2-3-11 BB砲
ベザーグは東京湾に入った。
東京湾の浅瀬をゆっくりと歩いている。
空自の戦闘機が数機
上空へと達した。
「あの機にも携帯BB砲が」空幕長。
ポッド内に収め
翼下に吊り下げる形で搭載している。
「海自と同じく
現有機に軽BB砲を。
-----特殊金属製の新型機に搭載する予定の
軽BB砲です-----。
それをポッドに入れて搭載することも
考えてはいるのですが」空幕長。
「予備の軽BB砲を使ってかね」守山。
「はい。
あちらの方が威力は
はるかに大きいですから
新型機が完成して配備されるまでの
つなぎとして。
大きさも重量も
何とか搭載できる程度ですので。
しかし-----間に合いませんでした」
残念そうに。
「威力は海自の護衛艦に搭載されている
中型BB砲と同程度と聞いています。
枠沢先生に航空機搭載砲を
優先していただいた成果です。
もちろんさらなる威力の増強にも
全力を注いでいただいてはいます。
カテゴリー“3”の怪獣に対応できなければ。
それも早急に。
カテゴリー'3'の怪獣相手では被害がどのくらい出るか。
予想もつきません」統幕議長。
カテゴリー“2”の怪獣ならば
何とかなるところまできてはいるが。
だかベザーグには。
戦闘機がBB線をベザーグへ。
「だめだ」守山。
ベザーグは東京湾をユウユウと。
「撃ちまくらせろ。
それしか」空幕長。
だがベザーグのBB線により次々と。
牽引式の中型BBキャノンが
各所に展開している。
レーザー兵器のため直照準での攻撃となる。
そのため砲と違い、
山や丘等の地形を盾に撃てない。
通常の牽引砲の砲を外し、
中型BB砲用の装具を新たにつくり
無理やり装着してある。
外観はーーーーーあまりーーーーー。
「護衛艦に搭載してあったモノと。
同じですが-----」陸幕長。
「あの」守山。
それは効果が-----全く。
やられてしまった。
「はい-----ですが。
五門まとめて同時に撃てば」陸幕長。
「何とかなるか」守山。
“戦力二乗の法則か”
戦力“1”の軍と
戦力“2”の軍が戦えば
戦力“2”の軍が勝つのが普通だが。
その戦力差は1対2ではなく
2の二乗。
1対4になるというやつだ。
つまり倍の力を持った者と
対等に戦うには
二人ではなく
四人必要ということだ。
本当かな。
まあ倍くらい強い者に
二人掛かりで向かっていっても
勝てる気がするかどうだか。
何人なら勝てるのだろう。
どうやって検証したのだろうか。
まあいいか。
しかし今回の場合は。
どうなるか”
「何せ-----五門ですから。
枠沢先生は-----
どう-----思われますか」陸幕の幕僚。
「-----。
ベザーグはカテゴリー“スリー”ですので-----。
カテゴリー“3”の細胞を構成する
分子といいますか
原子構造を調べましたところでは。
例のバルーグ、ガラド、ボグル等をです」枠沢。
まあ調べなくとも。
モンローがあのプログラムを使っていれば。
どうなのだろう。
手を加えたりはしていないか。
今まで現れた怪獣については
その痕跡は-----。
手を加えようとした跡はあったが
あれでは-----。
「それで-----」陸幕長。
「望みは薄いかと」
「そうですか」守山。
「しかし-----カテゴリー“3”といいましても
強度にはバラツキが-----。
ありますので-----」枠沢もなぐさめるように。
「なるほど-----。
では五門もありますし
同時に撃てば」幕僚。期待をこめて。
「もしベザーグがカテゴリー“3”の中で-----。
弱い方なら」守山。
「それは-----」枠沢。
分子構造が違うのだ。
いくら威力を上げても
あまり意味が-----。
その分子構造を破壊出来るものでなければ。
しかし-----極度に強力にすれば-----。
ヒョットして。
しかし五門程度では全く。
あまり期待を持たせても。
だが、これだけ期待を持っているものを。
まさか。
“カテゴリー“スリー”の最も弱い怪獣でも無理だ”
そうは言えない。
枠沢は言葉をにごした。
五門の中BBキャノンは
同時に火を噴いた。
ベザーグを五つの光の帯が。
同時に直撃。
ベザーグの皮膚がわずかに白熱化。
ベザーグは怒ったように
口からBB線を。
中型BB砲へと。
一瞬にして消滅。
「やはりダメか」ガックリと。
ベザーグは東京都内へと
上陸した。
「何とか上陸は阻止したかったが」守山大臣。
「現有の我々の兵器では-----。
相手がカテゴリー“スリー”では-----」陸幕長。
「カテゴリー“2”までならば
何とか対処できるようには
なったのですが」海幕長。
「しかし上陸させてしまっては。
枠沢先生」守山。
枠沢も。
「現在-----カテゴリー“スリー”にも
何とか対処できるようにと
さらに強力な“重BBキャノンを
開発中なのですが」枠沢。
「それはうかがってはいますが」守山。
「はい。
しかし-----タダ単に
大きくすればいいというモノでは
ありませんので。
カテゴリーが変われば
その細胞を構成する分子の
分子構造自体が変化しますので。
その変化した分子を
破壊するものでなければ
なりませんので-----。
技術的な限界もありますし。
果たしてどこまで強力に出来ますか。
まだわからない段階ですので」枠沢。
「とにかく今は。
ベザーグです」議長。




