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黒き乙女の鬼語  作者: 紅河崎アリス
食人鬼
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少女の記憶

死刑になることはないんだよ。

だって、私はやさしい

〜宮崎勤〜

目が覚めたらそこは地獄だった。


辺り一面が瓦礫の山に埋もれ無傷なものは何もない。


建物も人も動物も電柱も花も人形も本もタンスも花瓶も全てが全て切り刻まれていた。


そう、全て。


友人も父も母も姉も弟も教師も祖母も祖父も隣人も全て死んでいた。


腹を切り裂かれ内蔵がドロリと垂れ溢れ脳症も溢れ辺りに血の臭いが立ち込めている。


中には腸を引き抜かれたものもいるのか中に何も入っていない人もいる。


息継ぎをする度に血の臭いが喉の奥に溢れ落ちむせる。


なぜ自分が生きているのかそれすらわからない。


いや、もしかしたら自分が死んでいて周りが生きているのかもしれない。


まるで世界が回っているかのようにグルグルと視界が回っている。


そして私の意識はまた落ちた。

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