ジャック
ジャックはエリオットと別れてから
すぐワットの下へ。
「他のリドニテスたちは
エリオットが始末する手はずに。
もう今頃は」
「そうか。
奴らはケラーやスミスたちの手下だからな。
放っておくわけにはいかん。
それにこのタイミングを逃がせば。
リドニテスが大量生産されでもすれば
やっかいだしな」ワット。
”ヒーローは一人で充分だ。
ケラーもスミスもモンローの奴も。
自分がヒーロー気取りで
このワシをないがしろに。
思い知らせてくれる”
「研究所はどうします。
私がリドニテスになって」ジャック。
「いや。核爆弾を用意した。
これでやった方が確実だ。
セットの仕方はこれに」
ワットは核爆弾の入ったケースと、
セットの仕方を書いたメモをジャックへ。
小さな核爆弾はワットが用意したもの。
第三国から買い付けたものだ。
「これで何の証拠も残らん。
島ごとキレイさっぱりとだ。
ワシが関わったなどという証拠もな。
完全に消えるわけだ。
便利なものだ。
それで
モンローと枠沢は」ワット。
「それは私がこれから」ジャック。
「そうか。
いや
ワシがやろう。
これさえあれば」
ワットは薬を一粒
手に取った。
口の中へ。
飲み下した。
「これでワシもリドニテスか。
不完全だがな。
それもすぐに。
このDVD―ROMさえあれば。
いい力試しだ」
子供の頃のあこがれのヒーローが。
デザインもそのように。
「グッ!
これは」
ワットはノドヘ手を。
立っていられない。
口から妙の色の
胃の内容物を。
「ジャック。貴様」
苦しみもがき。
「何を飲ませた」
信じられないといった表情。
“どうしてワシがこんな事に”
ジャックはニヤリ。
「いえ、リドニテスの薬が手に入らなかったものですから。
また、お叱りを受けてはと思い」
「-----」ワットはもう。
「青酸カリを-----代わりに」
ワットは-----ジャックを。
息絶えた。
「クズが。
リドニテスさえ手に入れば
貴様などに用はない。
これさえあれば、世界征服だろうが」
そこまでしか言えなかった。
エリオットがドアを。
生物レーザーがジャックの胸を貫いたのだ。
手かげんしたつもりだが
そのレーザーは建物の壁をやすやすと貫通していた。
「エリオット。お前」ジャック。
「貴様も甘いな」
ジャックは倒れたままリドニテスへと。
変身しようと。
「オッと。そうはいかん」
エリオットはジャックを重力波レーザーで。
「貴様の腹はわかっている。
全て事が済めば私も
始末する気だ。
そうだろう。
貴様はそういう奴だ。
やられる前にやっただけさ」
高熱を発して消えていくジャックへ。
吐き捨てるように言った。
エリオットは核の入ったケースを手に取った。




