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幕間スキット「お化けの手も借りたい」
~遺跡内、探索中~
アラタ「さっきの鎧の人、置いて来ちゃったけど平気かな……」
アラタ「凄い血が出ていたし、やっぱり無理矢理にでも鎧を外して止血とかした方が……」
声「大丈夫だよ……アラタ……あの人は大丈夫……」
アラタ「ひぃぃい……!? ま、またあの声……」
声「待ってるよ……アラタ……」
アラタ「これって、やっぱり幽霊に呼ばれるってやつなのかな……」
声「違うよ……信じて……アラタ……」
アラタ「……僕のこと、呪わない……?」
声「………………呪わないよ」
アラタ「今の間! 今の間はなに!?」
声「ジョークだよ、アラタ。それより急がないと……」
アラタ「そ、そうだった……! 早くしないとさっきの人が……」
アラタ「嘘吐いたら……吐いたら……」
声「……吐いたら……?」
アラタ「お、怒るからね!」
声「……ふふ、大丈夫だよアラタ。さぁ早く……」
アラタ「わ、わかったよ……もうっ!」
アラタ「実際問題、僕一人じゃあ何も出来ないんだし……」
アラタ「ホントに、助けてよ……?」
声「………………大丈夫、安心して」
アラタ「だからその間はなんなのさ……」