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最強の万能剣士のおじさん、エリス殿下から人喰いドラゴンの討伐を依頼される

「ほう。魔王四天王デーモンはお前が倒したのか? 大した実力者だ」


「いや、そんな大それたことではないですよ」


「ねえねえ、殿下。師匠はね、英雄みたいに強いんだよ」


「ふん、英雄か? 確かにそうかも知れん。何せ魔王四天王はそう簡単に倒せれる敵ではないからな」


「へえ、じゃあ師匠は本当に凄いんだね」


「そうだな、魔族と呼ばれている魔王四天王を倒しているからな。本来、魔王四天王とは神族のような存在。それらと相手出来るとは俺には到底考えられんことだ」


「キャー、エリス殿下よ!?」


「何だ? 皆が囲んで俺達のことを見ておりますが」


 特に女性人が……。


「ああ……。この俺が通っているからな。何かと注目を浴びるんだよな」


「嬉しくないのですか?」


「あまり、嬉しいことではない。女が騒いで、騒いでうるさいだけだからな。鬱陶しいだけだ。そうだ、おっさん。お前が有名に慣れればいいのにな」


「いや、俺も良いです。あまり人気者にはなりたくないので」


「そうか、エヴァンは謙虚なんだな。なあ、俺の住んでいる城に来ないか? 好きなだけご馳走も出してやる」


「何故、俺を誘っているのです? 何か理由があるのですか?」


「討伐依頼をしたいと思ってな、もしデーモンを消滅させるだけの力があるなら俺らが抱えている問題も簡単に解決出来るだろう」


「抱えている問題?」


「うむ。この街や遠い街で人喰いドラゴン、デスヴァングル達が現れる。人間の女性、又は女の子を狙い喰い殺す」


「何のためにそんなことを」


「血さ。女性や女の子の血はアイツらからしたらかなり美味しく栄養に出来る優れた食材のようだ」


「男は狙わないのですか?」


「奴らは男には興味がないみたいだ」


「何故です?」


「申し訳ないがそれは俺もあまり良く分からない。デスヴァングルが男を襲うのを見たことがないからな。恐らく女の血の方が栄養価が高いからだろう」


 そうか男と女を見分けれる力があるとなるとデスヴァングルはかなり知性が高いドラゴンだ。


 ターゲットとして狙うのは若い女性か。そうなると、マリナも対象になるな、これは。


「俺も遠い街に行き、デスヴァングルを討伐しようとするが、如何せん強すぎる。さすが、女性の血液を栄養にして強化しているだけのことはある」


「そんなに強いのですか?」


「ああ……。だが、エヴァン、お前ならやれるだろう」


「……まぁやってみないと何とも分かりません」


「そうか。やってくれるんだな。ありがたい」


「いや、当然ですが」


「そうか。じゃあ俺と一緒にデスヴァングルを討伐しないか?」


「まぁそれも構いませんが」


 待てよ、デスヴァングルはドラゴン種だ。俺の【自然界話(テレパシー)】で会話が出来ればどうして女性ばかり狙い男は狙わないのか? はっきりするかも知れないな。


読書のお時間いただきましてまことにありがとうございます。

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