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たぶん、きみ

作者: 上村 智


大学の最寄駅から大学までの道。空想するのには短い。でも何も考えないのには長い。なんて中途半端な長さ。どうにかしろよ、と思う。誰に?


毎週この曜日はひとりでこの道を行く。いつも早足になる。ひとりで歩いているなんて「ぼっち」で恥ずかしいし、いつもは隣にいるはずのワカバと喧嘩したと思われても癪だ。大抵はケータイを覗き込んで、メールをしているふりをする。本当はニュースの天気予報を見ている。一分おきに見ても変わらない、あしたの天気。でもやらずにいられない。友達いますって言いながら歩いているような気分。時々、そういう自分がみじめになるけど、「ぼっち」と思われるよりはずっといいじゃない? ねえ? だって知り合いの子が「オハヨー」って言ってきても「ごめん、気が付かなかったあ。今、ワカバとメールしててさ」って言える。「オハヨー」なんてされたことないけど。ほら、男子から見てもさ、「ぼっち」の子より友達多い子のほうがいいでしょ、ね、そうに決まってる。彼氏? …いないけど。いないけど、私のこと好きかもなって思う男の子はいるよ。内緒だけど。その人の顔はねえ、よくない。それでこっちをチラチラ見てるの、笑っちゃうでしょ。付き合う? ありえないって。ないない。ほら、見て。前のカップル。手なんか繋いじゃってさー、見てらんない。いちゃいちゃするなよ、道端で。ここ、公共の場ですよ。あーあ、顔があげられない。あぁいうのって見てる方が照れちゃうよね。あれって幸せ、なのかな。ケータイ小説みたいな恋ってどうなのかね。いいのかな。ぼんやりしてるな。うん、よくわからないけど。高校の時からいたよね、ああいうカップル。でもさ、高校生のみんなの前でいちゃつけるカップルって、公認っていうか、あのふたりだったらしょうがねえかって思えるふたりだった気がする。大学ってそういうのないよね。びっくり。「ウソだ、この人に彼女いるの!」って人、結構いるよ。


 ワカバって今、何してるのかな。高校から同じ大学に進学する唯一の同級生だったの。グループは全然違ったけどね。一緒に通学しようねって言ったのはワカバだよ。でもさ、ワカバったら入学したらすぐにサークル探し始めて、私も付き合わされたんだから。それで選んだのがバスケットの…なんだっけ? なんだかっていうサークル。先輩に一目ぼれって言ってな。確かにかっこいい人だったけど、それだけで決めちゃうってすごくない? 私はできないなぁ。だって、ほら、こうやって友人にさびしい思いをさせるってことでしょ。私だったら友人のほうを大切にするけど。あ、これはワカバの悪口とかじゃないからね。思ったことだって。寂しいっていうか、この「ぼっち」登校で私の価値が落ちたらたまらないでしょ。そういう意味だから。悪口なんて言わないもん。


 今日の講義はみんなそろってるはず。相談して、同じ授業とったの。一人じゃおもしろくないもんね。お昼はどうするのかな。また学食かな? 弁当の子が多いと外のベンチになっちゃうかも。でも外で食べるのはそろそろ暑いよな。うん、さりげなく言ってみよう。


 ん? 前にいるの、リカかな。ね、リカだ。また高いヒール履いてるなあ。足痛くないのかな。あの横に並びたくないな。足の太さが目立つ。教室の前で追いつけるようにしよう。


 また一日。どうでもいい話。誰に向かって? 心にいる、何でも聞いてくれる人に向かって。たぶん、理想の彼氏だ。うそ、私に向かっている。もう一人のわたし。


「リカ、はよ」

「おっ、おはよう!」

ケータイを覗き込んでいたリカが笑う。今日もつけまつげ半端じゃないなぁ。瞬きを早くしたら飛べるんじゃないの? パタパターって。

「あ、彼氏? なんだっけ、えーと…」

この「彼氏」という単語にまだ慣れない。緊張してしまう。

「カイのこと?」

「そうだ、カイ君。お姉さんがこの大学出身の」

「ねえ、聞いて。昨日ね、彼とランチを一緒に食べたの。知ってる? ほら、駅前の新しくできたファミレス。また、ファミレスかよって思っちゃった。たまにはさ、イタリアンとかがいいのにな」

