学校生活
よし、学校に行く準備はできた。
時間を確認するとまだ7時半であった、学校は8時25分からだ。
30分妄想ができるぞと高神 海は考えていた。
そう、高神 海は厨二病である、表面には出さないが、日常生活で魔法が使えればいいと考えていた。
この30分は高神 海の化けの皮が剥がれる30分なのである。
いざ、始めようと思ったが朝見た夢が頭からはなれずモヤモヤしていたら時間が8時を回っていた。
「やべ!遅刻する」
そう言って荷物を持ち家を出る。
誰もいない家の中に向かって小声で
「いってきます」
と言って、学校へ走っていった。
結論から言うと学校には間に合った。
だが、その道中に夢の中で出てきた馬車の中のおじさんに似た人と目があった気がする。
悪魔で気がするだけだ。
同一人物ではないと自分で思い込んで学校へ走った。
「こーじんにしてはギリギリできたな」
おちょくるような口調で言ってきたこいつは小学校からの友達の長屋 優だ。
「寝坊したんだよ」
本当の理由なんて言ったらバカにされる。
そう思って嘘をついた。
「えー本当は?コージン寝坊なんてしなさそうだし、怪しいなぁ、あ!わかった!妄想しすぎたんでしょ!?」
「ちょ、あまり大きな声で言うなって」
妄想をしられてるのはこの長屋だけである。
「まわりにいってないのか、だよなゆ、う、と、う、せ、い」
バカにしすぎだろとおもって言い返そうとした瞬間
カーンカーンカーンカーン
チャイムがなった。
「あ、授業始まるわ、また部活でな」
そう言って長屋は自分の席に戻ってた。
授業かぁだるいなぁねるかと思って寝た瞬間ーー
景色は馬車の中へと移っていた。