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第二の人生 1

作者は低反発メンタルですので感想欄で優しくフルボッコにしてくれると目を輝かせて喜びます

【セカンドライフボール】を使った瞬間、俺の目の前が真っ白な光に包まれた。頭がぐわんぐわん揺れる。直接脳内を揺すぶられているような感じがする。


「ぷぎっ...」


みっともない声を上げながら頭痛に耐える。何がどうなっているのか全く分からない。


1分...2分...次第に痛みが和らいでいく。

和らいでいく痛みと徐々に明瞭になる視界。柔らかい風が俺の頬をうった。


じぇじぇ!?風!?


突然の感触に心臓が跳ねた。第二の人生オンラインでは触覚器官は再現されない。そのためゲーム内で風を感じることなど本来はあり得ないのだ。


あり得ないのだが...俺の目の前には見渡す限りの広大な海が広がっており、湿気を孕んだ心地良い風が今も俺の髪を撫でている。


じぇじぇ!?これ...どういうこと!?


俺の脳が高速で演算を開始する。今自分が置かれている状況。第二の人生オンラインの情報。三年間の自宅警備員としてのキャリア。それらを全てインプット、そして複合し、一方通行(アクセラレータ)さんも真っ青な演算処理を行っていく。


そして結論に達する。その間およそ0コンマ3秒。圧倒的な早業。人間の限界点を一歩跨いだところに今俺はいるだろう。


ゆっくりと息を吸い込む。多分に湿気を孕んだ空気がかえって美味しい。


そしてその瞬間、演算結果が確信に変わる。


ーー俺は今第二の人生オンラインの世界にいる。

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