん」


「じゃあまた来るね、五十嵐さん。今度は一緒に食べよ」


「はっ?」


「バイバイ」


そう言い手を振り彼は帰ってしまった。

今のどういうことだっての、恥ずかしさを消すために机を何度も拭いた。


後日、食リポサイトに豚骨ラーメンのことが書かれ、五十嵐ラーメンはさらに繁盛した。

はじめましての人もはじめましてじゃない人も作者の紫紀(しき)です。

今回のお話は学校の外にしてみました。篠原くんと五十嵐さんのお話です。

作中で出てくる武蔵野商店街はけっこう活気があり、五十嵐さん以外にも武蔵野商店街でお店のお手伝いをする生徒さんもちらほらいます。そのうちだしたいな~

それではこの辺で失礼いたします。

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