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青春MEMORIES  作者: 紫紀
13/44

第13話 手

いつもプリントを後ろにまわす時に思わずいつも思う。

なんでこいつ手が荒れてるんだろ。

いつも間宮まみやは不思議に思っていた。後ろの席は美浜みはまつぼみという女の子だ。まだ4月のため出席番号順に席が並んでいるため、間宮の後ろは美浜だった。だから気になっていたのだ。


ある日の帰り道、連絡アプリで母親から仏花を買ってくるように頼まれた。間宮は武蔵野商店街を訪れていた。母いわく武蔵野商店街の花屋は値段のわりに豪華な仏花らしいのだ。


「すいません、仏花ください」

花屋を訪れると何人かのお客さんがいた。

「は、はーい。今行きます」

間宮の声を聞きつけてやって来たのは美浜だった。


「美浜、なんでここにいるんだよ」


「間宮くん、いらっしゃい。なんでってここ私のお家だよ」


看板をよく見てみると花の美浜と書かれていた。


「仏花っていくらぐらいのやつ?」


「あー、たぶん500円くらいの」


普段、花なんて買わないため値段はわからない。ただなんとなく言った。


「じゃあ、菊とアイリスでいいかな。こんな感じなんだけど」


「じゃあそれで」


間宮は花の善し悪しなどわからないし、花を見てもどれがどの種類だがまったくわからない。だから適当に答えた。


「じゃあこれで、はい。500円」


そう言われ美浜に500円を渡した。そしてまた手が荒れてると思った。美浜は視線を感じたのかこう言った。


「ひどい手でしょ。ハンドクリーム塗ってるんだけどね」


と笑いながら言った。


「なんで笑うんだよ。意味わかんねぇ、女は肌が綺麗な方がいいだろ」


そう真面目に間宮が言えば、美浜は目を丸くしそして微笑んだ。


「間宮くんは優しいんだね。そんなことはじめて言われたよ」


そう言われ、はじめて自分が恥ずかしいことを言ったのに気がついた。


「もう帰る、品物」


「はい。また来てね」


そう言い花を渡すと間宮はさっさと帰って行った。


あんなこと言われたらもう少し高いハンドクリーム買って、ちゃんと手入れしようかなと美浜は思った。


こんばんは紫紀です。今回のお話は間宮くんと美浜さんのお話でした。

お花屋さんって職業柄、手が荒れやすいのでそのことについて書いてみました。

それではこの辺で失礼します

see you again.....

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