2-3-05 順番
「それと-----こういう事を言ってもいいのか」枠沢。
“コレは言っておかなくては”
「何か他にもあるのですか」
「はい」
「おっしゃってください」
枠沢が重い?口を。
「皆さんもお気づきかも知れませんが
今までに出現した怪獣は全て
-----例の無人島の五頭を除き-----
カテゴリーが非常に低い-----
モノがほとんどでした」枠沢
「それは我々も-----
一応、うかがってはおりますが」
前にも言ったか。
まあいいか。
念押ししておいて。
「そのため
枠沢先生のBB兵器でも
充分対応できたのですが」
「世界各地におけるリドニテスの出現も
数えるほどでしたし」
「それが何か」
「ある日、モンローと
こういう話をしたのです」枠沢。
「またか-----」誰かが小声で。
「枠沢先生がこう言うと
ロクな事がない」ヒソヒソと。
統幕議長がそれをニラミつける。
枠沢は-----どうしたものか。
「先生。おっしゃって下さい」
仕方ないか。
「その手のキワモノ映画に
出て来る怪獣は
最初は巨大変身ヒーローにしても
楽々と倒せるのに
後になればなるほど
何故強くなっていくのだろうか-----と。
それで
その点についても
モンローと話し合ったのですが」枠沢。
「どのような点についてですか」
「で・す・か・ら・。
どういう理由で
最初は弱い怪獣のみが出現し
後から出て来るモノほど
徐々に強くなっていくのか
という点です」枠沢。
「それで-----」
「それが何か-----」全員。わからないらしい。
「それは-----。
ですから-----当然の事ではないのですか」
「後から出て来るモノほど
強くなるというのは」幕僚。
「我々もそのように
理解しておりましたが。
それで今後さらに
強力な怪獣が出現した時のために
枠沢先生に兵器の強化を
お願いしているわけですし」
全員どう言ったものか。
「それに、その手のキワモノ映画の場合は
あくまでも映画の制作サイドの都合で
そのように。
どのような都合かは
わかりませんが」幕僚。
「弱い怪獣が最初に出てくるのは
やはりおかしいのか」
「わからん」小声でヒソヒソと。
「もちろんそうです。
最初、この変身ヒーローはこんなに強いんだ。
-----という印象を
ファンに持ってもらわないと。
-----第一印象は大事ですから
それで第一作にしても
次回作にしても。
しばらくは
怪獣にしろ
何にしろ
いともたやすく倒していく。
そうなっています。
やはりファンにしましても
強い者にあこがれますし。
ヒーローは強くなければ-----。
しかし回を重ねるごとに
やはり怪獣にしろ
あまり弱いモノばかりでは
ストーリー的に持ちませんし。
それで徐々に強くなっていくのでしょうが。
しかし気をつけなければ。
あまり怪獣を強くしすぎるて
ヒーローが-----大変な事に。
それでファンに-----。
観客動員が-----
となったものも」枠沢。
「なるほど」
「そういう事か」
「それでその手のキワモノ映画では
そのように」
「後から出て来る怪獣ほど
強くなっていくわけか」
全員納得。
「もちろんあくまで私見ですが。
実際のところは
製作者サイドに聞いてみなければ」
「しかし-----。
あくまでも
変身ヒーローの方が
強くなければならない
----わけか」幕僚。
全員、枠沢を。
ジッと見つめた。
“この先生がそう思い込んだわけか”
「それでその点について
モンローと話し合ったのですが」枠沢。
「どういう点についてですか」
「ですから-----。
どうして後から出てくる怪獣ほど
強くなるのか-----
という点についてです」
「それはあくまで映画会社の都合で
そのように。
いえ、実際には聞いてみないと-----ですか」最後は小声で。
「怪獣の方が変身ヒーローより強ければーーーーー。
その映画、そのあとどう展開させていくのか」
「例えばーーーーー
新兵器で支援ーーーーーですか」
「しかし。毎回毎回となると」
「確かにーーーーーその手はーーーーー」
方々で小声で。
「ですから我々も
枠沢先生に-----兵器の強化を」
“この人たちは-----何もわかっていない“枠沢。
全員-----。
「そう言えば-----
それはあくまでも
映画の中だけの話か」
「現実に-----そうなるという事は-----」
「ないわけか」
思い込みというモノは
恐ろしい。
その手の○○モノを見直しているのだが。
「後から出てくる怪獣ほど
強くなっていくというのは
おかしいわけか」
「モンローなり他の誰かが
研究を重ねでもして。
それで強くなるというのならわかりますが」枠沢。
「そうなるのか」
「そう言えば-----。
そういうその手のモノも」
「あったかな」
全員。
言い訳がましく
ボソボソと。
「しかしそれでは-----
最後はリドニテスより強い怪獣が
現れるという事ですか」
「そんな」
「それは何とも。
モンローがそのような怪獣を造っていれば
ということですし」枠沢。
「これは必ずモンロー先生」
「それも先生がモンロー先生に」
全員諦め顔。
「ですからモンローと
話し合ったわけです。
その手のキワモノ映画の場合
製作サイドの都合で
-----どのような都合かは聞いてみないと-----
そのようになっているのでしょうが。
現実に怪獣を造るとなると
強いモノと弱いモノが
ランダムに登場することになります。
その手の怪獣映画のように
弱いモノから順にではなく
あくまでランダムに。
まあその手のキワモノ映画の場合
怪獣が全て
一律に強くなっていくわけでは
ありませんが
あくまで平均的に
レベルアップしていくという意味です」枠沢。
「なるほど」
「確かに」
「現・実・に怪獣を造るとなれば
強い怪獣も弱い怪獣も
ランダムに造りますか。
そうなると現れる順番も
ランダムに」
「弱い怪獣も強い怪獣もいるが
回を重ねるごとに
平均的にレベルアップしていくわけか」
「確かにそうなっている」
「いあ。私なら強い怪獣しか。
アッ、いえ」
「なるほど。
そういう考え方も」
「いや、弱い怪獣もいた方が」
「どうして」
「エッ、どうしてだろう」
確かあのその手のキワモノ映画では
そうなっていたのでは。
そこかしこでブツブツと枠沢を見つめながら。
どのキワモノ映画が心に残っているかで
意見が-----。
「しかし枠沢先生。
映画ではそうでも
現・実・に怪獣を造る場合
弱い怪獣をワザワザ造りますか」
それらの声を拾うように幕僚の一人が
枠沢に。
全員聞き耳を立てている。




