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RPGのスケルトン  作者: 一宮カエデ
1/2

最弱のスケルトン

期待しないで見てください。

短めです。

「ぎゃぁぁぁぁああああ!」


隣から断末魔が聞こえてくる。

仲間が冒険者に殺されたんだろう。


もう少しで俺も殺されるんだろう…………。


いや───俺は戦ってやる!

強くなって冒険者どもを見返してやる!

あの冒険者をぶっ倒してレベルアップして、ぶっ倒して、ぶっ倒してぶっ倒し──────


「これで10体目っと!」

「ぎゃぁぁぁぁああああ!」


駄目だった…………。



──────「ダイジョウぶか?」

「あ、アぁ…………」


時間がたちリスポーンする。

近くには仲間のスケルトンがいた。


「クッソ! コンカイは勝テルとオモッタノに…………!」


今回の敵は考えなしに突っ込んでくるほどに初心者冒険者だった。

しかし、スケルトンに初心者冒険者の攻撃を避ける事すらできないほど遅いのである。


「キンとレ、シヨウ!」

「キンとレ?」

「体、ヲ、キタエル」


冒険者を倒すとスケルトンにも経験値が入る。

いや、全てのモンスター、冒険者。 このゲームの全てのものにレベルがある。

全てに強くなる可能性がある。


しかし俺たちは冒険者を倒せない。

もし運よく倒せたとしてもレベルが上がっていないと倒されたとき集めた経験値が減ってしまう。

だから戦わない。 そして筋トレをして基礎ステータスを上げていく。

このゲームは筋トレをすることで基礎ステータスを上げ、微量づつだがステータスが上がる。

あいにくこのステージは経験値も低いし需要もないので冒険者はなかなか来ない。


「オレは、どうクツの裏でシュギョウシしテクる」

「ワタシもイッチャダメ?」


仲間のスケルトンが俺と一緒に修行に行きたそうにしている。

強いスケルトンがもう一体いたほうが勝率が上がるし死亡率も下がる。


「ジャア、行くカ」

「うン」


俺たちは洞窟の裏に行くことにした。

この考えが俺の、俺たちの人生?最大の間違いだということにまだ気付いていなかった。

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