2-1-07 怪獣識別装置1
とにかく
枠沢にしろ、
そのようなモノは造ってはいないし
そのような技術資料も元々ない。
だからモンローがどの資料を盗んでいようと
その点については
考えずに済むわけだ。
「ですが名前はやはりわからなければ」枠沢。
「それは-----そうですか」
「我々としても
そうしてもらわないと」
「マスコミにしろ
付けてくれと言って来るでしょうし」
「その前に怪獣を倒せればいいのでしょうが」
「いや-----。
それでも-----。
怪獣を倒した後でも」
「言ってくるか。
あの怪獣の名は何だったんだと」
「そうなれば-----
どうすればいいのか」
頭が-----。
「こちらで勝手につけた後で
正式な名がわかりでもすれば」
「何を言われるか」
タメ息が。
抗議の電話が。
その手のドラマではその辺りどうしていたのか。
彼らにとってマスコミ対策は重要か。
その表情からはーーーーーが読み取れる。
「それでイロイロと考えた結果。
こういう事を言っていいのかな」枠沢。
「-----」
全員。どう言っていいのか。
枠沢が何を言い出すのか。
「まあいいか。
それで怪獣の遺伝子に細工をして-----」
「細工を?」
「どのような」
「いえ。
ガンマー線レーザーで
あ・る・デジタル信号を怪獣に照射すると
怪獣の名前とカテゴリーが
デジタル信号で返ってくるように
したのですが」
“モンローがあのプログラムを使って
怪獣を造っているのならば
怪獣名等のデーターを入力しなければ
プログラムは作動しないはず。
それに枠沢の造った
基本プログラムを使わなければ
とてもモンローに怪獣など。
しかしあの基本プログラムの
一部を変更するくらいならば
出来るか-----
モンローに。
そのあたりも調べてみなければ”
「このような方法をとると
その測定器。
-----“怪獣識別装置”
と名づけたのですが-----
がなければ
怪獣名もカテゴリーもわからず
不便なのですが。
マア仕方ないですか。
コレならば
その手の○○映画ファンの方々にも
納得していただけるのではないかと。
このような細かい配慮が
その手の○○モノの映画を造るにも
実際に怪獣を造る場合にも
必要だというのが
私の持論ですし。
そうしないとファンにもソッポを-----
となりかねませんし」枠沢。
「なるほど」
「確かにそれはありますか」
「ガンマー線レーザーを照れば-----
名前とカテゴリーだけは」
「はい。
武器等も基本プログラムの
最初の設定項目にあるのですが。
コレもガンマ線レーザーを照れば
わかるようにできたのですが。
その手の○○映画ではそこまでは-----。
それで-----省く事に」枠沢。
「どうして。
それがわかれば」
「いえ-----その手の○○モノでは
そのあたりはあくまでも
調査なり調べるなりして
わかるようになっていますし」枠沢。
「それでですか」
「そういう事です」枠沢。
タメ息が。
「はい。
とにかく
それで不便ではありますが
怪獣の身体に
直接名前をつけておけば
誰でも
見ただけでわかるのでしょうが。
そのようなわけで-----
いたし方なく」枠沢。
どう言っていいのか。
「マアそれが
その手の○○モノの基本ですから
仕方ないですか」
「それに名札をつけるよりも
映画の映像的に見ても
怪獣攻撃隊の隊員が
そのような装置でもって
調べた方が
場面的にも映えますか」フォーグ。
どう言っていいのか。
「確かにそれならば
手きびしいファンも大喜びしてくれますか」
「そう言っていただけますと。
そういう小物にも
こだわっている映画が
高い評価を得ているようですし。
まあ、ストーリーも重要ですが」枠沢。
「しかし先生。
それはあくまでも
モンロー先生が
そのようになさった場合で-----。
他の者が。
いえ-----どうしよう。
もし仮にワットたちが
モンロー先生に-----内緒で
こんな事言ってもいいのか。
コレは極秘情報なのですが」
レーナンが他の者たちと相談するかのように
顔を見合わせた。
枠沢以外は
みな知っていたらしい。




