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最強の万能剣士のおじさん、捕まった女の子達を救出する。

皆様、久しぶりに小説投稿致しました。待たせてしまい大変申し訳ありません。よろしくお願いいたしますm(__)m

「殿下、女の子の周りに護衛が付いていますね」


「ああ……さっきも言ったようにデスヴァングルは若くて幼い女の子を喰い殺す修正がある。だから女の子の周りには護衛を付けている。だが、それでもデスヴァングルに拐われることもある。まっ大昔、デスヴァングル自体、存在していなかったけどな」


 なるほどね……。マリナに護衛を付けた方が良いのかも知れないが、最終的に守ってやれるのは俺だけかも知れないな。


 そう考えていたその時だった。集団の気配を感じたのだ。これは……魔族か!?


 俺が空を見上げると、デスヴァングルの集団が空を飛んで街を囲っていた。


「キャアアアアアア! デスヴァングルの集団よ!」


 みんなが一斉に逃げる。護衛を残して……。


 そして数人の女の子達はエリス殿下の後ろに隠れる。恐らく、殿下が守ってくれると信じているに違いない。


「デスヴァングルだ、倒せ!」


 みんながデスヴァングルに攻撃を仕掛けるが、如何せん攻撃範囲から外れてしまう。


「クソッ! 攻撃が当たらないぞ! 何としてでもデスヴァングルを殺すんだ! ワー、ワー、ワー、ワー、ワー、ワー!」


 俺はその状況を確かに見守っていると、逃げ回っているたくさんの女の子達がデスヴァングルに捕まってしまった。


 行くしかない。俺は必殺【高速移動】を使って走るスピードを上げる。


 ダダダダダッ

 俺は何かを忘れていた、そうだ、マリナだ! マリナを置いていくわけにはいかない!


 俺は急いで戻る。


「師匠、助けて!」


 遠くからマリナの声が聞こえてきたのと、デスヴァングルに追われているのが見えた。クッ。デスヴァングル! 何としてでもマリナは拐わせない!


 ビュウウウウウウウン


 ギャオオオオオ、ギャオオオオオ、ギャオオオオオ、ギャオオオオオ!


 素早い動きで、急降下し、マリナを口に咥えて拐って行ったデスヴァングル。


「キャアアアアアア!!!」

「マリナ!」

「師匠、助けてー!」

「マリナー!」


 マリナがデスヴァングルに捕まってしまった。あのままでは洞窟に持ち帰られ喰われてしまうかもしれない!


 女の子達を守りながらデスヴァングルと戦っている殿下に一瞬だが、助っ人をした。


 必殺【超他殺斬り】


スパアアアアアアアアアアン

ギャオオオオオ!

ズドーン


五匹のデスヴァングルは倒した。しかしまだまだ複数のデスヴァングルが地上で暴れている。


「何だ、さっきの技はエヴァン、お前か?」


「はい、そうです。殿下、俺は拐われたマリナを追います。申し訳ありませんが、一人で女の子達を守れますか?」


「やってみないと分からない」


「そうですか。でも俺は殿下ならきっと大丈夫だと思います。一人で女の子達を守れるはずです」


「そうか。自身はあまりないが……」


「殿下、自分に自身を持って下さい。申し訳ありませんが、俺はマリナの救出のために行きます。ここはよろしくお願いいたします」


「分かった……。でもデスヴァングルには気を付けろ!」


「了解!」


そして俺は必殺【高速移動】で急いで追う。


ダダダダダダダダダダッ。


ギャオオオオオ、ギャオオオオオ、ギャオオオオオ!


 只管(ひたすら)、俺は捕らえられたマリナを追いかける。しかし如何せん、デスヴァングルが多すぎてマリナを捕らえているデスヴァングルを見失いそうだ。


 村の領土を抜けて行くと見えて来たのは森の中だった。


 森の中に入ってしまうと空の景色も悪く、マリナを捕まえているデスヴァングルも見失いはぐれてしまうかも知れない……どうしたら。


 その時だった。

複数のデスヴァングルが俺にブレス攻撃を吐いてきた。


 邪魔をするつもりか?

 ギャオオオオオ、ギャオオオオオ、ギャオオオオオ!


 ブレス攻撃は森を焼き払い消滅させていく。クソッ、何としてでも邪魔をするつもりなんだな。


 デスヴァングルがブレス攻撃を吐いてくる。そうは行くか!?


 剣を鞘から抜き、炎攻撃に対して正面から降っていくとブレス攻撃を消していく。これで森は完全に燃やされることはない。そう思った時だった。


 しまった! 数が多すぎて追っていたデスヴァングルを見失ってしまった!


 どうする? そういえばデスヴァングルはドラゴン族だ。そうなると、住んでいるのは洞窟のはずだ。直感を使ってデスヴァングルの棲み処を見つければ。


 ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、

心臓の鼓動がおさまらない。俺は自分に言い聞かす。


直感(インスピレーション)


 落ち着け、落ち着け。もしはぐれたとしても【直感(インスピレーション)】で何とかなる。だから落ち着くことが重要だ。マリナが喰われる前にデスヴァングルを倒してしまえば。


 直感を使って視力で目視をするが、洞窟の位置が分からない。早くしないとマリナが喰われてしまう!


