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2-3-01 半年後


 東京。

 あの核爆発より半年。

 バルーグに破壊された傷跡も

まだえてはいない。

 しかし復興は着実に

進みつつあった。

 そして現在。

 平日にも関わらず

人々の姿は見えない。

 崩れたビルを解体する重機も

建設資材を運ぶトラックも

放置されたまま。

 その東京の都市まちの一角に

地割れが。

 大地を揺り動かしながら-----。

 怪獣は出現と同時に

ビルを、都市をレーザーで。

 「こちら、陸月≪りくづき≫。

 怪獣が地上に姿を現しました。

 映像を送ります」

 汎用ヘリから

陸月はそう報告した。

 隊員が怪獣識別装置を。

ガンマ線レーザーが。

 結果はすぐに出る。

 そのデータは防衛省へも。

 ヘリからの映像も

そのまま防衛省へ。

 中央指揮所のモニターへ。。

 怪獣識別装置のデーターを。

 「カテゴリーは?」守山防衛大臣。

 「カテゴリー“1(ワン)”です。

 資料でもそのように」

 画像認識プログラムにより

資料の検索結果は

すぐに端末に表示される。

 指揮所内には安堵の空気が。

 「これより着地。

 攻撃に移ります」陸月。

 陸月たちを乗せたヘリ数機は

近くの空き地へ着地。

 隊員たちはすぐさま展開していく。

 その間にもビルが、家が。

 住民にはすでに避難命令が出されていたため

もうほとんど残ってはいない。

 「こちら御刀みがたな

 射撃準備よし」哲斗もいる。

 他の者たちもすでに配置についている。

 隊員たちが肩に担いだ

個人用肩撃ち式携帯BBバースト・ビーム砲を

構える。

重い。

30キロはある。

 怪獣は口からレーザーを。

 巨大なビルが溶け

くだけ、崩れ落ちる。 

 「撃ち方はじめ」陸月。

 哲斗が肩に担いだ携帯BBビービー砲が

火を噴いた。

 ぶきみないろのひかりの帯が

ギムルへ向け。

 命中。

 さらに都市まちのあちこちからも

携帯BB砲が。

 効果は。

 圧倒的だった。

 携帯BB砲を受けた怪獣は

命中箇所が白熱。

 溶け出した。

 怒り狂った怪獣ギムルは

レーザーを。

 ビルが。家が消し飛ぶ。

 「あの野郎」哲斗。

 「顔面を狙え」陸月。

 携帯BB砲がギムルの顔面へ。

 ギムルの頭部が。首が。肩が

白熱化。

 さらにバースト・ビームが。

 怪獣の全身が

熱によりまばゆいばかりに

白く-----

溶け崩れ出した。

 「やったか」守山防衛大臣。

 「はい。何とか」陸幕長。

 「これで三体めですか。

 バルーグを除いて」統幕議長。

 白熱化し

溶け崩れていくギムルを

モニター越しに見ながら。

 全員。無言。

 いよいよ本格的に

モンローの研究所からばらまかれた

卵が成長し

世界各地を襲い出したのだ。

 そう-----世界各地を-----だ。

 太平洋沿岸だけではなく。

 中には

資料にない怪獣もいる。

 それを、

どのように判断するか。

 資料から抜け落ちたのか。

 それともモンロー教授以外の誰かが

造ったものか。 

 「今回を含め

過去三度はいずれも

カテゴリー“1”でしたので

何とか我々の持つ

肩撃ち式携帯BB砲

およびBBキャノンで

対処できましたが」幕僚。

 「いつまたバルーグ。

 いや-----

バルーグ以上の怪獣が

現れんとも限らんか」守山。

 何せここ半年の間に

三体の怪獣である。

 日本のみで。

 まあその手の○○モノでは

週一で現れるのが普通だが。

 現実には-----。

そのような頻度で来られて

対応出来るかどうか。

実際にそうなってみなければわからない。

というのが本音だろう。

案外、対応できるのではという意見もある。

 しかし半年間で三体とは-----。

 そう言えばその手の○○映画では

ここ何年も-----。

 「はい。

 対策を急がなければなりません。

 現在の自衛隊の戦力、装備では

いかにも力不足-----

といいますか」陸幕長。

 全く歯が立たない。

 「それに自衛隊は

あくまで外国の侵略から

日本を防衛するためのものですので。

 それを-----。

 守備範囲を怪獣にまで

広げるとなりますと

イロイロと不備な点が」統幕議長。

 「というと

自衛隊とは別組織で

というのかね」

 法整備も急がれている。

 現行法では。

 怪獣が現れた場合-----

