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chocolate time  作者: さや
3/39

―――そして放課後。


僕は、先生から預かった水野さんの家への地図とプリントを持ち、学校から一駅分の距離を歩いて、大橋駅西口までやってきた。


せっかく駅まで来たんだし、先にチョコケーキ買ってから行こうかな。



「ありがとうございました~。」


僕はチョコケーキを二つ買って、白い小さな箱を片手に足どりも軽く、駅から5分という彼女の家を目指した。


「……やっとついた。ここ、だよな。」


先生、駅から近いって言ってたのに、15分くらい歩いたぞ。

全然遠いじゃん。


もう、さっさと渡して早く帰ろう。

チョコケーキが待ってるし!


咳を一つして、ドアの横のチャイムを押す。


ピンポーン


少しして、20代くらいの女の人がドアから顔を覗かせた。


「はい。」


「あの、僕、水野さんと同じクラスの小崎っていいます。先生からプリントを渡すように頼まれて…」


「ああ、わざわざどうもありがとねぇ。明は部屋にいるから、上がって~。」


「え?いや、僕はここで…」


まさか家に上がるなんて予想もしていなかったので、僕は断って帰ろうとした。

…が、結局お姉さんの押しの強さにまけて、上がっていくことになった。



お姉さんの後について廊下を歩き、突き当たりの部屋につく。


トントン


「明~。学校のお友達がきてくれたけど。小崎くんって子。」


「え!?な…なんで?」


部屋の中から驚いているような(あたりまえだ)小さな声が聞こえてくる。


「プリント持って来てくれたんだって。」


「ああ。…………どうぞ。」


やや間があって、中から小さな声が聞こえてきた。


僕はそっとドアを開いて部屋の中に足を踏み入れた。

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