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小崎君が帰った後、さっそく私は、さっきもらったケーキの箱を開けてみた。
「わあ!2個も入ってる!!」
中から黒くて四角いチョコケーキを一つ取り出す。
さっそく一口…
「いただきま~す♪」
はぐっ
「モグモグ・・・うん!おいし~い♪♪」
四角いチョコのスポンジに、何層もチョコクリームがはさんであって、その周りをやわらかい生チョコでコーティングされている。
大橋駅のケーキ屋さんですごく人気の『石畳チョコケーキ』!
見た目はシンプルだけど、濃厚ですっごくおいしい!
口の中でチョコがとろけて・・・
「ん~甘~い♪」
私は、幸せな気分でパクパクとフォークを口に運び、あっという間に半分ほど食べてしまった。
その時、ドアをノックする音がした。
お姉ちゃんかな?
「明~。入るよ~。」
また返事をする前に、ドアを開けて入ってきてる…。
お姉ちゃんと私は、10も年が離れていて、口で何を言っても勝てないからもうあきらめてるけど。
「さっきの子、もう帰っちゃったんだ。なになに?彼氏?」
入ってくるなり、いきなり何を言い出すの、お姉ちゃん!!
「違うよ!!ただのクラスメート!家が近いからプリント持って来てくれたんだよ」
「なあんだ。でも、普通わざわざケーキまで買ってくる?案外、向こうは脈ありなんじゃないの?」
ニヤニヤ笑いながら、この手の話題になるとすご~く楽しそうなお姉ちゃん(汗)