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37/83

VS

 哲斗は-----

目を覚ました。

 コンクリート片を頭に受けて

 失神していたらしい。

鉄兜てつかぶとがなければ死んでいた。

 部下たちは

全員。ガレキの下。

 事切れている。

 「クソ」

 砲も埋まっている。

 ガンを構え怪獣へ。

 一方

枠沢は亜空間移動を終え、

今まさにこの場へ

出現したところだった。

 傷は思いのほか深いようだ。

 これではしばらくは動けない。

 とても怪獣相手には。

 それに彼は二十四時間

厳重に監視されている。

 その手のマンガでは当然か。

 今後-----どうなるか。

 その手のマンガでは

それを振り切り。

 うまくいくだろうか。

 現実には。

 とてもこれから出現する

多くの怪獣となど。

 もし枠沢の正体がバレれば大変な事に。

 モンローの二の舞がいいところだろう。

 「どうする」

 しかし、この問題が解決しても。

 -----アレを使えば何とかなるか。

 うまくいくかどうか-----

 さらに大きい問題が。

 格闘技か。

 怪獣相手に戦う

その手の変身巨大ヒーローは。

 通信教育以下の

書店で買った本を見てやっただけだし。

 だから

立ち読みしながらやった者よりは-----。

 その時。

 枠沢の目に

哲斗の姿が入った。

 枠沢の脳裏にある考えが。

 枠沢はリドニテスから

元の人の姿へと戻った。

 「御刀君」

 声が届くかどうか。

 ビルの陰を

ビルにもたれかかるように

フラフラと。

 哲斗の方へ。

 傷が痛む。

 出血はもう止まっているようだ。

 ヤケドのあとはだいぶ小さくなっている。

 哲斗は

誰かに呼び止められたような気が。

 振り返った。

 そこには枠沢が。

 「先生。

 どうしてここへ。

 どうなさいました。

 ケガを」

 心配そうに枠沢をだきおこす。

 「イヤ。

 私の事はいい。

 返り血だ。

 モンローにここまで運んでもらった。

 リドニテスに。

 ライグに襲われてね」

 「では-----他の者は」

 「みんな。やられた」

 枠沢はウソをついた。

 「それでは先生はモンロー教授に

お会いになられた」

 「そうだ」枠沢。

 「それでここへ。

 モンロー教授は。

 どこです」

 「わからん。

 どこかへ行った」

 「いったいどこへ。

 モンロー先生さえいれば。

 怪獣が。

 このままでは。

 携帯BB砲もすでに」哲斗。

 「アレでは無理だ。

 バルーグは。

 あの怪獣はカテゴリー〝3”だ」

 「じゃあ、どうすれば。

 先生。

 モンロー先生は今どこに。

 もうリドニテスしか。

 リドニテスしかヤツを倒せません」

 「それは」枠沢。

 「モンロー先生さえいれば

私がリドニテスに。

 よければですが。

 もうそれしか」

 「君が」枠沢。

 〝この際-----仕方ないか。

しかしこの男。

大丈夫か”

 「はい。

 モンロー先生は今どこに」

 「それは-----わからない」

 「ですが先生は。

 モンロー先生にここへ」

 「だからどこかへ行ってしまったよ」

 哲斗はその言葉に。

 声もない。

 「しかし」

 枠沢。

 迷いを振り払うように。

 「しかし。

 リドニテスは手に入れたよ」

 哲斗の表情が輝いた。

 「どうしてそれを。

 今どこに」

 「-----」枠沢は無言。

 不安な表情で哲斗を。

 「信用してください。

 エリオットのようには決して」哲斗。

 「それは-----心配ない。

 いや。

 怪獣や

人類にアダなす悪人をしか

攻撃しないように

このリドニテスはなっている。

 いや-----いい」

 〝だいじょうぶかな。

 この男。

 しかしマンガなら、

学者の先生は

この者ならだいじょうぶだと、

確信を持って

こういうモノを手渡すのだが”

 枠沢は哲斗をジッと

 〝仕方ないか。

 この人物について

全く何もわかってはいないんだが。

 この際。 

 他にアテもないし”

