小さな妹
「寒い」
凍える吹雪の中私は目の前を睨みつけた。
何とか家まで行きたいが子供の足ではとてもに戻れそうにない。
後悔が今更ながら湧いてくる何故自分は冬の日に外に遊びに行ってしまったんだろう、何故いつも絶対行かない山に入ってしまったんだろう。
もしかしたら会えるかもしれないと思ってしまった。
自分の浅はかな考えに涙が出てきてしまう、全身の感覚がもう無い。
「お母さん、お父さんごめんなさい」
私その場に倒れてしまった、雪の布団が眠気をいざなっていくその時顔を紙で隠している白い服の女性が現れた。
「こんな山奥に何故来たのです?」
全くその通りだ、こんな事をすれば親は心配するし迷惑もかけるでも、、、、
「でも、雪だるま作りたかったんだもんお姉ちゃんと一緒に」
そう顔を隠しているとは言え目の前の女性が死んだ姉である事は分かった。
姉はやれやれとしながら「全く困った子」と笑いながら頭をなでてくれた。
その後、目を覚ました時病院のベットの上だった。
親にこっぴどくられた後、山のふもとで自分を助けられた事それと
近くに小さな雪だるまが二つ並んでいた事を知った時フフっと笑ってまた、怒られた。






