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第二部 3.王城に住む女−1

 ゴーティス王の体からはいつも清涼感のある香りがするが、今日の彼は、夏の濃い日差しを吸い込んだ大地の匂いがする。ジェニーの故郷、彼女の暮らしていた街と似た匂いが、彼の体から立ちのぼっている。

 ジェニーの手は王の背中にまでは伸びず、脇腹に残されている。彼は感情を抑えきれないとでもいうようにジェニーを抱きすくめたが、ジェニーは、素直に抱き返せなかった。一ヶ月ぶりに彼と会えたことは純粋に嬉しかったが、カミーユやまだ見ぬ王妃の顔がジェニーの脳裏に映り、様々な負の感情に邪魔されたのだ。

 ジェニーの肩をつかんでいた王の手の力がゆるみ、ジェニーの頭に押し付けられていた彼の顔が離れた。彼の顔が密着していたジェニーの髪に風が通り、急激に冷えはじめる。彼は顔を上げようとしているのだ。

 ジェニーはどぎまぎとして、熱が頬に集ってほてり始めるのを感じた。

 ああ……どうしよう?

 王はジェニーの両肩を押さえるようにつかんだまま、ジェニー、と彼女がやっと聞き取れる大きさの声でつぶやく。彼の顎が面前に迫り、ジェニーはうろたえた。赤面しているだろう顔を、彼に見られたくなかった。

 王の顎が降りてきて、ジェニーの視界に彼の赤い唇が現れた。「ジェニー」

 囁き声に誘われるようにジェニーが目を上げると、ジェニーの鼻の頭に、王の唇がやわらかく触れた。彼の唇の表面がジェニーの鼻に接触する、その一瞬を前にジェニーは身構えたのだが、いざ触れられると、頬にこもっていた熱が一気に上に押しあがって、ジェニーの頭はぐらりと揺らいだ。

 予想もしなかった優しさだ。ひんやりとした彼の唇が、ジェニーの鼻の上を滑っている。ジェニーの頭の中が、ゆらゆらと揺れる。

 ジェニーはその感触に感動した。ため息がこぼれそうになり、唇をきつく結んだ。たったそれだけの行為なのに、ジェニーの鼻をたどる王の唇は饒舌に愛を語る。その同じ唇は、愛の言葉を囁きはしないというのに。

 ジェニーは愛されている。

 王からの愛を感じたのは、ジェニーにとって、これが二度目だ。一度目は、二人が王城の屋上に上がった際、彼がジェニーに「彼にとって唯一の同盟」を申し出たときだ。そしてその直後、ジェニーは彼から逃走したのだが。

 ジェニーは知らないうちに王の腕をつかんでいた。彼は、ジェニーの高揚に気づいたのかどうか、彼女の肌にのせた唇の動きをふと止めた。だが、口を開き、何かをしゃべりだしそうな兆しはない。

 王もジェニーも動かず、庭園にそよぐ風の音ばかりがジェニーの耳についた。


 少しして、王がジェニーの顔の前で囁いた。「……何か話せ、ジェニー」

 ジェニーは目を上げ、そこで出会った王の瞳の中に自分の姿を見つけて、思わず泣き出しそうになった。

 ジェニーの前に実際に王が立っているように、王の前にも自分がいる。ジェニーの瞳にも彼は映っているはずだ。二人はどちらも、幻ではない。ジェニーが北の森で見た、幻影のゴーティス王ではないのだ。

「ジェニー」

 王の声に懇願するような響きが混じり、彼がジェニーの頬を手の甲でなでた。

 彼の目はジェニーから離れない。ジェニーは彼の瞳を見つめた。誰かと見つめ合えるのは、こんなにも幸せなことだったんだろうか?

 ジェニーは心地よさに目を閉じかけた。

「何でもよい、何か話せ。この小城のことでも……ここは気に入ったか?」

 いきなり冷水を浴びせられたように、ジェニーは我に返って王から離れた。

「ジェニー?」

「――気に入ったか、ですって?」

 娘カミーユを奪われ、娘が住まう場を目の前にしながら手が届かない――そんな口惜しさと空しさにあふれた毎日をジェニーに強いておきながら、ジェニーが独りで住む場所を気に入ったかどうかなど、彼は、よくも訊けるものだ。

 怒りは別の怒りを呼び、ジェニーは伸びてきた王の手からまた遠ざかった。彼が不審そうに眉根を寄せる。

「どうした?」

「カミーユを返して」

 ジェニーが怒りを込めて王を見ると、彼は顎を上げ、瞳を細めた。

「カミーユを返してよ。あの子がいないところに、私がいる必要はないわ。あの子を今すぐ返して」

 王が鼻で笑うように、唇をゆがめた。

「子はすぐ近くに居住しておるではないか。何が不満だ」

「あなたは私に黙って、勝手にあの子を連れ去ったのよ? あんなに小さな子を私から引き離して、勝手に王城に住まわすなんて、どうかしてるわ。あの子はまだ私が必要なの。私たちは親子なのに、こんな近くにいるのに会えないなんて……どう考えたっておかしいじゃない!」