 枠沢は薬のケースを

どこからか

取り出した。

 「中に三錠入っている。

 三つとも飲みたまえ」

 「三つとも」哲斗。

 「そう。

 三分割されている。

 今度のは」

 実際には

リドニテスのアルファ・シリーズは二分割されていた。

 誤って飲むのを防ぐために

A錠とB錠を同時に飲まなければ

効果がないようになっていた。

 そしてもう一錠は。

 「そういう事か」

 哲斗は何の疑いもなく

 三錠とも飲み下した。

 「しかし

変身できるようになるまでには」哲斗。

 〝数十分はかかる”

 「心配ない。

 数分もあれば

リドニテスへの細胞の変化は終わる。

 しかし-----エリオットがいる。

 奴には気をつけろ。

 奴が怪獣を呼び寄せたらしい」枠沢。

 「どうして」

 「わからん。

 とにかく気をつけろ。

 リドニテスの変身時間は」

 「わかっています」

 「それと変身時に数キロメートル。

 瞬間移動する」

 「エッ。

 どうしてですか」

 「リドニテスが

君のいた場所から出現してはマズイだろう。

 すぐに正体がバレて」

 「なるほど。

 しかし正体をバラしては

いけないのですか。

 どうして」

 「どうしてって、当然だろう。

 そんなもの

この手のモノの常識だろう」

 「なるほど。

 確かに」

 〝何かあるのかな。

 まあいいか。

 この手のモノのパターンでは

正体がバレると。

 マサカ”

 あれやこれやと。

 〝まあ。

 正体をバラそうとしても

バラせないようにはなっている。

 正体がバレた途端、

元の人間に戻り。

 二度とリドニテスになれないようにする

手もあったのだが。

 このタイプの薬しか

手元になかったから仕方がない。

 それに怪獣もいる”

 「モルモットにでもされれば」

 「エッ?」

 「イヤ。なんでもない。

 では行け」

 「しかし-----先生は」

 「私はだいじょうぶだ」

 哲斗は怪獣へ。

 身体全体が-----熱い。

 体内で。

 細胞レベルで大きな変化が。

 バルーグは

その間にもビルを、都市まちを。

 全身がある変化を。

 終えた-----ようだ。

 哲斗は銃を引き抜いた。

 怪獣へ向け

銃を。

 バルーグは競技場を

ビル群を。

 ビームはバルーグの顔面を、胸を。

 しかし

カテゴリー“3”の怪獣に対して

銃はあまりにも無力だった。

 怪獣が哲斗を。

 怒ったような眼を

哲斗へ向けた。

 重力波レーザーを口から

哲斗のいた周囲のビルが道路が。

 その時

哲斗の身体に

変化が起きた。

 一瞬早く。

 急激に

等身大のリドニテスへ。

 身体が一瞬にして数キロも移動した。

 巨大化する。

 哲斗は大地に降り立った。

 そこには

巨大なリドニテスの姿が。

 「リドニテスだ」首相。

 「モンローでもライグでもエリオットでも

ありません」陸月が。

 「じゃあ、いったい誰なんだ」大臣。

 「堆星たちが生きていて」陸幕長。

 「いえ。

 あの二人とも形が違います。

 モンロー教授の資料によりますと

あのような姿には」

 「しかし

資料どおりにならなかったのかも」

 「それはありますか」陸月も。

 モンローの資料を調べる。

 「どうもこのタイプのようですね」

 「枠沢先生のデザインか」

 「なるほど」

 “それをモンロー教授が”

 リドニテスは怪獣へ。

 怪獣も一瞬ひるんだよう。

 しかし

バルーグはリドニテスへ生物レーザーを。

 ビクともしない。

 リドニテスはバルーグをかつぎ上げ

地上へたたきつけた。

 バルーグは起き上がり

牙でリドニテスの肩を。

 しかし傷さえつかない。

 リドニテスは強引にそれを引きはがした。

 折れた牙が地上へ落下する。

 リドニテスはバルーグを首投げに。

 生物レーザーを倒れたバルーグへ浴びせた。

 バルーグの皮膚が大きく裂ける。

 しかしバルーグは

立ち上がった。

 口から重力波レーザーを。

 リドニテスは。

 全く。

 何の変化もない。

 わずかに白熱化したのみ。

 リドニテスは

重力波レーザーをバルーグへ。

 バルーグの顔面へと

 直撃。

 バルーグの顔面が

内部から白熱化。

 その熱のため

溶け-----崩れ落ちた。

 リドニテスは

 その様子をジッと。

 空へと飛び立った。

 「スゴイ」首相。

 「あのリドニテスはいったい」陸幕長。

 「ぜひ正体を」陸月。



 

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