奴隷になった戦闘士ちゃんの運命
まとめました!
短編の方は☆も何もかも0だったので消します!さようなら!
ここは魔王城の一角。必死に戦いを繰り広げる勇者パーティーと女魔族がいた。
傷1つない女魔人と満身創痍の勇者。勇者が呟く。
「くっ!まさかここまで苦戦するとは……」
「勇者パーティーと聞いた割には雑魚ね!プーックスクス!」
プルプルプルプルプルプル
「仕方がない。ここは一旦退こう。魔法使いさん帰還魔法を。」
「雑魚を追いかける気にもならないわ。もう来ないでね~」
プルプルプルプルプルプルプルプル
「よし魔法発動じゃ!」キーン
「ところで戦闘士ちゃんは何で震えてるんだ?」
「雑魚♥️雑魚♥️ざーこ♥️さようなら~」
「あああああああー!!!!もう頭来た!!!キレたわ私!!!!」
震えていた戦闘士ちゃんが飛び出していく。帰還魔法が発動する前 勇者が見たのは、1人駆け出していく女戦闘士だった。
2ヵ月後。再挑戦する勇者パーティー。女戦闘士を取り替えそうと意気込んでいた。
「あら。また来たのね雑魚パーティー。」
「戦闘士ちゃんを返してもらうぞ!」
「フッいいわ。もとの仲間と戦うのね。女戦闘士ちゃんおいで!」
虚ろな目をした女戦闘士が出てくる。四つん這いになり、こちらに駆け出す……と思えば女魔人へと駆け出していく。
「はっはっはっ!」
「よーしよしよし!女戦闘士ちゃんはかわいいねぇ!なに?お腹空いちゃったの?おやつたべりゅ?たべりゅの?」
「たべる!!今日はケーキがいい!」
「そうかそうか!よしよし!!今準備しゅるからねぇ!…………ハッ!図ったな勇者!」
「いや図ってないわ。どういう状況これ。」
「ま、まさか女戦闘士を奴隷にする魔法を掛けたら、思いのほか懐いてしまって今更別れが辛いなんてことはないわよ!」
「いや全部説明してるじゃないかよ」
「まあいいや。仲間返してもらう。」
そう言うと雰囲気が変わる勇者パーティー。この二ヶ月勇者パーティーは修行を積み重ね、これまで以上に強くなっていた。
補助魔法を掛ける魔法使い。切れ味が良くなった勇者の剣。寡黙で今まで一切触れられなかった戦士。
いよいよ動き出そうと勇者がした時、女戦闘士ちゃんが呟く。
「いや、これ私要らない子じゃない?」
「え?」
「何か私がいない間に、連携あがってるじゃん。しかも戦士と戦闘士ってキャラ被ってたし。いらない子じゃん。」
「そんなことないの!!」
女戦闘士ちゃんの顔を女魔人が両手で包み込む。そしてそっと抱き寄せる。
「いーい。よく考えてごらん。それは今までの貴女をよく知ってる私が言うわ。貴女の今までの努力。決意。覚悟。それはきっと裏切らないわ。大丈夫。貴女なら立派に勇者パーティーにもどれるわ。だからここまでよ。さようなら。」
「いや!!!全体いや!!!この二ヶ月。私は身に沁みたわ!お世話してもらうって最高じゃない。そしてこの人意外と面倒見良いし。よしよししてくれるし。もう野宿むり。勇者たまにエロい目で見てくるし。」
勇者に50のダメージ!
「戦士はむっつりだし、魔法使いはスケベだし、嫌よ!」
勇者パーティーはダメージを受けた!瀕死だ!
「こら♥️そんなこと言わないの!よしよし♥️よしよし♥️」
「きゅーん♥️あ、帰る気無いって伝えといて。」
こうして勇者パーティーは人知れず解散した。魔王城の一角には仲むつまじい二人がいつまでもいつまでも暮らしましたとさ。おしまい。