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青春MEMORIES  作者: 紫紀
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第14話 わがまま

放課後の生徒会室

今日は静かで会長の朝比奈あさひなと副会長の唐草からくさ以外いない。


「ったく、なんでこんなに書類が」


舌打ちをしながら生徒会長の机の上には書類の山、1つ1つ見て確認の印鑑を押せばいいだけなのだが、それだけでも面倒なのは明らかである。


「仕事は片付けなければ減らないわ。サボったあおいが悪いんじゃないかしら」


「俺に文句つけてんのか?茉月まつき


「私は真実を述べたまでよ。だからそんな怖い顔して睨まないで」


茉月は笑みを浮かべながら蒼の眉間に人差し指で触れた。


「おいおい、俺以外のヤツにこんなことしてねぇだろうな」


「そんなことするはずないじゃない」


「だろうな」


茉月の言葉に満足したのか不敵に笑い、印鑑を押していく。


「茉月」


「何かしら」


そう呼んだ途端に茉月の顎に手を添え、唇を奪った。


「ふっ、相変わらず柔けぇ唇だな。ご馳走さん」


そう言ったあと、視線を書類に落とし不可の書類をまとめあげた。


「ねぇ、これでおわりじゃないわよね。キス」


「欲しがりな女だな。茉月は」


「女はわがままな生き物なのよ、知ってるでしょ」


そう言い茉月は移動し、蒼を後ろから抱きしめて耳元に顔を近づける。


「確かに女はわがままな生き物だ。だからこそ惹かれる。男はいつでも女という蝶を求めている。いや性別関係なく恋をした途端、人は求め続ける」


「なら、その蝶のお願いを聞いてちょうだい」


「だが、その蝶は俺に仕事をやらせてる。どうする?」


そう蒼は茉月に答えを求めた。


「蝶は気まぐれなの。だから……ね」


「じゃあ覚悟しとけよ」


その言葉により、書類の山は残ったまま。2人は生徒会のメンバーである真鍋まなべが来るまでキスをしていたという。

こんばんは紫紀です。第14話閲覧頂きありがとうございます。

今回のお話は生徒会長の朝比奈蒼と副会長の唐草茉月のお話でした。今までの中で一番甘ったるい話かなって個人的に思ってます。

それではこの辺で失礼します。

see you again.....

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