 王が腰に手をあて、首を振った。「おまえは娘の件で感謝してもよかろうものを……。逆に、俺を責めるとは」

 恐れ入った、と王は笑ったが、彼が機嫌よく笑ったのではないことは、ジェニーにも分かった。

「あの子を返して」

「無理だ」

「ゴーティス王!」

 ジェニーが叫ぶと、彼はジェニーの両手首をつかんで引き寄せた。

「何を言おうと無駄だ。あの娘は“王の子”として、安全な環境下でそれに見合った教育を受けさせる。おまえは娘には自分が必要だと言うが、実際、おまえの娘は、城で何不自由なく、恵まれた暮らしを送っておる。後宮の女どもはおまえの娘に夢中だ。おまえがおらぬでも、娘は無事に育つだろうよ」

「そんなの、勝手すぎるわ!」

 衝撃を受けたジェニーの口からそう漏れると、王は呆れたように首を振った。

「ジェニー、よいか? おまえは娘を産んだ母親だが、俺の妃でもなく、王族でもない。王族である娘と庶民出のおまえが別々に暮らすことに、何らおかしいところはないのだ。おまえは、娘のすぐ近くに居をとれるだけ、ありがたいと思うがいい」

 王の口ぶりはまるで、当事者でもないジェニーが見当違いの非難をしている、とでもいうように聞こえた。

 ジェニーは口惜しかった。彼は、ジェニーの気持ちも、カミーユの気持ちも、まるっきり考えてはいない。


 さらに、王の口から飛び出した「妃」という言葉が、ジェニーの胸の中央をまともに貫いていた。

 ほかの誰の口から王の結婚を聞いたときよりも、ジェニーは動揺していた。ジェニーは王妃の姿を目にしていないため、彼が既婚者だという認識に欠けているのだ。王妃がどんな姿なのかをつい想像しそうになって、ジェニーは必死に抵抗した。

 ジェニーは胸に手をあてた。痛みは何も感じないが、冷たい風が胸の空洞を通り抜けているのがわかる。やがて、それをふさぐように炎が燃え盛り、ジェニーが熱さを感じる前に、炭化した胸の破片がぼろぼろとこぼれ落ちていった。ジェニーは左右に舞う黒い欠片をすくい上げようとして、自分の手の上に涙がぽろぽろとこぼれるのを見た。

 実際にそんな形で胸が壊れることはないし、ジェニーは泣いてもいない。けれども、ジェニーの体は、ばらばらに砕け散ってしまいそうだ。

 彼には人生をともにする正式な伴侶がいる。

 一般の夫婦の場合とは違い、国同士の結びつきである王と王妃の結婚が簡単に破綻することはない、とジェニーにも想像できる。ジェニーがどんなにあがいても、その事実はひっくり返ることはない。ジェニーはそれを忘れていたかっただけだ。考えたくなかっただけ。

 ジェニーがそう気づくと、悲しみが次にやってきた。

 悲しみというのは、支配的で、濃い灰色をしている。山の上空で発達した雨雲があっという間に空を埋め尽くすように、ジェニーの視界が暗く塗りつぶされていった。王も、その後ろにあるテュデル宮も、周りを囲む緑の垣根も、灰色の靄の中に融合して消えてしまう。

 ジェニーには自分の立つ位置も曖昧だった。足の下にある地面の存在さえ不確かで、ジェニーはまごついた。確かなものといえばジェニーの手首をつかむ王の手だけで、そのおかげで、ジェニーはどうにかその場に立っていられる。

 だが、彼のその手は、王妃に所属するものだ。ジェニーが思い焦がれた彼の手は、ジェニーに繋がれてはいても、目に見えないところでは繋がっていない。

 胸の痛みが、容赦なく、ジェニーを襲った。


 ジェニーはやっとのことで振り返って、王城を眺めた。ジェニーが入城を決めたのは娘との生活のためだったのに、この先もずっと、娘の顔を見られないのかもしれない。

 カミーユのいる同じ後宮内には、王妃が住んでいる。母親であるジェニーはカミーユとまだ一度も顔を合わせていないのに、カミーユにいつでも会える環境に、彼女の母親ではない王妃がいる。そして当然、王妃は王ともいつでも会えるのだ。それなのに、ジェニーは、娘にも王にも自由に会えない。

