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モンロー

 枠沢はモンローの訪問を突然受けた。

 とにかく中へ。

 応接間へ通す。

 「だいじょうぶか。モンロー」

 「何が」

 「もうバレてるぞ。

 お前が造った事」

 「そのようだな。

 どこかの誰かが、核を使った。

 そのせいで

あの無人島の研究所の存在がわかった。

 仕方ないだろう。

 その手の○○モノではそれで証拠を全て

葬り去れるはずなんだが-----どうなっているんだ」

 モンローは枠沢を。

 枠沢は-----無言で。

 “その手は無理だと言っておけば良かったか。

 しかし本当にそんな事をするとは。

 する者がいるとは。

 世の中-----”

 「まあいいか。

 とにかくエライ事をしてくれた」モンロー。

 本当に困ったと言う表情。

 枠沢も。

 「それで誰が核を」

 「わからんよ。

 今となっては。

 まあしばらくすれば

バーザス政府か

どこかの国が。

 核の入手経路から犯人を割り出して-----

くれるだろうよ」

 「しかし新聞には

核を使ったのはお前だと出ていたぞ」枠沢。

 「そうらしいな。

 全く。

 どこのどいつだ。

 核を調達する際に

自分の名ではなく

私の名を使って相手と接触したらしい。

 よくやってくれるわ」

 「なるほど。

 全ての責任はお前にか」

 「そういう事らしい。

 それもあたりかまわず

危ない連中に話しを持ちかけていたらしい。

 それでバーザス政府にしろ

他の国の政府にしろ

内々に調査していたらしい。

 それで今度の核爆発だ」

 「そういう事か。

 しかし、

そんな方法で本当に核を手に入れられるのか」枠沢。

 「さあ。

 わからん。

 だが実際に手に入れたところを見ると。

 まあほかの方法もあるのかもな。

 しかしワットの奴が犯人なら

奴の会社は核も造っているが。

 どうだろうな」

 「ではワットが」

 「いや、わからん。

 ワットが犯人なら自前の核を使えば

何も危険を冒して買う事も。

 いや、自前では足がつくとでも考えたのかな」

 「なるほど。

 しかし

それならクルール市の件と考え合わせれば、

すぐにお前の事が」

 「さあ。

 あいつらは縦割り行政だしな。

 事が起こった後で

お互いの調査結果を突き合わせて

という事だろう。

 それで結果が出るのは数ヵ月後というわけだ」

 「なるほど」

 「それよりこれからだ。

 重要なのは」モンロー。

 「これからどうする」

 「わからん。

 それより薬は」モンロー。

 「ああ。持っている」

 「使ったのか」

 「いや。

 -----

 まだだ」

 「そうか。

 しかし-----調べたのか」

 「まあ。一応はな」枠沢。

 「どう思う」

 「どうって-----言われても。

 今-----。

 調べているところだ」

 モンローはニヤリと。

 「研究室は地下だったな。

 手伝ってやる」

 「かなわんな」枠沢。

 「勝手知ったる他人の家だ。

 あまり時間もないしな」

 モンローは枠沢と地下へ。

 「なつかしいなあ。

 この顕微鏡」

 「ああ。お前と二人で造った奴だ。

 他にもいろいろ造ったな」

 「ああ。

 バースト・ビーム・ライフルか」

 「あれか」枠沢。

 「分子合成装置は」

 「それは」枠沢。

 「造らなかったのか」

 「いや。できなかった。

 一人ではな」

 「そんなはずは。

 まあいいか。

 ウン?」

 コンピューターの脇に置かれたレポートを。

 「それは」枠沢。

 モンローはニヤリ。

 「二体とももう分析は」

 「実は-----そうだ。

 一応な。

 しかしこの装置では間接的にしかできん。

 直接的に薬自体を分析するには

能力不足だろう。

 それにいろいろと

まだ何か隠してあるかもな。

 全部見つけんとな」ニヤリ。

 「なるほど。

 しかし-----お前なら。

