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馬鹿だなんだといわれても、私は変わらないのだろう。

久々の更新。すまんの遅くなって。

襲い掛かってくる狼を両断し、まえへ進む。


横合いからとびかかってくる狼を剣で切断し、周囲の狼をライフルの射撃で牽制する。

後方から仲間の銃撃が降り注ぎ、狼たちが散る。それを身近にいる一体に狙いをつけてとびかかり剣で首を刈り取る。


「敵は後退。一気に進むぞ!」


『了解!』


私の言葉に従い。モニターの無数の味方の光点が全身を開始する。


「・・・・・・・ふぅ・・・・」


小さくため息を吐く。心を落ち着かせ、気合を入れなおす。


「助攻他後方支援も前進。これより、敵本陣に到達する。助攻は退路の確保、ほか各部隊は突撃開始」


地面をける。目の前に友軍などいない剣の切っ先のような場所で、銃と剣を持ち走り出す。


襲い掛かってきた狼を蹴散らす。すでに敵は逃げ腰になっているのか、ほとんど抵抗なく敵本陣に到達する。


目の前の亀の砲撃をかわして、切り込む。走り抜けるように剣を薙ぎ払うと。後続の自分の部隊がほぼ同時に敵に切り込んでいる。


『こちら第15部隊。敵部隊と遭遇。亀が十二、これより殲滅する』


数少ない狼を優先的に狩りつつ前へ、敵の亀を両断し背を向ける亀に銃弾を叩き込む。後方の友軍の銃弾の音や通信の声。


『第42部隊より敵の抵抗が激しく、援護を要請』


「助攻、動けるか!?」


『こちら31部隊後方支援担当。42部隊に支援を開始する』


『了解』


「42部隊の援護に行く。ここは任せるぞ!」


『了解。ご武運を隊長!』


部下たちにそういうと単身で進路を西に、42部隊の方へ機体を向ける。


「・・・・・・まったく、厄介だな、私という人間は・・・」


小さく笑う。総大将が護衛もつけずに敵陣営で単独行動。あいつだったら絶対に止めにかかるだろうに、その声の代わりになる奴はいない。


信頼か信望か、それとも悪意かどうかは知らないが、無謀を咎める者はここにはいない。いつも傍らで発せられる、あの、あきらめつつも止めにかかる言葉がないだけで、なんでこうも不安になるのだろうか?


「・・・・・・」


無茶だ無茶だといって、それでもついてきてくれる相棒を頼っているのだろうか?


狼の胴体を横に二分割するように横なぎに切り裂きつつ。42部隊が見えるところまで来る


『援軍だ!指揮官が来てくれたぞ!』


「こちら31部隊隊長機。これより42部隊の支援に入る!」


銃を撃ちながら答える。すでに銃弾は少なくなっているのだが、もったいぶって危険度を上げるようなことはできない。


ある程度その場で敵を倒しているとき、




急に轟音があたりに響いた




自分の近くにいた友軍機が轟音と共にバラバラに砕けてはじけ飛んだ


『緊急!!敵部隊後方に猪型を発見!砲撃により42部隊一機撃破されました。生存の可能性なし!猪の数は六以上!』


その言葉に従うように視線を遥か前方に向ける。


そこには巨大な影が数体。


自分がそれを見たとき、それが背中にしょっている巨大な砲塔が火を放ったのは、ほぼ同時だった。


轟音がかなり離れた方に土煙を挙げてから聞こえる。


『こちら第51部隊!猪の数を確認7体・・・・繰り返す!猪の数は七!くりかえ・・・』


猪の砲撃がさらに土煙に向かって放たれる。


『51部隊味方三機撃破!四機小破ないし中破、弾薬残りわずか、一時撤退を開始します。指揮官に退却を具申!』


その言葉に我に返ってモニターで味方の位置を確認する。


各部隊はバラバラで暴れまわっていたので互いに協力することは難しい。


『こちら第15部隊!損害無しなれど弾薬、燃料ともにわずか、攻勢に出るか退却するか決定を!』


今から集結して攻撃する時間はない。すでに作戦時間はほぼ使い切り、そろそろ別の敵の集結地から、援軍が来るだろう。そうなればたとえ猪を倒したとしても、味方は全滅する可能性が高い。


『33部隊。退却する燃料あれど攻撃後帰還は不可能!後退を具申』


退却しかないだろう。だが、目の前には航空機を無効化している厄介な敵が、全員集合している。


ここでこれを叩けたなら、航空機を使うことができる。


『第10部隊四機小破、戦闘継続可能!猪を撃破の可能性有り、攻撃を具申』


潜水艦で輸送し続けても、住民全員を逃がすことはできないだろう。ましてや、必死に戦ってきた仲間や軍を逃がす時間はない。


だが、航空機が使えるならばどうなる?


それは甘美な誘惑だろう。


「・・・・・・あいつなら、必死になって止めるんだろうなぁ」


だが、ここにはあいつはいない。絶対に死ぬだろう状況に向かっている自分の横で、それを止める相棒はここにはいない。


「ああ、そうか、だから不安だったのか」


こんな時にうまいこと言って、

自分も撤退させようとする男がいないから、

自分に嘘をつくことができないから、

こういう時に死に場所を見つけて、それに向かってしまうことが。

あいつを残して死ぬことが怖かったのだ


「まったく、自分の弱さがここまでとはな・・・・」


通信機をつなげる。


「こちら中央部隊指揮官!作戦はほぼ成功!猪は諦めて撤退する。繰り返す。全軍撤退。一気に後退する!」


それを自分の口ではなって、言葉とは裏腹に、機体を前に進める。


『了解!』


『!・・・ですが・・・いえ、了解!』


その言葉にモニターの友軍の光が南に向かって動き出す。


「42部隊も後退しろ!自分がしんがりを務める!」


『な・・・・で、ですが・・・・』


流石に現場の最高責任者を置いていくのは抵抗あるのだろう。


「お前らがちんたら逃げてたら俺もお前らもあっさり死ぬぞ。さっさといけ!」


『りょ、了解!五武運を!』


後退する友軍を見送り剣を敵に向ける。


「わが眼前には敵の親玉、こちらは一人」


それは、小さな独り言。


「無駄に死ぬか、それとも・・・・・・」


多くの仲間を救って死ぬか


「まったく、これだから自分は」


馬鹿だなんだと相棒に罵られるのだ。


たぶんこれからも遅いと思う。


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