2-4-05 用意
「しかし先生。
特定モノのにのみ反応するというのは」
「いや何。
あの砲は-----。
反応を起こす際に反応させる原子を
特定することが出来るんだよ。
そうでもなきゃ。
危なくて撃てないしね。
片っ端から反応を起こすようでは」
「では都庁は」
「だからあの程度で済んだ-----。
と考えてもらえれば」
「しかし完全に溶け崩れていましたし」
枠沢は-----。
「それは-----。
そうだが-----とにかく。
一応、今は第五周期や金属周期に合わせてある。
土や空気、水には反応しないようには
なってはいるんだよ。
ただ、反応しないとは言っても
完全にそうなっているわけではない。
しかし土中に第五周期や金属周期の元素でもあれば
エライことになるかも。
一応それは分かるようにはなってはいる。
君。
説明書は読んだのかね」枠沢。
「いえ、読みましたが」
「確か、そのような事も」
「そう言えば」
「あったような」なかったような。
わからない。
「まあしかし------。
撃たない方がいいか。
東京が消し飛ぶというのも困るしね。
まあそこまでの威力はないがね。
消飛ぶにしろ怪獣を消し飛ばす程度には
押さえてあるしね」
「-----」全員。
「では、どうすれば」
「それは-----。
それより-----その女王を先に倒して大丈夫なのかね」
枠沢は言葉をにごした。
「エッ。
どういう事ですか」
「いや。
女王がいるから兵隊アリは
代々木公園附近に固まっているんだろう。
女王がいなくなればどうなるか。
こんなのが東京はおろか
全国に散ったらどうするんだね」
「それは-----」
「女王が死ねば。
もしフェロモンのようなモノで
コントロールしているのであれば-----。
当然、兵隊アリは散っていきますか」
「モンローがフェロモンを
自分の身体から分泌させて。
それで他のリドニテスや怪獣を
コントロールしようなんて考えるか
非常に疑問があるのだが。
まあいい。
怪獣をコントロールするための
研究の一つの段階としてなら
理解もできるしね」
この辺りは強調しておかなければ。
あくまで研究の一つの段階として-----だ。
しかし今考えれば-----それもありだったか。
まあいい。
臭いや何かでコントロールか。
「DNAを調べてからでないと。
わからないしね。
研究の初期過程において
そのようにする可能性もないわけではないしね。
それでその兵隊ビムルのDNAの分析は」
「現在行っております。
地上に残っていた兵隊ビムルを
何体か倒しましたので。
何せBB兵器で倒したモノですから。
しかしわずかですが
サンプルを手に入れることが出来ました」
「それに体液も奴らが現れたビル内から
採取できましたので-----それも」
「それなら。
それを早く言ってもらわないと」枠沢。
「それは-----。
申し訳なく」
歯切れが悪い。
何か枠沢に隠しておきたいことでもあるようだ。
守山が陸幕長にうなずく。
「これからでも是非」
枠沢は周囲のぎこちない様子を訝しがりながらも
うなずいた。
「それと兵隊の事ならご心配なく。
各所に怪物が出て来たと思われる
穴が発見されております」話をそらす。
「まあアリですか。
それならば」枠沢。
「そこから出入りしているようで」
「それでその-----何体かはBB兵器により攻撃を」
「それで」
「効果はあり-----地上に出て来たモノについては
殲滅を」
「それは。
しかしアリならば仲間がやられれば」
「はい。我々もそのように考えていたのですが。
そうでもないようで。
数体倒したのみで後は穴の中に」
「引っ込んだ」枠沢も。
「それで穴の中へ突入し女王ともども
殲滅する作戦を立てております」陸幕長。
「穴の中へ入って奴らと」枠沢。
「はい」
「穴の中。
狭いトンネルの中でBBガンを使うつもりですか」
「はい。
もちろん。
そうですが」幕僚。
{BBガンは目標に命中すると
高熱を発するんですよ。
それを狭い穴の中で使えば
どうなるか。
たとえ怪物を狙って撃ったとしても。
怪物が。
第五周期の怪物が白熱化して溶けるんですよ。
壁や天井を撃たなくても。
撃てばそれこそ大変な事に」
「都庁のようにですか」全員。
「はい。
いくらあなた方の腕がよくても。
怪物にしか当てなくても。
怪物が溶ける際の熱で
トンネル内は溶岩の海に
なるかも知れませんし」
全員、その際の光景が。
「怪獣をBB兵器で倒した際も」
「確かにその跡は」
「地面の一部は溶けていましたか」守山も。
「ではどうすれば」
「我々にはBB兵器しか」
枠沢は全員の顔を。
「地上に出て来るまでは。
手が出せないわけか」
「そうなりますか」
「どのような作戦を-----立てれば」
「どうやって地上へ誘き出すか。
ですか」
「しかし-----女王は。
地下深くに。
推定では地下数十メートルに潜んでいますし」
「それを誘き出すとなると」
「やはり突入しか」
「女王は出ては来ないか」守山。
「はい。
たぶん」
「BB兵器の使用を前提に
作戦を立てていたモノですから」
枠沢は迷っている。
「どうしよう」枠沢。
「何か方法はありませんか」守山大臣。
「その手のキワモノ〇〇モノならば-----。
ここでかねて用意の-----となるのでしょうが。
現実には-----」枠沢も。
「やはり」統幕議長。
「やはり-----このような状況を全て想定して-----。
その手のモノを用意しておかなければ。
-----ならないのか」枠沢はしみじみと。
考え込むように。
「まあその手の〇〇モノならば。
地下に潜む怪獣、怪物相手に-----。
というのは定番ですか。
それならば-----。
かねて用意のモノを出すのは。
当然ですか。
しかしその手の○○モノの場合。
どのような場合なら。
どの程度のモノが出てくるのが。
私ももっとその手の〇〇モノを
研究しなければ」枠沢はブツブツと。
周囲を見回す。
「仕方ないか。
後何が必要なのか」
“モンローが造れる怪獣たち。
リドニテスもか。
全てに対応するとなると。
しかもその手の〇〇モノでは。
完全対応というわけでも。
その手の〇〇モノの研究を-----もっと”
「あまり出したくはないんだが。
まあ。
とにかく突入は待って下さい。
それと何人か人を貸していただきたい」
「何か-----あるのですか」
枠沢はヘリで。
自らの研究所へ。




