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79/83

2-4-05 用意


 「しかし先生。

 特定モノのにのみ反応するというのは」

 「いや何。

 あの砲は-----。

 反応を起こす際に反応させる原子を

特定することが出来るんだよ。

 そうでもなきゃ。

 危なくて撃てないしね。

 片っ端から反応を起こすようでは」

 「では都庁は」

 「だからあの程度で済んだ-----。

 と考えてもらえれば」

 「しかし完全に溶け崩れていましたし」

 枠沢は-----。

 「それは-----。

 そうだが-----とにかく。

 一応、今は第五周期や金属周期に合わせてある。

 土や空気、水には反応しないようには

なってはいるんだよ。

 ただ、反応しないとは言っても

完全にそうなっているわけではない。

 しかし土中に第五周期や金属周期の元素でもあれば

エライことになるかも。

 一応それは分かるようにはなってはいる。

 君。

 説明書は読んだのかね」枠沢。

 「いえ、読みましたが」

 「確か、そのような事も」

 「そう言えば」

 「あったような」なかったような。

 わからない。

 「まあしかし------。

 撃たない方がいいか。

 東京が消し飛ぶというのも困るしね。

 まあそこまでの威力はないがね。

 消飛ぶにしろ怪獣を消し飛ばす程度には

押さえてあるしね」

 「-----」全員。

 「では、どうすれば」

 「それは-----。

 それより-----その女王を先に倒して大丈夫なのかね」

 枠沢は言葉をにごした。

 「エッ。

 どういう事ですか」

 「いや。

 女王がいるから兵隊アリは

代々木公園附近に固まっているんだろう。

 女王がいなくなればどうなるか。

 こんなのが東京はおろか

全国に散ったらどうするんだね」

 「それは-----」

 「女王が死ねば。

 もしフェロモンのようなモノで

コントロールしているのであれば-----。

 当然、兵隊アリは散っていきますか」

 「モンローがフェロモンを

自分の身体から分泌させて。

 それで他のリドニテスや怪獣を

コントロールしようなんて考えるか

非常に疑問があるのだが。

 まあいい。

 怪獣をコントロールするための

研究の一つの段階としてなら

理解もできるしね」

 この辺りは強調しておかなければ。

 あくまで研究の一つの段階として-----だ。

 しかし今考えれば-----それもありだったか。

 まあいい。

 臭いや何かでコントロールか。

 「DNAを調べてからでないと。

 わからないしね。

 研究の初期過程において

そのようにする可能性もないわけではないしね。

 それでその兵隊ビムルのDNAの分析は」

 「現在行っております。

 地上に残っていた兵隊ビムルを

何体か倒しましたので。

 何せBB兵器で倒したモノですから。

 しかしわずかですが

サンプルを手に入れることが出来ました」

 「それに体液も奴らが現れたビル内から

採取できましたので-----それも」

 「それなら。

 それを早く言ってもらわないと」枠沢。

 「それは-----。

 申し訳なく」

 歯切れが悪い。

 何か枠沢に隠しておきたいことでもあるようだ。

 守山が陸幕長にうなずく。

 「これからでも是非」

 枠沢は周囲のぎこちない様子をいぶかしがりながらも

うなずいた。

 「それと兵隊の事ならご心配なく。

 各所に怪物が出て来たと思われる

穴が発見されております」話をそらす。

 「まあアリですか。

 それならば」枠沢。

 「そこから出入りしているようで」

 「それでその-----何体かはBB兵器により攻撃を」

 「それで」

 「効果はあり-----地上に出て来たモノについては

殲滅を」

 「それは。

 しかしアリならば仲間がやられれば」

 「はい。我々もそのように考えていたのですが。

 そうでもないようで。

 数体倒したのみで後は穴の中に」

 「引っ込んだ」枠沢も。

  「それで穴の中へ突入し女王ともども

殲滅する作戦を立てております」陸幕長。

 「穴の中へ入って奴らと」枠沢。

 「はい」

 「穴の中。

 狭いトンネルの中でBBガンを使うつもりですか」

 「はい。

 もちろん。

 そうですが」幕僚。

 {BBガンは目標に命中すると

高熱を発するんですよ。

 それを狭い穴の中で使えば

どうなるか。

 たとえ怪物を狙って撃ったとしても。

 怪物が。

 第五周期の怪物が白熱化して溶けるんですよ。

 壁や天井を撃たなくても。

 撃てばそれこそ大変な事に」

 「都庁のようにですか」全員。

 「はい。

 いくらあなた方の腕がよくても。

 怪物にしか当てなくても。

 怪物が溶ける際の熱で

トンネル内は溶岩の海に

なるかも知れませんし」

 全員、その際の光景が。

 「怪獣をBB兵器で倒した際も」

 「確かにその跡は」

 「地面の一部は溶けていましたか」守山も。

 「ではどうすれば」

 「我々にはBB兵器しか」

 枠沢は全員の顔を。

 「地上に出て来るまでは。

 手が出せないわけか」

 「そうなりますか」

 「どのような作戦を-----立てれば」

 「どうやって地上へおびき出すか。

 ですか」

 「しかし-----女王は。

 地下深くに。

 推定では地下数十メートルに潜んでいますし」

 「それを誘き出すとなると」

 「やはり突入しか」

 「女王は出ては来ないか」守山。

 「はい。

 たぶん」

 「BB兵器の使用を前提に

作戦を立てていたモノですから」

 枠沢は迷っている。

 「どうしよう」枠沢。

 「何か方法はありませんか」守山大臣。

 「その手のキワモノ〇〇モノならば-----。

 ここでかねて用意の-----となるのでしょうが。

 現実には-----」枠沢も。

 「やはり」統幕議長。

 「やはり-----このような状況を全て想定して-----。

 その手のモノを用意しておかなければ。

 -----ならないのか」枠沢はしみじみと。

考え込むように。

 「まあその手の〇〇モノならば。

 地下に潜む怪獣、怪物相手に-----。

 というのは定番ですか。

 それならば-----。

 かねて用意のモノを出すのは。

 当然ですか。

しかしその手の○○モノの場合。

どのような場合なら。

どの程度のモノが出てくるのが。

 私ももっとその手の〇〇モノを

研究しなければ」枠沢はブツブツと。

 周囲を見回す。

 「仕方ないか。 

 後何が必要なのか」

 “モンローが造れる怪獣たち。

 リドニテスもか。

 全てに対応するとなると。

 しかもその手の〇〇モノでは。

 完全対応というわけでも。

 その手の〇〇モノの研究を-----もっと”

 「あまり出したくはないんだが。

 まあ。

 とにかく突入は待って下さい。

 それと何人か人を貸していただきたい」

 「何か-----あるのですか」

 枠沢はヘリで。

 自らの研究所へ。

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