足音が聞こえる…女の人が言った…{どうしたの?}
ぜんはんほのぼのして…る?
僕は警備員です。
夜の駅のホームの見周りをしているところなんですけど…
えっと…じつはなんか…足音がするんです。
カツン…カツン…カツン…
ほらまた…!
ふぇ…
ど、どうしたらいいんですかね?
幽霊だったらどうしようかな…?
こ、こわいよぅ…
{どうしたの?}
え?
女の人の声…誰かな…?
振り向く…
きれいな人だなぁ…そう、一瞬見惚れて…
え…体が透けてる…
幽霊のように…そう思い否定…ほんとに幽霊なのかも…?
なんでかって?
…そんなのは…………浮いているから!
もう、幽霊に確定ですよねこれ!
でも、思ったより怖くないかも…
きれいな人だし…それに、なんだか懐かしい……ような気がするから。
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勤務時間が終わる…
幽霊の女の人と話をして、少し…仲良くなった。
きれいなものが好きなこと、お菓子作りが好きなこと、アクセサリー作りが好きなこと。
今はまだそれしか知らないけど、いつかもっと知りたいな。
また明日って言ったから、また話してくれると思うんだ。
楽しみだなぁ…
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それからは、夜は見回りをしながら幽霊の女の人と話をして…
朝は少し寝て…
そうやって過ごしていた。
だけどある日…
幽霊の女の人は言った。
{まだ、思い出してくれないんだ…}
思わず聞き返す。
「思い出すって…なんのこと?」
{まだならいいのよ?……………無理無理…思い出させるだけだから…ね?}
「え…」
彼女はどこからか、美しい色合いの刀を取り出し、僕に斬りかかる。
彼女が僕の体から刀を抜くと血が出る。
そこまで行って思い出す…
彼女は…僕……僕…を……
{やっと…思い出したの?………もう遅いのに…アハハハ…!}
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次の日の新聞の見出しにはこう書かれていた。
『駅の見回りの新人警察官死去』
「通り魔に刺されたものと見る、警察が調査中」