お尻好きと貴方は誰ですか?
お久しぶりです。
此方もボチボチと進めたいと思いましたので書いてみたら、意外と早く書き終えました( ^ω^ )
え〜と、前々からアデルの言葉は「………」な訳?と指摘のメールがありましたので、今回からアデルに言葉を入れてみようと思い書いてみました。
「どうしたのアデル?」
私は今にも泣きそうなアデルを抱きしめると優しく頭を撫でた。
《ロキが……ロキが………ボクの目の前で変な姿に変身したの!怖かった!》
「…………それは怖かったね………大丈夫だから、もう泣かないの!後でロキは殺しとくね!」
私はアデルを落ち着かせようと背中をトントンと叩きなが、ロキをどうやって殺そうか考えた。
カトリーヌの餌にしてやろうか?………それにしてもアデルはいつ迄経っても魔王らしくならない。本当に、こんなんで魔界は大丈夫なの?
私はそう思いながらアデルを部屋を部屋に入れた。
まだ、恐怖から立ち直れないロキに紅茶を入れてあげる事にしたのだが、部屋に入るなり突然ロキが私に抱きついてきた。
《まりか〜怖かったよ〜!!》
「キャッ!?ち、ちょっとアデル!!」
ムギュッ!!
「ア、アデル?何処に抱きついてるのよ!!」
《まりかのおしり〜!》
スリスリ!!
「や、辞めなさい、アデル!」
《ヤダーーー!だって気持ちをイイもん!》
「はぁ〜………しょうがないわね。でも、余り長い時間はダメよ!」
《ん〜わかった!》
スリスリ!!
もぉ〜甘えん坊さんね………でも、離れて欲しいな〜紅茶が入れて辛い!
そんな私の気持ちを知らないアデルはピッタリと私のお尻に抱きついて離れようとはしない。
何でこの子は、何時も私のお尻に抱きつくのよ?ひょっとしてお尻に興味があるのかしら?
「ねえ、アデル?」
《ん?なに?》
「何でアデルは何時も私に抱きつく時はお尻なの?」
《それはね〜まりかのおしりが、キモチイイからだよ〜》
「そ、そうなんだ………余り動かないでね………」
アデルは幸せそうに私のお尻にスリスリしている。
そんな……幸せそうな顔で言わないでよ………恥ずかしいじゃない!
アデルにお尻に抱きつかれるのは、いつ迄経っても慣れないものである。
私はアデルのスリスリに耐えながらも何とか紅茶を入れる事が出来た。
「アデル、紅茶を入れたから離れてくれないかな?」
《えーーー!》
「その状態だと私もアデルも紅茶が飲めないでしょ?それに紅茶が冷めちゃうでしょ!」
《………わかった》
お尻に張り付いていているアデルは名残惜しそうに私から離れてくれた。
私から離れたアデルはソファーにちょこんと座る。私はアデルに紅茶を渡すと横に座った。
「ねえ、アデル!ちょっと質問したい事があるんだけど、いいかな?」
《なに?》
猫舌のアデルは紅茶をフーフーと冷ましながら私の方を見る。
「あのね、私の能力に付いてなんだけど、ちょっと見て貰えるかな?」
《うん》
アデルの返事を聞いて私はステータスを表示させる。
「オープン!」
すると、私の目の前に先程のウィンドが開く。
「これなんだけど、どうかな?」
私は目の前に出現しているウィンドをアデルに見せる。
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〈佐藤 茉莉花〉変身前
種族:人間(?)
性別:女
職業:魔王の婚約者
年齢:20
Level:1
体力:4000
魔力:5000
攻撃力:6000
防御力:5500
スキル:[光属性][闇属性][水属性][火属性][風属性][土属性][空間能力][時空能力][重力能力][回復魔法][解析][全異常耐性][体力回復(大)][魔力回復(大)][創生][破壊][調整][???]
加護:???
称号:[魔王の婚約者][破壊者][???の番人]
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「ねえ、私の能力は異常でしょ?」
《………………》
アデルは私のステータスを見て無言のまま首を傾げていた。
「やっぱり分からないか………」
私の言葉にアデルは何か悩んでいたが、何か決心したのか大きく頷いた。
《えっとね、今のままのボクじゃ、わからないから、わかるボクになるね!》
「な、なに言ってるのアデル?」
アデルの言ってる意味が分からない………どうしたの急に?
混乱している私を余所にアデルはソファーから立ち上がると呪文を唱え始めた。
「ア、アデル?」
アデルが呪文を唱え終えるとアデルの身体から眩い光が溢れ出るとアデルは叫んだ。
《○○拳!!》
「……………」
そ、それは、ダメでしょ!でも、仕方が無いわね………今回だけだからね!
「空間の倉庫!!」
私はそう叫ぶと空間に穴が出来る。
私はその穴に手を入れてサングラスを取り出すと装備した。
これは私の空間能力の一つで、空間に能力で干渉して私しかアクセス出来ない空間を創り出す。そして、その空間の中に私の私物を入れていあるのだ………腐れ本と契約してから色んな能力が使えるようになって嬉しいけど、彼奴は嫌だ!!
アデルは光を発しながらも私を見ると満足した笑みで頷いている。
私はアデルが満足した顔を見るながら、(二度とこんな事はしない!!)と、心に誓った。
アデルの身体から発していた光が一気に弾けた。
「ま、眩しい!!」
余りの眩しさに私はサングラスを掛けていても目を閉じてしまった。
《……莉花!……茉莉花!》
誰?……誰かが私を呼ぶ声が聞こえる。
私はまだ、ボヤけるてハッキリと見えない状態だったが、頑張って私の名前を呼ぶ声の方を見る。
「えっ?」
私の視界に見知らぬ男性が入って来た。
目の前の男性は180cmぐらいの背丈で少し肩に掛かる長さの黒髪をしており綺麗な金色の瞳で私を見下ろしていた。
「えっと………どちら様ですか?」
私は目の前の男性に訪ねた。
だ、誰よ?いつの間に私の部屋に入って来たのよ?ひょっとして………痴漢?
《やっぱり、この姿だと分らんよな………茉莉花、俺だよ。俺!》
「すいませんが、分かりません………」
私に分かって貰おうと必死に話し掛けてくる男に私はやや顔を引き攣った。
俺って何よ?分かる訳無いでしょ!オレオレ詐欺か此奴は?
私がそんな事を思いながら男を見ているたら、ある事に気付いた。
この人が着ている服ってアデルが着ていた物と同じじゃない?なんで?
私は不思議そうな表情で男を見ていた。
男はそんな私の表情を見てニヤリと笑うと突然、抱きついてきた。
《茉莉花〜!》
「!?」
私は突然の出来事に呆気に取られて、抵抗も出来ないまま男に抱き締められた。
男は私の胸に顔を埋めてスリスリしている。
私は男の行動に怒が込み上げてきたて男を殴ろうと右手を握り拳を作ったのだがある事に気が付いた。
「い、いい加減にし………あれ?………このスリスリの仕方は覚えがある………」
私はこのスリスリに覚えがある………ひょっとして………
私は恐る恐る男に聞いてみた。
「ね、ねえ………ひょっとして貴方は………アデルなの?」
私の言葉に胸でスリスリしていた男は私から離れると嬉しそうな笑顔で頷いた。
《やっと分かってくれたんだ。そうだよ!俺はアデルだよ!》
「えぇぇぇーーーー!?」
男の言葉に思わず叫び声をあげていた。
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