リカもデート中は今朝見たみたいな、いちゃいちゃしたカップルなのだろうか。もうちょっと落ち着いてるか。なんてたって中学からの付き合いだもんな。

「大変だねー」

なんて答えればいいのかわからないから、無難に受け流す。下を見たら、リカの左手薬指に光る指輪が目に入った。

「でもさ、カイも気ぃ使ってくれてんのかな。来週の週末はね、カイの車で水族館に行こうってことになったの!」

「うらやましいなぁ」

それかよ、言いたかったことは。明るくなったリカの声は高温で寝不足の頭に痛い。つーかさ、結局幸せなんじゃん。今の回りくどいって。

「教室、どこだっけ」

リカが登った階段の先で、振り返った。

「16番教室だったと思うけど」

「そっか。覚えてなかった」

アハ、と笑う。この人、ひとりだったらどうするつもりだったんだろ。

「私もそんなもんだよ。いちいち覚えてられないって」

一応、同調。生きてくコツ。そのまま教室に向かう。リカは足が速い。さっさと置いて行かれた。もう少し、気を使ってもらえませんか…。絶対言わないけど。

「あっ、みんな来てるよ。早く!」

置いて行かれないように、教室に入ったらスピードを上げる。

「あ、リカだー。おはよー」

私の知らない子がリカに手を振る。ケバい友達多いな。でもこの子たちと私じゃ話、絶対合わない。その先に座るいつものメンバーに目を向ける。…なんだかいつもより盛り上がってる?

「何? なんかあったの?」

リカがエリナ聞く。いつもと同じ、おのずと三か月も経てば席順も決まってくる。リカはエリナの隣。そのリカの隣が私。暗黙のルールだ。

「おはよぉ。あのねえ、ユッコがねえ、告られたんだってー」

のんびり屋のエリナの声は低めで聞き取りやすい。「へえ」とリカが言うと、前の席に座っていた張本人のユッコが恥ずかしそうに振り返った。

「…なんかね、サークルの先輩なの。あの、ボランティアのサークル」

いやいや、別にあんたに聞いてないよ、そんな刺だらけの言葉が出かかる。だって、ユッコは見た目にも性格にも冴えない子だ。流行ものには疎いし、テレビだってまだ両親からの言いつけを守ってほとんど見ないという。「好きなテレビ番組は国営放送のニュース」って冗談でも笑えないって。それに顔立ちも正直に言って悪いほう、なのに化粧ひとつできない。当然、メールをするような男友達はゼロ。初めてこのグループに笑って近づいてきたときは絶対友達になれないって思った。でも、入学時からサークルに熱心で今も確か3つくらいのサークルに所属していたりする。ま、それは家が裕福でバイトをしなくてもいいせいでもあるけど。そんなやつ。時々、空気読めなさすぎて心からイラッとくる。それでたまにグループからも仲間外れにされる。可哀想? いやいや、自分が悪いんじゃない? 

そんなユッコが告白されたという。信じられない。

「ユッコ、その人どんな人?」

リカが楽しそうにユッコに笑いかけた。

「えぇー、写真ならあるけど。それでもいいかなぁ」

ちょっと迷惑ぶってからおずおずとケータイをだした。またケータイの電源切ってたのかよ。ちょっと原始過ぎて寒気。時間をたっぷりかけて探した写真の表示された画面をこっちに向けた。大きく笑って写っているふたり。ひとりはユッコ。そしてもうひとり。ユッコより頭ひとつ分くらい背の高い、優しそうな男の子。