 ジェニーは自分をこの環境下に置いた王に、怒りもまた感じていた。妃がいながらジェニーを城に引き入れたことは、ジェニーと彼の妃の両者に不誠実だ。こんな状況が続くのは、ジェニーはとても耐えられない。ジェニーはせめて、カミーユを手元におきたかった。

 ジェニーが王を見つめると、王の眼力が弱まった。

「カミーユを返して、ゴーティス王」

「無理だ、と言うたであろう」

 ジェニーの声色が弱まったせいか、彼の声も小さい。

「返してよ、私の娘なんだから」

 王が眉を一瞬ひそめ、そっけなく拒んだ。

「できぬ。おまえは俺の話を聞いておらぬようだな。おまえの娘は王城で預かる。名も、カロ……何だったか、妃が考えた名で改めさせたゆえ――」

「名前を勝手に変えるなんてひどいわ! あの子にはカミーユって名前があるの! 何の権利があって、あの子の名前を変えたりできるのよ!」

「権利だと?」ジェニーに顔を近づけた王が、そう言うなり、呆れたように笑い出した。「おまえ、俺に何の権利をふりかざすつもりだ! よもや、母親の権利とやらが俺に通用すると思うておるのか? この国の王である俺に! この俺に通じる権利など、何ひとつ存在せぬ」

 王がジェニーの瞳をのぞきこむ。

「まったく……ベアール家で少しはまともな態度を身に付けたと思うておったが、向こう見ずな性質は直らぬようだ」

「私は間違ったことは言ってないわ。カミーユを私から取り上げて、名前まで変えてしまうなんて、あなたがあんまり勝手だからよ」

 王が、ジェニーが彼とここで最初に会ったときと同じ険しい形相に戻った。

「おまえは誰に口をきいておるのか、わかっておろうな? 幼いとはいえ、たかが子ひとり、離れて暮らしたから何だというのだ! 娘は王城で豊かな暮らしを送れるのだぞ。それを何ゆえ、おまえは、そうも俺に逆らおうとする!」

「逆らってるんじゃないわ!」

 王は、ふん、と鼻を鳴らした。

 ジェニーは娘と一緒にいたいだけだ。ジェニーは娘に物質的に恵まれた生活を保障したいのではない。この王にはやはり、ジェニーの言い分は通じない。

 彼に期待をしていたのではないと思っていたのに、落胆は大きかった。

「私はカミーユと一緒に居られればそれでいいの。でも、あなたにはきっと――こんな気持ち、わからないわ」

「何だと?」

 王は眉間の皺を深くして、ジェニーを見返した。ジェニーは無駄な抵抗だと分かっていながら王の手から逃れようとしたが、彼は苛立ったように、手に力を込めた。

「放して」

「放せば、おまえは逃げよう」

「逃げないわよ。私はここから、逃げられないじゃない!」

 カミーユを置いて、ジェニーが逃げる場所などどこにもない。


 ふと、カミーユの声が耳に届いた気がして、ジェニーは膝から崩れ落ちそうになった。すると、苦りきった顔でジェニーを見ていた王に、不意に、戸惑いが浮かんだ。

「……おまえ、何を泣く?」

 ジェニーを凝視している彼の手から力が抜けていて、ジェニーは、彼の手をすかさず振り払った。

 状況を打破できないことに直面して、ただ口惜しかったのかもしれない。が、ジェニー自身、泣いている理由がひとつに特定できなかった。ジェニーは両目を手で拭った。

「もう帰って」

 あきらかに、王がむっとした。

「おまえに命令される覚えはない」

「でももう、話すことは何もないわ」

 ジェニーが面を上げると、王がジェニーを冷たく見据えていた。

「俺はおまえとこんな話をしに来たのではない」

 王の顔は硬直したままだ。

 ジェニーだって、こんな話をして、彼から凍えるような視線を向けられたくない。

「私にはこの話しかできないわ。だから、もう帰って」

「おまえの指図は受けぬ」

 ジェニーは一歩横に踏み出した。「じゃあ、私が行くわ」

「待て!」

 ジェニーは王の制止を無視し、脇によけて歩き出した。王が怒って追ってくるかと思ったが、なぜか、追いかけてこない。

 ジェニーはそのときになるまで気づかなかったが、ユーゴが庭園の入口に立っていた。二人のやり取りを一部始終見ていたらしく、困惑しているような、不審そうな表情を浮かべている。

 ジェニーと目が合うと、ユーゴは目を鋭くして、ジェニーを呼んだ。彼はきっと、王への無礼きわまりない態度をあらため、王にすぐさま謝罪するように、と言いたいのに違いない。だが、ジェニーは今にも涙があふれそうで、この場から早く立ち去りたかった。彼も無視した。

