2-2-05 特殊金属
「ですが
特殊金属は分子合成装置が無ければ
出来ないのでは」シオリ。
「そう言えば」
「ではこの特殊金属はどうやって」
「先生は。
マサカ-----
モンロー先生からその-----
微生物なり何なりを
もらったとか」陸月。
「いや-----。モンローは-----
遺伝子を合成して微生物を造り
それを元に特殊金属を
造っているという事でしたが
他にも方法があります」枠沢。
“どう言ったものか。
まあ。こちらで造る以上
どの道-----”
「他のも方法が」守山。
「どういう」陸幕長。
「それは-----。
別に人工的な方法で合成したモノ
としか
くわしい事は実際に造るところを
見てもらわなければ」枠沢 。
「なるほど」
「それでどうやって造るのですか」技官が。
「いや-----。
また持っていかれては-----」
枠沢は居並ぶ面々を見回した。
そしてあきらめたかのように。
「むこうの部屋に
特殊金属の製造プラントが。
しかしそれを持っていかれては」枠沢。
「特殊金属の製造プラントまで」
「造られていた」
「何という-----」
枠沢はプラントのある部屋へ。
一行を-----。
「コレですか」
小さなものだ。
部屋いっぱいくらいの。
「さっそくそのプラントを
防衛省へ運びましょう。
先生-----」陸月。
「やっぱり。
そうなるから-----
だまっていたんだよ。
また-----没収かね」
枠沢はいかにも-----残念そうに。
「それでモンローの持っている装置を」枠沢。
陸月もバツが悪そうに。
「しかし先生。
怪獣が。
コレさえあれば」陸幕長。
「それと、この製造装置の設計図は」技官。
「我々でもっと大きなプラントを」
「それは-----設計図でよければ
すぐにでもお渡しできますが」
いかにも残念そうに。
「この装置は」枠沢。
「ですが-----」シオリ。
「先生」陸月。
「しかし-----これを持っていかれては-----
君たちも困るよ」枠沢。
「どうして」陸幕長。
「いえ-----。
コレから現れる怪獣たちの
カテゴリーを考えれば
早急に
それに対抗できる強度の特殊金属を
造らなければなりません。
BB兵器にしてもそうです。
それを-----これを持っていかれては。
それに-----例のBBガンもライフルも砲も
全て
外装はこの特殊金属製ですし。
レーザー発振管もです。
もちろんアメリカに渡したBB兵器もですし
通常の金属では
強度的に不安があってね。
それにもっと重くもなる。
しかし気がつかなかったのかね」枠沢。
全員。ア然。
「全く気がつきませんでした」技官も。
「そう言われれば-----手触りがなんとなく」陸月も。
「対バルーグ戦では
奴のBB線により
完全に溶けて
消滅してしまいましたので」
「それで気づきませんでした」
「ああ。バルーグはカテゴリー“3”だったしね。
あのBB線を受ければね。
この特殊金属は一応-----
カテゴリー“ワン”までしか-----」枠沢。
「モンロー先生のものと同じですか」陸月。
「そうなる」枠沢。
とにかく
枠沢の装置は防衛省へと
運ばれて行った。
枠沢は何も言わなかったが
最後に一言。
「仕方ないか。
装置はまた造ればいいか」
しかし造らせてくれるのか。
この連中-----。
モンローの装置がアテにならない以上
出さないわけにもいかないし。
残念な反面-----
ホッとした面もあった。
「先生。
ご心配なく。
我々の装置が完成すれば
全てお返しいたしますので
それまではどうか-----」統幕議長がなぐさめる様に言った。