「へぇっ、意外とイケメンじゃん」

「かわいい顔してるねえ、この人」

リカとエリナに褒められ、ユッコはますます嬉しそうな、恥ずかしそうな顔になった。

「今、2年生なんだよ。優しい人なの」

「ふうん。じゃ、付き合うんだ」

そう聞いた私にユッコはちょっと照れてから頷いた。うぇ、勝手にしろ。つーか、そういう相談するなよ。自慢かって。聞きたくねえ。

ふと、そこで私は怖いことに気が付いた。

あ、このグループで男子と付き合った経験のないの、私だけだ…。

それはユッコに抜かされた今、思っていたよりもキツイ現実だった。


 昼休み、ユッコはママお手製のお弁当を食べ終えると、早速彼に返事をしにケータイを持って外に出た。電話で直接お返事らしい。きっとニコニコで帰ってくるんだろうな、そう思うとますます胸糞悪い。手持無沙汰なのはいやで、ユッコのようにケータイを持って外に出た。急に高校時代の友達に電話したくなったのだ。そこで憂さ晴らししてやる。

親友のカヨコは2コール目で電話に出た。

「おひさー。どした?」

懐かしいカヨコの声は変わらずの落ち着きを持っていて、安心した。

「ねえ、聞いてよ。いやになっちゃってさ、」

一度溢れたら止まらなかった。今の友人には絶対に言えないことも、べらべらしゃべった。少し、嘘も交えて。

ねえ聞いてよ。悪趣味なやつっているもんだねー。そうなの、すっごいブサイクでさ、ファッションセンスマジでウケるから。自慢かって。でもさ、私、まだ彼氏ができないんだよ。すっごい落ち込むって。そんなのに抜かされてさ、最悪う。あ、でさでさ…。

「ふーん、そっか。じゃ、あんたも彼氏を作ってみたらいいんじゃない?」

すべて聞いて、あっさりと言ったカヨコに思わずため息。

「あのね、そんなに簡単だったら苦労してないよ」

「ま、そーだよね。うーん、じゃあ、解決策を一緒に考えるよ。ね、それでいいでしょ?」

頷きかけて、ハッとした。カヨコ、いつの間にか女子じゃなくなってる。大人の女のうまい立ち振る舞いを知ってる、そう感じさせた。うまく宥められたよな。これじゃ私、カヨコの妹みたいじゃん。子供っぽいな。

「うん。いいよ」

カヨコにも差をつけられたようで悔しくなって、ぶっきらぼうに電話を切る。そしたらカヨコとおそろいでつけたマスコットが揺れた。それを強く握りしめた。ぐにとつぶれて変な顔になった。

うわー。私ってどうして彼氏ができないんだろ。電話を切ってますます思いが強くなる。たとえば服。一応、流行のものには敏感だし、最近は少し色っぽいものを着るようにもなってきた。靴だって可愛らしくある程度のヒールがあるものだし、アクセサリーもうるさくない程度にカワイイ系でまとめている。髪だって栗色に染めている、何より顔だちはユッコに負ける気がしない。…でもユッコは彼氏ができて、私には縁もゆかりもない。ねえねえ! 何が違うの、何が悪いの…。

そういえば、今朝、電車で読み終えたケータイ小説はモテない女の子の話だったな。その子を見守るかっこいい幼馴染の男の子と紆余曲折あって、ちょっと泣ける告白シーンがあって、最後の最後はふたりの結婚式のシーンだった。そっか、付き合えばそのまま結婚ってこともあるんだ。もう結婚できる年齢なんだし。信じられないけど。みんなさ、そういうの考えずにちょっと軽く付き合い過ぎじゃない? いやいや、でも、慎重すぎたら一生付き合えないかも。…つまり、答えは見つからないわけだ。


