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11時00分 部活勧誘。

残念な人でしたが…悪い人ではなさそうですね。姫川先生…


HRの内容の殆どが、土曜の合コンの出来事と、最近の職員室での腫れ物に扱うような対応の話で終った…

クラス全員どんよりとした空気が出来上がっていた。

「臼井くんは部活何するか決めてる?」良かったら一緒にどうですか?


「ありがとう…」


ガラガラ!扉が開くとゾロゾロと、今時珍しい丈の長い学生服に包まれた五人の男女が入ってきた。

「我々生徒会執行部である!臼井 ミユキ殿を朱里様の命によりお迎えに参りました!」ささ、此方へ。

「ヨシユキです。」朱里姉には困ったもんだ…

「姉が苦労かけます。」深々と頭を下げる。

すると一人が恐縮そうに

「滅相もありません。」朱里様は絶対です!朱里様バンザーイ

「兎に角場所を変えるか、移動しましょう」如月さんにはゴメンのジェスチャーをして教室を後にした。


とは言うものの初対面同士の会話は成立するはずもなく…沈黙が凄く辛い。

それに五人に囲まれてる姿は無実でも何か後ろめたい気持ちになる。


「あの、皆さんは生徒会の方なんですよね?姉は何を…」すごい疑問だった。

「朱里様は生徒会会長。そして、日和様は風紀委員長をなさっております。」

暫く、延々と朱里姉と日和姉の素晴らしさを語られた…



やっと五人から解放(?)されたのは生徒会室に着いた時だった。


「ミユキ、早速だか今朝の話…」

「朱里ちゃんは、せっかちさんです。」お茶入れるね♪お菓子もあるわよ。と日和姉。


「そう言うが日和。ミユキに搭載したGPSは死亡以外に切断不可能だぞ?」冷めた珈琲を不味そうに飲む


「いきなり、そんな話じゃミユキちゃんか驚くでしょ?」珈琲とお菓子をテーブルに置くと、僕を椅子にすわらせた。


さてと口火を切ったのは、交戦的な朱里姉では無く、日和姉だった。

「正直に話してもらいましょうか?ミユキちゃんから漂う二人分の女の臭いについてね♪」いつも暖かく見詰める眼が、今は氷の様に冷たかった。


秘密にしても、仕方ないので、皐月さんの名刺を出すと事情を話した。


「成程…ミユキがモテるのは当然だが…」

「私達姉妹以外とイチャイチャされるのは…」

「詰まらない(ぜ)(わ)!!」

やっぱりな…って思えるほど面白カッコイイ姉達をみて…

「ところで、GPS何で仕込んだの?」朱里姉に睨みつける。

「それはだな…」(えっ!?マジ!可愛い。あぁ~写メりたい)

「朱里姉…そんなに話辛いことなの?」冷静になると心配になってきた…

「そうじゃ無い…んだが…」(何々!この可愛い生き物♪私耐えられない…)ガバッ

「朱里姉…何?どうしたの?」朱里姉…振るえてる?

「実は、GPSを着けないと…ミユキの命が…」(マジやべぇ涎垂れちゃうじゃねぇか…)

すると後ろから日和姉も抱きついてきて

「すべては、ミユキちゃんの為よ」(朱里ちゃんズルい私も抱っこしたい。)

「お姉ちゃんありがとう。」

色々複雑な思いをのせて三人は笑った。


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