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最強の二人〜彼らの謎多き日常〜  作者: 地野千塩


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無償の愛の謎(10)

 待ち合わせをした豊と亜由は、電車に乗り込んだ。


 誠とアリスもこっそり後を追い、同じ電車に乗り込む。ただ、休日とはいえ、人は多くは載っていない。尾行がバレるリスクもあり、豊達と離れた隣の車両に乗り込む。


「本当、亜由のヤツなんなの?」


 晶子から送ってもらった画像を見ながら、アリスはぶつぶつ文句を言っている。


「確かに。モテない男専門の結婚詐欺師かと思ったが、ちゃっかりイケメンと腕組んでるとか……」


 誠も画像を見れば見るほど、頭を抱えたくなる。「女怖い」という感想しか出てこない。糸原悠を見つめる亜由の目はトロッと溶け、豊には絶対見せないメスの表情をしている。心底豊が可哀想になった。 隣の車両に座る亜由だが、豊の話が退屈なのか、欠伸を噛み殺したような表情を見せる。


「しかし、この二人親密さ。出会ってすぐって言う感じじゃないな。糸原悠の方も遊びっぽい表情じゃないんだよ」


 そこも引っかかる。 もしかしたら二人でグルになって結婚詐欺してる可能性もある。


 いわゆる美人局だ。相手に共犯者がいると思うと、なおさら放っておけない。派手なルックスの糸原悠は、肉食のライオンのように見える。豊を騙すのは、赤子の手をひねるようなものだろう。


「かもね。本当、豊さん、可哀想……」


 豊を見て笑っていたアリスも真顔になってしまった。豊のような人間を食い尽くす悪い狼がいっぱいいると思うと、気が滅入る。心は純粋なヤツは騙されて死ねと言われているようではないか。


「あんたら、セレブの人脈でどうにかならないか?」

「わかった。お兄ちゃんにこのめ画像送るわ。何かわかるかも」


 その後、誠もアリスも無言だった。


 隣の車両にいる豊は、亜由を楽しませようと親父ギャグを言っている。


「布団が吹っ飛んだ! ははは、なんてね!」


 色んな意味で笑えない。

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