 一週間後、リカと一緒に帰る途中でケータイが鳴った。見てみればカヨコ。あ、嫌われてなかった。安心した。

「ね、考えたんだけどさ、うちの大学の知り合いの合コンに参加してみない?」

「合コン?!」

そんなものに誘われたのは初めてだ。つまり…男女の付き合いたい人だけ集まって、知り合いになるってことでしょ! ちょっとビクビクする。

「うん。実はあたしもさ、最近彼氏にフラれて落ち込んでたんだよね。だから、合コン、しない? 3対3で。一応、そっちの大学の男子も頑張って集めてみるから」

あっさりとカヨコは話を進めた。完全に「合コンなんて行ったことない」なんて情けないことを言えず、平素を装って「うん、いいねー。出る出る」とか言ってみる。カヨコは特に気づかないまま「じゃ詳しくはメールで」と電話を切った。

隣のリカは話を聞いていたのか、聞いてなかったのか、自分のケータイをいじっている。聞こえてないといいな。合コンに参加してまで彼氏ほしいのか、とか思われたくない。そうだよ、ユッコにできたんだから、彼氏くらいなんてことないでしょ!


 合コンの日は朝から思い悩んで、いつもの授業の時に来てゆく服のままにした。本当は何に着ればいいのかカヨコに聞きたいけどさ、なんかもう聞きずらいし。でも、気合入っていると思われるのは心外だ。一応、お気に入りのものを選んではみたけど。

でも、すぐに後悔した。落ち合ったカヨコとその友人はいかにもカワイイ服で、メイクも完璧だった。これじゃ、私、絶対地味に見える! その場で立ち去りたいような気分だった。

でも、結構イケメンいるじゃん。テーブルについて思う。少しテンションが戻ってくる。一人を除いて。なんかいかにもおまけって感じのメガネ君。ずっと俯いてるし、話しかけるなオーラが…。私もイケメンと話したいのにこいつはさっきから私の前をどいてくれない。これじゃ地味同士で話が合ってるみたいじゃん! なんかヤダ! でも今更、カヨコたちの会話にはのれそうもないし。

「大学同じなんだってね」

タジマ君という名の彼は印象にそのままボソボソと話す。

「みたいだねー。タジマ君って何かサークル入ってるの?」

「いや、何も。バイトが忙しくて」

「…へえ」

はい、会話終了。一応、合コンらしく相手の話を聞いてみたものの、ドキドキするわけじゃないし、短い会話がいくつかあっただけだ。つまんないのー。今後、仲良くなることはないだろうな、タイプじゃないし、と思いつつメアドの交換は形式的に済ませ、一応、と思って送ったお礼のメールにすぐに返信があって驚いた。いや、ちょっと引いた。でも、そのメールからラリーが始まったものの、合コンと同じダラダラした会話だった。そのあと大学ですれ違った時はちょっとあいさつ、この程度。


 でも、その現場をリカに見つかった。

「その男、絶対、あんたのこと好きだよ!」

そしてそういい始めた。慌てて否定する。うわ、ありえない。驚くって。メールはしてるけど、それが辛いわけじゃないけどさ、楽しいってこともない。そう、無害。

「だから、友達って感じ。適当に話を合わせている男友達だよ」

そういったところでリカにはもう聞こえないらしい。

「そう思ってるのはあんただけ。相手はきっとそうは見てないよ」

「だとしても、タジマ君は彼氏って感じじゃないよ。第一、私のタイプじゃないもん」

抵抗、抵抗。リカは勘違いしてるだろ。もし、タジマ君に好きな人がいたらどうするのさ。悪いじゃん、勘違いされちゃね。

「そういう恋人っぽくないってイイじゃない。長続きする恋人関係だよ。うわぁ、憧れるなぁ」

リカが広めたらしく、エリナまでそんなことを言ってくる始末だ。あぁ、うざい。

だから、数日後にメールでタジマ君から告白されたというのは、かなりの驚きだったわけだ。


「ほらほら、言ったでしょ。意外と鈍感だよね?」

リカは楽しそうだけど、そんなことを考えている暇はない。自分が告白されてみて、ついに、ひとりで抱えきれなくなった。自慢じゃなく、友人に話してしまったユッコの気持ちが今更わかる。ま、ユッコとは周りの反応がだいぶ違うけどね。

