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小崎くんが出て行った後、広い音楽室で私はひとりぼーっと立っていた。
『僕は、水野さんが……好きです』
『僕のこと、嫌いじゃなければ…付き合って欲しいんだけど…』
彼の言葉がまだはっきりと耳に残っている。
小崎くんが、私のことを好き…?
つきあってほしいって言われちゃった。
小崎くんの真剣な目にまっすぐ見つめられて、にらまれてるみたいでちょっとこわかったけど、すごくドキドキした…。
私は今の正直な気持ちを彼に伝えたつもりだ。
でも、『ごめんなさい』って言った時の彼の悲しそうな顔。
なんだかすごく悪いことをしたみたいで、罪悪感でいっぱいになる。
でも、今までほとんど話したこともないし、一昨日初めてたくさん話をしてやさしい人だなって思ったけど……。
そういえば、昨日もかわいいっていわれたんだ…!!
昨日のことを思い出すとまた顔がほてってくる。
あんなすぐに断っちゃってよかったのかな…?
でも、今さら考えたってもう返事はしちゃったし……。
『これからも友達で』って言ってくれたし。
自分でもよくわからない気持ちを持て余しながら、音楽室の窓に映る青く澄んだ空を見上げてためいきをついた。