 ギャオオオオオ!


 すると、一匹のデスヴァングルが俺の目の前に降りてくる。


 もしかして先ほど助けたオスのデスヴァングルなのか? どうしてここに。


 理由を聞こうと思い、必殺【自然界話(テレパシー)】を使う。


「お前、さっきのデスヴァングルか? 何故ここにいる?」


「エヴァンよ。あのお嬢ちゃんを助けたいんだろ? 私の背中に乗れ」


「良いのか?」


「構わん。お前は私の命の恩人だ。それに言ったろ。恩は必ず返すと」


「済まない。場所は知っているんだな」


「ああ……大丈夫だ。分かる」


「ありがとう。申し訳ないが頼むな」


 俺はデスヴァングルに乗り、空を飛んでいる。すると、大きな、大きな洞窟が遠くから見えてきた。


 マリナを連れ拐ったデスヴァングルはあの中か!? どうやら、あそこが奴らの棲み処だな。


 俺はデスヴァングルに捕まりながら、洞窟の棲み処に入っていく。そこにいたのは、大量に捕まっている女の子達、マリナもその一人にいた。


「マリナ!」


 皆、デスヴァングルに捕まっているか。どうする? 子供達、みんな助け出さないと。


「人間か!? 何の用だ!」


「デスヴァングル、その子供達を解放させて貰うぞ」


「ダメだ、コイツらはみんな私達の獲物、そう易々と返しはしないぞ」


「そうか。そう簡単には返すつもりはないみたいだな」


 ならば仕方がない、必殺技を使う。


 必殺【超他殺斬り】


 スパアアアアアアアン!


 メスのデスヴァングルを斬り裂こうとしたのだが、後一歩と言うところで逃げられてしまう。フム、攻撃に当たらなかったか。ならば……

超必殺技【停止】を使わせて貰おう。


 この技は魔王四天王、デーモンの時にも使った技であり、対象の相手の動きを止める技だ。しかし一定時間しか効果がないため、効果がきれると相手も動き出す。


「貴様、何をした!」

「お前の動きを止めただけだ」


「クソ! 動かないぞ! こんなことをしておいて只で済むと思うなよ!」


「仕方がないだろう。お前が逃げ出すからな。さらに女の子を獲物にしているだろう。そんなお前を何故生かせないといけない」


「子孫を残すためだ! そのために私達はコイツらを喰い尽くす!」


「そうか。殺したくはなかったが、その子らを守るためにはやむを得ないな」


 必殺【破壊斬り】

 スパアアアアアアアン!

「ぎゃああああああああ!」

ドシーン!!!


 メスのデスヴァングルが悲鳴をあげ、その場で倒れ込む。


 さらにコイツらの代で人喰いドラゴン種の活動を終わらせてやる!


 そう思ったのだが、何故、デスヴァングルが人喰いドラゴンになったのか? 疑問になったのだ。エリスに聞いた話によると、大昔、デスヴァングル自体、存在していなかったと言っていたな。では何時から存在していたのだろうか? 俺は念のため必殺技を使う。


 必殺【意識の眼】


[この技は万里眼そっくりな俺、専用の技。意識をこの技に向けることにより、全ての謎を教えてくれる。あまり使うことがない技だ]


 そうか! コイツらは魔族だ。魔族の血が流れていたが、本来は違うドラゴン種だった。そのため、色、形が変わってしまい、元は何のドラゴン種だったのか全く分からなくなってしまった。それだったのではないか? また、このドラゴン種達は魔王や魔族に勧誘されて仲間になってしまったことも考えられる。デスヴァングルの姿、形に変えられたのは約120年程前だと推測される。


 そうか、だとしたら万里眼を使うと良いかも知れない。もしかしたらデーモンのような弱点があるのかも。


 必殺【万里眼】を使う。


 奴のお臍から黒い糸が(たいない)に続いていて繋がっている。卵には二匹のドラゴンがいて眠っている。そして二匹のドラゴンは各々(それぞれ)オスとメスが眠っている。


 この黒い糸が元凶だな。


 必殺【透明斬り】


 スパアアアアアアアン!

 ギャオオオオオ! ギャオオオオオ! ギャオオオオオ!


 デスヴァングルが悲鳴を上げる。すると、形、色が変わり元の大人しいドラゴン種に戻る。


 後はアイツらも元に戻すだけだな。


 俺は超必殺技の【停止】を使っている間、必殺【透明斬り】を使い、デスヴァングル達を元の姿に戻していったのだ。


 デスヴァングルに囚われていた子供達はこれで救われた。


「おじさん、凄ーい!」


 女の子達の声がこの俺の耳から聞こえてくる。これでこの村に平和が訪れる。これで何も恐れることはなくなった。


「師匠、やっぱり助けてくれると思ってました」


「マリナちゃんの言った通りだったね。そのおじさん、凄い人なんだね」


「だって、私の師匠なんだもの。凄いでしょう」


俺って凄いのか? 至って普通のことしかしていないが、でもマリナも女の子達もみんな無事で本当に良かった。


読んでいただいてありがとうございますm(__)m

これからはゆっくり小説を投稿していきますのでよろしくお願いいたしますm(__)m

次のお話もすぐに投稿しますのでよろしくお願いいたしますm(__)m

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