人畜や建て物等に被害をもたらす生物等は

保健所の所管となっているらしいし。

そうなるとその下部組織としてか。

それとも厚労省のーーーーー。

 「いえ、そうではありません。

 もちろん怪獣であろうが

何であろうが

対処するのは自衛隊でしょうが-----」

「まあ熊や猛獣が現れた場合でも

対応するのは警察と猟友会だし」

「エッ」

「いや、なんでも」

 「今後

さらに怪獣の来襲頻度ひんど

増加すると思われますし」

怪獣の来襲が増えることは

皆確信している。

 「それじゃあ。

 映画のように

“対怪獣専門部隊”を造れというのかね」守山。

 「はい。

 現在のところ

怪獣に対して有効な兵器は

携帯BB砲、キャノンのみですし。

 その数が限られている以上

各師団への配備も

どうなるかわかりません。

 それに相手の情報といいますか。

 怪獣のです。

 それを調査、分析する必要もあります」

 「もっとも対怪獣用の兵器は

枠沢わくさわ先生の協力を得て

現在開発中ですが。

 それが実戦配備されるまでには

もうしばらくかかりますし

さらにそれらが

各部隊に配備されるとなりますと-----

いつになりますか」

 「それにもし

全部隊に

配備が完了したとしましても

調査、分析は必要か」守山。

もちろんそのための予算は

最優先ーーーーーとなってはいる。

一応。

 「もっとも

対怪獣専門部隊を造るとしましても

調査、分析のみの機能にするか

実戦部隊をそこに持たせるか

一時的に各方面隊の指揮下に置くか。

 陸幕直轄にし

独立して作戦にあたらせるかは

これからの研究課題ですが」陸幕長。

 「空自におきましても 

各航空方面隊に

対怪獣用の航空機を保有した専門部隊を

配備いたしたく 

鋭意検討努力中です」空幕長。

 「海自におきましても

各護衛艦隊の指揮下に

そのような部隊を。

 ただ、装備の配備が

ある程度完了するまでは

一時的に海幕の直轄に」海幕長。

 「いや-----だから

対怪獣戦においては

三自合同で当るべきだし。

 そうなると

統幕の指揮下に置いた方が

より効率的ではないのかね」統幕議長が。

 「その手の○○映画でも

統一指揮の下

陸海空合同で当っているか」誰かが。

 「そのための対怪獣専門部隊だろう」

 三人の各幕僚長は複雑な表情。

 「それで-----どういう戦闘を想定しているんだね」守山。

「既存の戦闘教範で

対応出来ますかどうか」

 「それは-----。」

 「怪獣はほとんどの状況におきまして 

一個体ごとに

それも不定期に現れますので」海幕長。

 「各個体ごとに

各方面隊が独自に対処すれば

済むかと」陸幕長。

 「なるほど。

それも手探りか。

 しかし陸海空の三自衛隊から

何人も精鋭を集めて

特別に合同で訓練をしているんだろう」守山は考え込んだ。

どんな戦闘教範が出来るか。

 「はい。

 ですから-----それはあくまで-----

対怪獣用の装備が少ないからであって

態勢が整えば」空幕長。

 「三自が各個に対処するか。

 それで大丈夫かね。

 それよりも

三自から独立させて

陸海空を統合したような部隊を

造った方がいいのでは」守山。

 「おっしゃることはわかりますが。

 その必要はないかと」陸幕長。

 「実戦部隊は

我々が各個に持ちたいと」空幕長。

 「映画ではそうなっていますが。

 必要ないでしょう」海幕長。

 「しかし怪獣相手に

陸海空と分けて

別々に当る必要があるのかね。

 小じんまりとした

三自の能力をまとめたような

小部隊で対処した方が

いいかも知れないし」統幕議長。

 「もちろんそうなれば

指揮は統幕がとることになるが」

 「しかしそれでは-----。

 部下の士気にかかわります」陸幕長。

 「それはあるか」議長。

「アメリカやバーザスはどうなっている」

「はい。

それがまだ手探り状態のようで」

「いつもならば他国の状況を見ながら。

という事も出来ますが。

今回は」

「それでは間に」

 「とにかく-----。

 この問題はもう少し-----

煮詰めてからということで-----。

 いいね」守山。

 三自とも-----。

 「それで枠沢先生は」

 「はい。

 現在。例の」空幕長。

 「例の試験飛行か。

 完成したとは聞いていたが」










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