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闇巨人は雄叫び、自分と引けを取らない大きさの彼女に掴みかかった。
高位のエネルギー体は、しなやかに身を沈め、巧みな右拳のカウンターを敵の顔面に叩き込んだ。
輝く星々が散り、巨人の闇を消し飛ばす。
大きく揺らいだ悪の巨体は、別世界に隠していた3つの核を失い、もはや再生は出来ない。
苦悶の呻きを発する怪物に、1人となった大聖女は次々と打撃を繰り出した。
光が炸裂し、悪を打ちのめす。
成す術もなく、闇身を削られ、とどめに胸への諸手突きを受けた巨人は、断末魔と共に完全にこの世界から消失した。
悪を撃退した1人の大聖女は、満足げに頷いた。
ミッドランドは災厄から守られたのだ。
高位エネルギー体は、元の7人の聖女の姿へと戻った。
輪になった彼女たちは、各々の武器を下ろす。
そして、微笑み合った。
「やったわね」
ペプシアが誇らしげに胸を反らす。
「ええ」
ネクターシャが頷く。
「でも、悪と闇は滅んではいない。私たちの戦いは、これからも続くのよ」
「私、頑張る!」
ミリンダルが、元気よく手を挙げた。
「私も」
セブンナも続き、ラファンタ、エネーポン、スコールオが、それを優しく見つめる。
最後に皆がハグし合い終わると彼女たちは、それぞれユニコーンに跨った。
そして、ミリンダル、ラファンタ、ペプシア、セブンナ、エネーポン、スコールオ、ネクターシャの順に、別々の方向に駆けだした。
聖女たちに休息はない。
永遠ともいえる、闇との戦いが、今日もどこかで彼女たちを待っているのだ。
おわり
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