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俺と・・・・・・

なかなか書いてみると予定通りに進まない(汗)

風呂からあがり、自室に戻る前に、足を別の私室に向ける。


隊長の私室の隣の部屋のドアをノックする。


「俺が風呂最後だから、つぎ入っていいぞ?」


すぐにドアが開く。そして男むさい、この部隊で唯一の例外である。黒髪の少女が出てくる。


「・・・・・・ありがと」


そう言ってさっと俺の横を通り過ぎて風呂場に走っていく。


「きをつけろよ~」


俺はそれを笑顔で見送る。汗のにおいが恥ずかしいのだろうから、別に不快に思うことは無い。


一回だけ隣の隊長の私室に視線を向ける。


「まあ、いいか」


無理に起こすことも無い。俺は風呂場に向かって足を向けた。



といっても別に覗きだのなんだのといった事ではない。


風呂場の扉を背に腕を組んでぼんやりと立っている。簡単に言えば、見張りみたいなものだ。


別に隊員が女に餓えているというわけではない。そもそも町には基地の地下道から30分程度で行き来できるし。町にはそういった。繁華街などもあるので暇なときは羽を伸ばすことも可能だ。


風呂やらトイレやらは部隊共通となれば間違いが起こらないとは限らない。例えばジュースこぼしたやら、寝る前にトレーニングで汗かいて二度風呂とかやるやつもいる。


部隊は女性のみの部隊、男性のみの部隊で編成されるので本来なら問題にならないのだが、北利の軍は、各地で敗走した敗残兵の寄せ集めのような集団では、実際のところ編成の小さいことは、完全にないようなものになってしまっている。


優秀な兵士は優秀なところに。


そう、実際今風呂に入ってる少女は多脚騎士のパイロットとしてはかなり優秀な人材である。


まだ17とかいったが、恐らく一部の公立高校で行われている多脚騎士の適性検査に引っかかって早期学徒訓練兵として、軍部に招集されて、混沌とした北利での戦いのうちに、なし崩し的に正規兵として扱われていまっているのだろう。


実際、彼女は部隊の中でもトップの撃破率を誇っている。


得意とするのは狙撃。先の戦いでは高所に陣取った狙撃部隊の隊員として狼を4体撃破。2体共同撃破という。半数近くの撃破に関わっている。ちなみに他の三機の撃墜は1、それと先ほどの共同撃破と同じ個体を2、後は銃撃戦を行った17機が五体の狼と四体の亀を共同撃破している。


ちなみに俺の戦果は共同撃破4、まあ大した戦果ではない。


まあ、目に見えないとこでの戦果的にはいいとは自分は思っているのだが。


「出たよ・・・・ありがとう」

背後の扉が少し開く。軽くどいて扉を開かせる。


長い黒髪がしっとりと水を含んで艶が増している。白い肌は傷一つなく、美しくも幼さの残る顔立ちは、小動物のような雰囲気もあわさって、とてもはかなげに見える。


「よし、さっさと部屋戻って寝ろ。俺も、もういいかげんだるいんでねるから」


一瞬心臓が波打ったが、平然とそう言って、少女の前を歩く。




正直言えば、まあ、一連の行動からも理解できるだろうが、俺はこの子が好きなのだ。

ロリコン言わないでほしい。こっちだって大尉ではあるが、23歳で十分に若いのだ。

23で大尉とかかなり末期だとは思うだろうが、それはしょうがない。


俺だってこいつと似たようなもんだ。既に16歳の頃には戦場で生きてきたんだから軍歴7年の中堅とは言えないが新人では断じてないと言えるほどの戦歴がある。いや、本土の十数年の軍人よりよっぽど戦闘回数は多いだろう。


まあ、ただ一つ問題があるとすれば。


ひょいと視線を後ろの少女に向ける。


「なに?」


首にかけられたタオルを見る。まあ、ほんの数十分前に見たタオルと同じ柄のタオル。簡単に言えば親友とおそろいのタオルだろう。


「うんにゃ・・・・べつに」


付き合ってる相手がいるってことだが・・・・・・まあ、一言で言おう。



馬鹿じゃねェの俺?


主人公はいい奴に見えますが、実は設定だとあまりいい奴じゃ無かったりします(汗)

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