表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
chocolate time  作者: さや


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/39

36

でも、なかなかいい考えが浮かばない。


手紙がダメなら、もう直接告白するしかない。


でもいざ小崎くんの前に立ったら、しゃべれなくなりそうで、自信がない…。

本当に、臆病で勇気のない自分が嫌になる。

小崎くんはいつも気持ちを伝えてくれるのに。

私はまだなにも彼に返せてない。

好きだって気づくのが遅くて、せっかくの彼からの告白をあっさり断っちゃうし。

手紙を書けば宛名を忘れるし。

自分のバカさかげんに腹が立つ。

次は、失敗は許されない。


私は目を閉じて祈った。

……お願いします。

小崎くんが私のことをまだ好きでいてくれますように。

呆れられていませんように。

まだ、間に合いますように。


いつもは神様なんて信じてないのに、今はなにかにすがりたい気持ちでいっぱいだ。



私は心を落ち着けようと、板チョコをひとかけら口に入れた。


なにげなく手に持っているチョコのかけらを見ていたら、ふいにいい考えが閃いた。


……チョコレート!!


初めて彼が私にくれたもの。

彼と私を結びつけてくれたもの。


もう、これしかない。

神頼みならぬ、チョコ頼み!!


明日、手紙と一緒にチョコを渡そう。

もし彼の前に立って言葉が出てこなくても、これならきっと伝わる。



さっそく、棚からチョコレート菓子の作り方の本を出してきた。


う~ん。

なにがいいかな?

学校に持って行くんだから、あんまり大きいのはダメだし。


………………………。

パラパラとページをめくる。


あ。

これはどうかな?


外はチョコのスポンジで、中からチョコレートがでてくる、フォンダンショコラ!


マフィン型で焼けば、持って行くのにちょうどいいかもしれない。


材料は…

チョコレート、バター、卵、グラニュー糖、薄力粉、ココア

うん。

全部そろってる!

大丈夫。


私は材料を確かめてにっこり笑った。


彼にチョコレートを渡す自分を思い描きながら、心をこめて作る。


小崎くんが好き。

もっと彼と一緒にいたい。

もっとたくさん話がしたい。


このきもちを、素直に彼に伝えたい。


ありったけの思いをこめて作るから。


どうか、受け取ってくれますように……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