 隠蔽方法は全てお前が考えたものだしな」

 モンローは何か言いたそう。

 「あれからまた新しい隠蔽方法でも考えていたのか」モンロー。

 「それは内緒だ」枠沢。

 「しかし」

 「そう買いかぶるな。

 それでこの薬。

 二三年しか」枠沢。

 「気づいたのか。

 まあ、当然か。

 お前なら。

 そうだ。

 リドニテスになっても二三年しか

そのままの状態ではいられない。

 そのようにしてある。

 あの時はこれしかなかったんだ。

 手持ちの薬が。

 他にはなかった。

 スマン。

 しかし、手を加えていない薬もある。

 ンー」

 レポートをさらに。

 「これも気づいたのか。

 着衣の件も。

 あれから私もいろいろ考えて隠してあったんだが

かなわんな。

 いや。

 スマン。スマン。

 どうしても。枠沢。

 お前を研究に引きずり込みたくてな。

 ワザとそうしてあったんだ。

 お前をリドニテスにして

服の件がわかれば

お前の事だ。

 きっと一人で何とかしようとすると思ってな。

 何だったら私が協力してやってもいいと

思っていたんだ」モンロー。

 「-----」

 枠沢。何か言いたそう。

 「リドニテスはいいぞ。

 お前もなれ」

 モンローは近くにあった注射器に目をとめた。

 「そうだ。

 ワシの血を分析してみろ。

 お前の血をもらったお返しだ。

 それでお前もリドニテスを造れ。

 どっちが優れているか競争しよう。

 お前には負けん」

 そう言うと自らで血を採取し、枠沢に渡した。

 「いやな。

 私もあれからな。

 枠沢。

 本当にお前がリドニテスの研究をやめたのか。

 内緒で完成させたのではないかと思ってな

お前の血を調べたが。

 全く。

 いくらやっても普通の人間と同じだ」モンロー。

 「当たり前だ。

それで」

 「いや、それだけだ」

 枠沢は無言。

 モンローではいくら分析してもわからないだろう。

 そのようにしてある。

 が-----。

 もしもという事もある。

 疑わしげに。

 「それでその薬。

 今、持っているのか」枠沢。

 「いや、ここにはない。

 あるところに隠してある」モンロー。

 「あるところ。

 それより

その薬でまたこりずにリドニテスを

造るつもりか」

 「まさか。

 また裏切られてはかなわんからな。

 もうこりごりだ。

 しばらくは。

 しかし。お前が-----。

 それで協力する気になってくれたか」

 「それは

 モンロー。

 お前。まだ

あんな事を」

 「そうか。

 やはりダメか。

 お前ならとっくに完成させているかとも

思ったんだが」

 モンローはがっくり。

 「それより

 薬はあと何錠くらい」枠沢。

 「どうして」

 「当然だろう。

 エリオットのような事をされては。

 お前もこれ以上。

 まだわからんのか」

 「心配するな。

 薬はそう多くはない。

 後は全て

核で破壊されたしな。

 施設ごと。

 しかしそのエリオットも

日本へきているかも知れん」

 「どうして」

 「決まっているだろう。

 私を狙って」モンロー。

 「しかし-----時間が。

 変身期間が。

 お前を殺せば

 二三年で普通の人に」枠沢。

 「奴らは知らん」

 「そういう事か」

 「だから、奴もここへ来るかも知れん。

 お前も気をつけろ。

 それを言いに来た。

 だからワシも長居はできん」

 「そうか。

 こっちの方もかくまってもいいんだが。

 例のテレビ局が。

 それに私のところではすぐに見つかるしな」

 それに他にも。

 「そのようだな。

 心配するな。

 隠れ家くらい自分で何とかなる。

 それじゃあ」

 「それで連絡するには」

 「それは言えんだろう。

 必要な時にはこちらから連絡する」

 モンローは外へ。

 「気をつけろよ」枠沢。




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