心が映し始めた道
過ぎたはずの春から滲み出た風が
私の揺れ動く心を映し、
片時もぶれることなく通りすぎる。
心の中に数々の苦しみや悲しみを握ったまま、
大気の中に溢れてしまいそうな涙を隠し、
探しても見当たらなかった言葉に
どこか安心感を抱く。
例え、壊れそうになるときがきても、
ありのままを伏せたい。
だけど、そう思っているくせに
訳もなくひたすら何かを信じたい。
散歩中、
海とすれ違った遠い空に心を浸す。
私の瞳に映ったのは、一筋の光。
今やっと見つけ出した自分ただ一人だけの道。
たった一つの、心が映し始めた道。
私はもう手放したりはしないよ。
過ぎ行く季節の中で、ようやく見つけた道を…
そして、今も
刻々と時は刻まれている。
読んでくださり、ありがとうございました。
かなりの自信作なので、閲覧したら感想を寄せていただけたら
嬉しいです。