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op02:魔族の娘とガイア教の女神官

 滝のそばに全裸の娘が腰まで水につかり立っている。金髪の髪を滴り落ちた水が豊かな胸あいだを流れ、キュッとくびれたウエストに向かい流れ落ちていく。

 年の頃は、14,5歳だろう。丸いとんぼメガネがただでさえ童顔の顔を幼く見せているが、華奢なわりに豊かな胸がアンバランスな魅力を醸し出している。

 娘は水面に仰向けに倒れると空を見上げた。こうして青い空を見上げていると、嫌なことも忘れられるような気がした。

 今の時間は女性が水浴びをする時間で、男性は近づかないきまりだが娘以外に人影は見えなかった。流行り病で村中が臥せっているのだから仕方は無いが、2日前に村を訪れたガイア教の神官が治療を施してくれたおかげで皆回復に向かっている。

 娘の住む村は『魔族』と呼ばれる人々が集まった隠れ里だ。

 幼い頃から人族は敵だと教えられてきた。ガイア教の神官に対して最初は敵意しか見せなかった村人も、神聖魔法と高価な薬を惜しげもなく使い献身的に看護をする神官を見て、若者達を中心に積極的に手伝いをする者が出てきた。娘もその1人なのだが「少し休んで、水浴びでもしてらっしゃい」と追い出されてしまった。

 その神官はそうやって手伝いの者に休みをくれる反面、本人は不眠不休で村人の治療に当たっている。

 ドボン!

 考え事をしていた娘の耳に、何か大きなものが水中に投げ入れられたような音が届く。

 すばやく起き上がり周囲を見渡すが、とくに変わった様子は無い。滝の上にも人影ひとつ無い。木材か岩でも落ちたのであろうか? まさか、熊ということはないだろうが可能性は捨てられない。

 娘は意を決して滝壷に向かい潜る。そして、深緑色の瞳に映ったのは人間だった。




「熱も下がったようね。もう大丈夫」

 幼子の額から手を放しながら蒼い神官服の女性が微笑む。子供の両親も臥せっているが、起き上がり神官の手を取って礼を言う。

「この子の生きようとする力が強かったからよ。私はほんの少しだけ手伝っただけ」

 神官は手伝いを買って出てくれた若者に看病を任せ、家の外に出た。

家の入り口に面した広場では、若者たちがいくつもの大鍋にお湯を沸かしている。

「フェンリア様。お湯はこれだけあれば足りますか?」

 若者達のリーダー格の青年が声を掛けてきた。

「まだまだね。どんどん沸かして頂戴。それか、生水は飲まずに、一度沸かした水を飲むこと。食器やコップも煮沸してから使うこと。病人の衣服や身体を拭いたものは一ヶ所にまとめておくこと。手洗いやうがいはこまめにすること。皆に徹底させて頂戴」

 そして、青年の顔を覗き込み意味ありげな笑みを浮かべる。

「そういった訳で、お湯はいくらあっても困らないわ」

 青年のなんともいえない表情を見て、フェンリアはおかしそうに笑いながら言った。

「休憩はちゃんといれてね。疲労がたまると病気が移りやすくなるから」

「フェンリア様!」

 丸いトンボメガネをした娘がフェンリアの名前を叫びながら走ってくる。確かミレイという娘だ。よほど急いでいたのだろう、塗れた素肌の上に服を羽織っただけの格好だ。ボタンを留めていないシャツから豊かな胸が飛び出しそうになっている。

 フェンリアは話をしていた青年の顔を両手ではさんで、クイッとミレイと反対方向に向けた。

「フェンリア様。た、大変なんです。滝から、人が落ちてきて、ひ、ひどい怪我を、滝 壷から引き上げて、それで、それで……」

「ミレイ。ちょっと落ち着いて、まずは服を直しましょう」

 フェンリアはミレイの服を直してやる。

「それで、何があったの?」

 少し落ち着いたミレイが、フェンリアに滝での出来事を話し始める。

「わかった。案内して。それから何人かついてきなさい」

 ミレイから話を聞いたフェンリアは、若者たちに声をかけた。

ミレイちゃん。いきなり読者サービスです(笑

    _ ∩

( ゜∀゜)彡 おっぱい!おっぱい!

  ⊂彡

というほどでもないですけど。


この後は、シリアスに物語が進んでいく(はず……)予定です。

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