表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

76/83

2-4-02 等身大



 防衛省。

 枠沢は-----。

 いつものことながら、急な呼び出しの不満顔。

 オチオチ研究も。

 「さっそくですが、これを」

 DVDをデッキにセットする。

 枠沢にしろ事件のあらましはニュースで見ている。

 「怪獣が。

 今度は等身大ですか」枠沢。

等身大の怪獣は怪獣と言うのかな。

怪獣と言うからにはデカくなければ。

等身大なら-----怪物?かな。

その辺り、どうなっているのか。

モンローに聞かれて困った事があった。

うまくごまかしておいたが。

その手の○○モノの設定ではどうなっているのか。

実際に怪獣を造るとなると

こういう問題がでてくる事が多い。

こちらで勝手にとはいかないため。

どうしたものか。

その手の手厳しい方々に何を言われるか。

その手の○○モノの製作サイドもその辺り-----。

まあいいか。

 「はい。

 それも一体や二体ではありません。

 しかも都内の各所に十数か所同時にです」防衛大臣。

 「渋谷の代々木公園を中心に半径数キロの範囲に。

 奴らは夜行性なのかどうか。

 夜明けとともに潮が引くように

姿を消しました」陸幕の幕僚。

 「現在その所在を含め調査中です」

 何せホテルや、有名デパート、公共施設などのビルに

一斉に現れたらしい。 

 それも深夜。

 ビルに穴を開けるわ。

 人を襲うわで方々でパニックになっていた。

 「こいつですか」枠沢。

 「はい。

 デパートの監視カメラが捕えたモノです。

 これはホテルのモノです。 

 デパートはじめ、どこのビルでも同じです。

 人はバラバラの状態で。

 生存者はなく」

 「それは」枠沢は。

 DVDをジッと。

 「しかしこいつは。

 モンローのリストに-----

あった奴ではありませんね」

 枠沢は係の者から借りた

リストのコピーをパラパラと。

 「それは我々も把握して-----」陸幕長。

 何か気まずそう。

 防衛大臣の守山と目を合わせた。

 守山がうなずく。

 陸幕の幕僚の一人が。

 「先生。

 これをご覧ください」

 分厚いファイルを差し出した。

 「これは?」枠沢。

 ファイルを受け取り、中を見る。

 「先生には-----まだお伝えしていなかったのですが-----。

 実は、バーザス国から提供された資料の一部です。

 その中にはモンロー先生が

例の無人島以外の場所で研究されていたモノが

載せられています」幕僚。

 「無人島以外。

 初耳ですが。

 例の研究所ですか。

 自宅にあった」

 「いえ、あそこでは。

 首都矩ルールの北二十キロほどにある

トレル市の郊外に。

 ご存知ですか。

 トレル市は。

 どうもモンロー先生は、方々で。

 彼の協力者にも秘密で

いろいろな研究をなさっていたそうです」

 「トレル市ね。

 そう言えば確かそのあたりに

モンローの奴。

 小さなビルを持っていたような。

 あそこですか。

 あそこなら知っていますが。

 場所は」

 幕僚の持つ資料を確認する。

 建物の写真と地図を見て。

 「ここだ、ここだ。

 モンローにつれられて

留学中に何度か行った事があります。

 しかし協力者に内緒で。

 なるほど。

 モンローらしい」

 「先生。

 そういうところをご存知なら。

 我々に先に教えておいていただかないと」

 「それは。

 そんなものいちいち」

 「まあそうですが」

 「他にはないですか」

 「そう言えばもう二か所ほど」

 「どこに」

 「それは-----。

 はっきりとした場所は。

 しかし執事の方ならば」

 「なるほど」

 すでにモンローの家の者たちの

事情聴取は終えている。

 「しかしあそこは-----私が留学していた頃は

単なるビルでしたが」

 「これがバーザス国から提供された

ビル内部の写真です」

 「やはり破壊されていますか」枠沢は-----。

 そこには破壊された装置が多数。

 「はい。

 誰がやったのかはわかりませんが」

 「残念です。

 もし装置が生きていれば。

 我々でリドニテスを」

 「バーザス国が無事な装置を発見して

隠しているという事は」枠沢。

 「その場合。

 我々では-----」

 「わかりませんか」枠沢。

 「アメリカ等の情報機関が頼りに。

 彼らは今、バーザス国の情報を

必死に集めていますから」

 「まあそうですか」

 枠沢も。

 「しかしモンロー先生も。

 研究施設を多数」

 「やはりモンロー先生自身。

 協力者を完全に信用なさってはいなかったのでしょうか」

 「それもあるかも知れませんが。

 個人的に無人島とは別の研究でもしたかったのでは。

 しかし-----そうなるとその内容が。

 気になりますが」

 「それについては-----。

 バーザス国も調べてはいますが」

 「そうですか。

 わからなかった」枠沢。

 「そう聞いております」

 「それでモンロー一人で研究を。

 それとも-----無人島とは別に-----協力者でも」

 「それが-----。

 どうも-----」幕僚。

 「御一人のようで」陸幕長。

 歯切れが悪い。

 何かを隠している。

 「ですがこのようなモノがあるのなら。

 データを含めて、

 早くお教えいただきたかったですな」枠沢はファイルを。

 全員。無言。

 枠沢一人-----浮いている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