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予測は立つ

ちょいと場繋ぎの回

本来、雪で目印がない森に入ったら遭難する可能性が高いし、一度はぐれた人間が合流できることはまずない。


だが、別れた両方が、お互いに位置と進む方位がわかるならば話は変わってくる。


北に逃げろといったが、ある程度勝算があって言った言葉なのだ。


実際、敵陣地の北の方角に進むと国道が西と東にまっすぐに伸びている。

要は北に向かえば自ずとその国道に当たるのである。


そうすればあとは簡単だ。それより先には山があって、これといった目印は山向こうにしかない。山を流石に越えることはできない。そうなるとこの国道をうまく利用するしかないのだ。親友なら、俺がそれを見越していったと判断するだろう。


さて、とりあえず。親友がどう動くか、なんとなくだか予測は付く。あの戦いの時自分は敵陣の東から攻撃を加えた。つまり、逃げるなら東に逃げるしかないのだ。敵を突破できないなら背後に撤退する。


つまり合流するなら自分は北に向かう。親友は合流するなら東方面に向かえばいい。そしてそっちの方角には、化け物によって陥落して焼かれた都市がある。


都市機能が残っていれば暖や食にありつけるだろう。


合流地点にするには申し分ない場所だ。


親友ならそう気づくだろう。仮に気づかなくても国道に出れば予測は立つ。


そう、合流地点の予測は立つのだ。


そして、幸運にもその都市の名前は知っている。


北戌賀きいがという都市。



とあるレジスタンスが根城にしている廃墟である。


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