第五話 中途半端僕①
読者の皆さん、おはようございます。湯島聖斗です。
このたび僕は、一大決心をいたしました。
——ホタルに連絡先を聞きます!!!!(ここで歓声)
んで、大事なのはその手段となるわけですけども、ここは男一匹湯島聖斗、正々堂々と本人に直接聞いてやりますよ! 任しといてください!!
☆ ☆ ☆
「とは言ってみたものの、やっぱ厳しいよなあ……」
朝のHRが始まる前、僕は自分の席でひとり頭を悩ませていた。
どうしても、陽と陰の壁が圧倒的に高すぎる。
「何が厳しいのダ? 湯島氏」
絡んできたのは、メガネをかけた肉まんくんだった。
彼は学年でも随一のヘビーオタクであり、体重に関しても学年随一のヘビーさを誇っている。
しかしその実、運動神経は絶望的で、筋力は超ライト級、さらには性格も温厚。
そんな優しいモンスターだ。
ひとりで悩んでても一向に解決策は見つからない。ここは周りの力を頼ってみるのもいいかもしれない。
「これは僕の友達の話なんだけど……」
「湯島氏の話ダな?」
無駄に勘のいい奴め。
まあいい、ここは無視して先に進もう。
「……その友達はいわゆる陰キャなんだけど、そいつ、クラスの中心のハイパー陽キャ女子の連絡先を知りたいらしくてさ」
「なるほど。つまり湯島氏の意中の相手は姫路氏であり、彼女と仲良くなりたいのダな? プッぺポォッw」
「グーフィーみたいな笑い方すな! あと別に好きとかじゃねえから!」
「ツンデレなのダな。ポカヌポゥッw」
「いや、僕とホタ……姫路はそういうのじゃなくて——」
「湯島氏、友達の話ではなかったのカ? ポンポコポォッw」
……うん。安定してウザい。
やっぱひとりで悩んでたほうがマシだわ。
「ブフォw、すまヌ。拙者少々調子に乗りすぎタ。ポルカドットスティングレッw」
「とりあえずその笑い方なんとかしろよ!!」
一話短くてごめんなさい。
でも、僕自身あんまり長いと途中でめんどくなって読む気なくしちゃうタイプなので、そういう方もいらっしゃるかと思ってだいたい1000文字くらいの字数にしているのです。ご了承ください。
……まあ、本音を言うと、一話分の文字が短ければ無理なく執筆できるから投稿途切らせずに済むってのも大きいんですけどね。
来月はじめに学期末テストがあったりして勉強がちょいと忙しいので……という僕個人の事情はどうでもいいですねハイ。それではまた。