「でも、タイプじゃないんだよ。なんか、そういう風には見れないな」

ちらっとイメージする。例えば、手をつなぐタジマ君と私。キスするタジマ君と私。…なんかいやだ。

「優しそうだよねえ、彼。付き合って悪いことはなさそうだよねえ。チャンスだよ」

エリナが追い打ちをかける。

「でも、決めるのは自分自身だよ。後悔しないようにね」

しかも話しかけてもいないのにユッコには上から目線でアドバイスをされる。だから、お前は黙ってろって。

「チャンスだよお。付き合っちゃえ!」

エリナはますます楽しそうに言う。ほんと、この子って心配事とかなさそう。うらやましい…。

でも、みんなの言うとおり確かに無害だし、付き合ってみたらいいのかも。ダメだったらフレばいいわけでしょ。そうだよ、これで断ったら一生、恋人なんてできないかも。「私の恋人」なんて言葉、誰かに言ってみたいし。…ちょっとは、そりゃ、告られてうれしかったわけだし。自分を見てる人がちゃんといるんだなぁ、なんて。それって素敵なことじゃない、とか。

「…うん、一応、付き合ってみようかな。それから考えてもいいだし、ね」

ゆっくりと言う。ちょっと大人になった気分だ。リカも頷く。

「そうそう、軽く考えときゃいいんだよ。言ってみりゃ、人によっては彼氏なんてアクセサリーと同じでしょ。付け替え可能の自分を高める道具」

確かに。今は妙に納得できる。なんだ、私、純粋すぎだったんじゃん。恋愛を複雑に考えるのやめよう!

決めると心が晴れた。晴れて完璧な女子大生になった気がした。ずっと憧れてた、キラキラした女子大生に。



――それから3年。

 春があっさりと通り過ぎて、もうすぐ梅雨の季節だ。卒業までにどうにかしなけりゃいけない、就活と卒論に追われている。まだ、タジマ君は私の隣にいる。まるで初めて会った合コンの会話のように意味なく、ダラダラと。なんか時々そういうのがダルくなって、もっとドラマのような恋愛がしたいの!と思う。その延長で別れてみようかなと思う。思ってみるだけだけど。誰か他に当てがあるわけじゃないし。そんなこと言って、揉めるのも面倒だし。

思えば最初は嫌だった手をつなぐもの、キスするのも、深くつながるのも、雰囲気任せだったな。彼の顔が友人に自慢できないのも慣れた。見せてとしつこいときは「彼って写真が苦手なの」と言って逃げ続けている。見せれるかよ、マジで。タジマ君の部屋に泊まりに来た日、恋愛ドラマの最終回を一緒に見ながら思う。

「結婚ってさ、いつまでにしたいとかある?」

突然、聞かれた。意外、そんなこと考える頭あるんだ。

「…いや、考えたことないなー」

嘘。高校生の時は20代の前半でかっこよくて有能な年上の彼と結婚、なんて夢見てた。今は分かる。あんなの夢のまた夢。ありえない。


そうか。なんだか私の人生って、これからもこんな感じ?

天啓のように自分の未来のイメージが降ってきた。

じゃあ、と前でだらしなく横になってスナック菓子を食べているタジマ君を見る。

私がこのままなんとなく暮らしてゆくと、私の人生はこの雰囲気で、その隣にいるのは…


…たぶん、きみ。


漠然と、このままでいいのかなぁ、なんて考えてみる夜10時。



ちょっと直しを入れました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 共感を受ける作品だったと思います。 視点も堅実でしたし、表現も分かりやすく、まとまっていたと思います。 [気になる点] 所々、句読点の位置がおかしい様な気もしました。 意識的な表現というに…
2011/10/31 18:52 退会済み
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