「待つんだ、ジェニー!」苛立ちを含んだ口調でユーゴが叫び、ジェニーは荒々しく振り返った。「あなたももう帰って!」

 ジェニーが叫び返すと、ユーゴは両手で頭を抱える仕草をして、ジェニー、と怒鳴った。

「きみって人は、どこまで強情なんだ!」

 ユーゴが怒って歩み始めたとき、王の怒鳴り声がその場を貫いた。

「ベアール、おまえはさっさと家に帰れ!」

 彼はちらりとジェニーに視線を走らせ、恐怖で固まっているユーゴを睨みつけた。だが、彼はそれ以上、ユーゴに何も言わなかった。

「俺は城に戻る」

 二人のどちらに告げるでもなく、王はそう言うと、あっけなく踵を返した。王の表情は、ジェニーからは確認できなかった。



 新しい寝室で慣れないせいもあり、ジェニーはその日、寝つけなかった。いつにもまして、カミーユに会いたかった。

 ジェニーは寝台から起き上がった。この寝室からは庭園を望めるが、王城は見えない。廊下をずっと下った先にある、館の端にある部屋からは王城が見える。ジェニーは初日にそれを見つけ、毎夜、カミーユのいる王城を眺めていた。

 ジェニーが押した扉は、今夜も鍵がかかっていない。ジェニーを待っていてくれたかのように開いた扉の隙間から身を滑りこませ、壁面についた窓に駆け寄った。

 月の半分が雲に隠され、暗い夜だった。だが、窓の向こうにはジェニーの視界をふさぐものは存在せず、正面に、ジェニーの切望した王城の輪郭が浮かびあがっている。

「カミーユ……」

 ジェニーは手を組み、月に祈った。カミーユが毎日を健康に過ごせるよう、ジェニーを恋しがって泣かないように。

 自分のことを、ジェニーはあえて願わないようにした。自分のことを願ってしまえば、ジェニーは今の境遇を振り返るしかなくなり、口惜しさと悲しさに覆い尽くされてしまうだろう。

 しかし結局、その努力も無駄だった。王城を眺めているうち、ジェニーの目からは涙が流れ出した。悲しみというより、空虚さからだ。カミーユはおらず、今後も、ジェニーのもとに戻る可能性は極めて低い。

 ジェニーは自分が今ここにいる意味が、見つけられなかった。こんな思いは初めてだ。これからどうすればよいのか、見当がつかない。


 ジェニーはぼんやりと外の景色を眺めていたのだが、ふと、王城の近くで揺らめいていた松明の光が、移動しているのに気づいた。ジェニーから見える範囲内には、他にも複数の光が見える。だが、その一つの光は――こちらに向かってくる。

「衛兵が移動してるのかしら」

 ジェニーが不審に感じたとき、屋内のどこかで大きな音が反響し、ジェニーは心臓が止まりそうになった。続けて、ばたばたと慌ただしい足音。二人以上の足音、それが二階に駆け上ってくる。二階の住人はジェニーだけだ。

「ジェニーさまぁ!」

 ジェニーの召使の声だ。

(まさか、カミーユに何かあったんじゃ……!)

 急を要する叫びに、ジェニーは部屋を飛び出した。

「コレット!」ジェニーが廊下を走って彼女に叫ぶと、明かりを高く掲げた彼女が、ひどく驚いた顔でジェニーを見た。「ジェ、ジェニー様!?」

「どうしたの! カミーユに何かあったの?」

 コレットと、年配の召使がぽかんとした顔でジェニーを見た。

「カミーユ……。いえ、ジェニー様、王が、王が今から来られると、たった今連絡が入ったのでございます! 早く着替えてくださいまし! ああ、とにかく、部屋にお戻りになって! ぐずぐずしていたら間に合いませんわ!」

「王が?」

 ジェニーは昼間会ったときの王を思い出し、彼の再来の意図がわからず、面くらった。

「――王が来られるって?」

 廊下の奥から聞こえた声にジェニーが振り向くと、暗闇からユーゴが姿を現した。ジェニーを見て、大きな口を広げて微笑む。

「はい。だから早く仕度なさらないと――」二人の召使はジェニーを部屋に押し込めようとした。

「まあ、そんなに慌てないで」召使をさえぎり、ユーゴはにこにこしながら、ジェニーの前に立った。ジェニーが少し警戒して彼を見ると、彼は微笑みながら腰をかがめ、ジェニーの耳に囁いた。

「昼間、あんな別れ方をしたから仲直りをしたいのさ。やっぱり、きみにえらくご執心だね。……今度は優しくしてあげるんだよ、ジェニー」

「そんな簡単なことじゃないの」

 ユーゴはジェニーの頬に口づけ、例の完璧な愛想笑いを浮かべた。

「簡単だよ」

 そしてユーゴは、一族のためにね、と付け加えると、ジェニーを召使たちの手に引き渡した。


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