AM08:20 遅刻&地獄
改訂版
登校前に気付いたことがある。
…痛い位の視線
…まあ瓦礫の山の上に突然人が現れ…
…てる驚きの視線じゃ無い。
「うん、ヨシユキくんの趣味なら止めないけど…服は着た方が…」モジモジとガン見する幼女皐月。
どうやら薬は、肉体の再生と魂の定着は出来るが服は戻らないようだ。
「服の再生は遅らせてます!!」勿論わざとです。
両手に握りこぶしを作り肩を震わせている…残念な死神が居る。それが皐月めいだった。
…不本意だけど、服は再生し始めた…ただ最初がブラとパンティみたいな形からのスタートでなければ…
「最高です♪」ハアハア
仮面の端から赤い液体がダバダバ流れてるが大丈夫だろうか…
「しかし服の再生を速める事…」言い終わるまえに
「それじゃあ私も楽しくないですし…」と上空を見上げる
「舟?」空に小舟が浮いていた…
「よう!おまたせ」
「あら、美味しそう」ジュル
「ウ~ちゃんにベルちゃんいらっしゃい」
舟はユックリ降下してきた。
つまり世界の最終回?
そんなことをかんがえてると。
「大丈夫だよ。彼女達も神なんだから世界の終わりは望んでないよ」
「そーだぜ♪折角の初物を簡単に終わらせるかよ」にっへへ♪
「私も女神の意地がアリマス…私欲にオボレ…マセン…タブン」血の涙が流れてる…決壊寸前んじゃん!
北欧の三姉妹なんだよな…
「ところで後一人居ませんが?」
「スーならアキバって場所で泣きながら飛び降りたぜ」ハッハ-
それと、ヨシユキ?過去改変と赤い糸は絡めて縛っといたから一日楽しめよはっはー♪
「なんでそんな事…」
「姉さんは、祭りは楽しめって仰ってるんです。」
では、ヨシユキ…私達も愛を分かち合いましょう…破壊的に(はーと)
思考が追い付かなかった…抱きつかれ、碧い瞳に見つめられれは解る…安心感そんな事を簡単にやってしまう女。ベルだ。
身体はこれ以上無いくらい密着してるのに…ベルさんの顔がだんだん近付く…
「今のヨシユキくんなら簡単に奪えますよ?」
鼻を摘ままれた…
フー。
「ベルさん冗談が…」
次の言葉は出なかった…
目の前はベルさんしか見えなかった。
唇を離すと…
「ごちそうさま」オイシカッタヨ
本日二度目のキスはミルクの薫り一杯だった…
ふと気付きポケットから携帯をだす(新品同様に再生されていた)時間をみる
…8時40分
遅刻確定した。