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最強の万能剣士のおじさん、森の精霊にコンタクトを取る。

「良いぞ、マリナ。俺の動きに付いてこれているな」


 彼女は確実に成長している。俺との特訓で速さや動きが分かってきたと言うことだな。多分、慣れもあるだろう。


 パンパンパンパンパン!

 俺は彼女の持っている木刀に連続で攻撃を与える。すると……

 パアン

 俺はマリナに受け流され、大きな隙を与えてしまった。


「隙あり! 師匠、覚悟!」

 パシッ

「痛っ!」


「どう、師匠。私の一本は?」

「マリナ、良い一本だった。たった一月しか立っていないのに良くここまで進歩したな」


「ありがとう、私が強くなったのは師匠のおかげです」


「そんなことはない。マリナが努力したからだ」


「ううん、師匠が基本的なことを教えてくれたから私、ここまで強くなれた」


「そうか、そんな風に言ってくれるのか? 少し嬉しいな」


「これからもよろしくね、師匠」


 彼女は笑顔で俺に言った。


「……こちらこそ」


 俺達は握手をする。すると腹の虫がなってしまった。


 お腹空いたな……そういえば飲まず食わずのまま稽古をしていた。


「師匠……私、お腹空いた」

「俺もだよ、マリナ」


 森の奥に住んでいる魔物でも狩って食料にするか? でも魔物ばかり飽きたしな。マリナは焼いた魔物でも良いだろうか?


「なあ、マリナ。また焼いた魔物でも良いか?」


「ごめんなさい、師匠。実はアイツ等あんまり美味しくないから好きじゃないのです」


「そうか。それは今まで悪いことをした。じゃあ仕方がない、マリナ。もうここの森を出て別の村の領土に行くか?」


「そうしよう、師匠」


そう言うことで俺とマリナは森の奥を出るべく、隣にある村の領土に向かう。


しかし森の中は迷いやすく、簡単には領土は見つからない。


「ねえ、師匠。村は何処にあるのかしら」


「うーん。やはりこの森の中、そう簡単には領土は見つかりそうにないな。

 ならば仕方がない。俺の技でこの森の精霊様に聞くか?」


「森の精霊様? どういうこと、師匠?」


「マリナ、実はなこの森には精霊様が住んでいるみたいだ。

 俺はこの森の中に入ったすぐ直後、微かだが感じていた。

 初めは気のせいなのか? と思ったが、マリナと一月修行してから段々と森の精霊様の気配が感じていたのだ」


「凄いね、師匠。私、全然感じなかったよ」

「そうか、悪いな、マリナ。また気配の訓練も教えてやる、一緒にやろう」


「ありがとう、師匠」

「では始めるぞ。必殺」


自然界話(テレパシー)

[自然界に存在している精霊やドラゴン等をコンタクトして会話が出来る、俺、専用の技。

 下手したら闘う前に仲間にすることが可能な優れた技でもある。

 また遠く離れた種族達とも会話が出来る]


 俺が精霊様にコンタクトを取りたかった理由はある。


 何故、精霊様の死体があったのかが気になるし、どうしても自然死とは思えなかった。

 もし魔族の仕業なら放ってはおけない。コンタクトを取るのも悪くはないはず。

 それに村の領土が分からなくても、俺の必殺技で感知も出来るからな。


 読書のお時間いただきましてありがとうございます。

 また投稿致しますのでよろしくお願いいたします。

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