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first love  作者: 美神 十夜
本編
7/7

出会い

~side kotone~


「琴音ー、起きなさーい。」


朝、お母さんの声が聞こえた。


「うーん.....。

.......やっばっ!遅刻じゃん!」


私は急いで制服に着替え階段を駆け下りリビングに向かい食パンを口に加え家を出た。


「いっへきまーふ!」

(いってきまーす!)


私は神埼(かんざき) 琴音(ことね)

11月31日生まれの16歳

身長は148cm

滝ノ原高校に通う2年生

といっても今日から2年生になる。

悩んでる事は背が伸びないこと!


てか、新学期早々遅刻とかありえないよー泣

お母さんもうちょっと早く起こしてくれたっていいのにー!


私は猛ダッシュで学校に向かった。


~学校~


つ、ついたー!

よかったまだ門閉まってない!


私は急いで門に入った。


☆☆☆☆☆


えっとー、どこだ。


今は掲示板を見て自分のクラスを探している。


神埼.....か、か、か.....あ、あった!

4組!

私は急いで4組に向かった。


あ!あそこ!


~in 教室~


「では、放送がなるまで自由にしといてくれ。」


「はーい」


ガラッ!


「遅れてすみません!」


一気に教室が静まり返る。


「遅いぞ!

新学期早々遅刻するなよ!」


思った通り怒られた。


「す、すみませんでした!」


私は必死に謝った。


「おい、お前も反省してんのか?」


え?


その言葉は私に向けられたものではなかった。

私は驚いてうしろをみた。

そこには.......。


「ふぁ~~、すいやせん。」


とても背の高い人が立っていた。


た、高い......。

私が見ていると視線に気付いたのかこちらを見た。

あわわ.....。

私は見てるのがばれたと思い慌てて視線をそらした。


「お前謝る気ないだろ?」


「ありません。」


「ないとか堂々と言うな。」


先生は出席簿でその人の頭をペシッと叩いた。

みんなは笑った。


「いってーー!暴力はないっしょー?」


「これは、暴力じゃない。

いいから、さっさと席につけ。」


「へいへーい。」


「お前もな。」

と先生に言われた。


私は席につこうと自分の席に向かおうとした。

けれど何か視線を感じる。

私は恐る恐る振り返り顔を上げた。

するとさっきの人がこちらをジッと見ていた。


な、なにー!?


私は少し焦った。


「あ、あの......なんですか?」

と私は恐る恐る問いかけた。


「ちっせ......。」

とボソッと言った。


「え?」

私は聞こえなかったので聞き返す。


「お前w!小せえーなーw!

あははーwww!小せえーーwwww!」

とその人は爆笑している。


それを聞いてクラスのみんなが爆笑した。

あちらこちらで"たしかにー"やら"紘と並んだらやべー"とか言っている。

どーやらこの人は紘と言うらしい。


はーー!?

私が一番気にしてることを!

こいつ最低!!


「マジおもしれー!」


紘という人はまだ笑っていた。


「な......!」


「お前らー、ケンカはそこらへんにして早く座れよ。」


私は何か言い返そうとしたけど先生に遮られた。


「ほーい。」

と紘は自分の席までいって席についた。


もー!なんなのよ!


私も自分の席までいく。


え?

私の隣の席に紘という人が座っていた。

......て、私の隣こいつなの!?


「よろしく」

と紘はこっちを見て笑顔で言ってきた。


「よ、よろしく.....。」


もうやだーーー!


これが最低なやつとの出会いで最悪な新学期の始まりだった。


~side hiro~


「紘!いい加減おきなさい!」


俺はふとんを取られベッドから落ちた。


「いってーー!

もうちょっとマシな起こし方ないわけ?」


「あんたがいつまでたっても起きないからでしょ!」

と怒られた。


「はあ......」

と俺はため息をつき起き上がる。


おれは神夜(かみや) (ひろ)

7月12日生まれの16歳

身長178cm

滝ノ原高校に通っている。

で、起こしに来たこいつは俺の姉貴"神夜(かみや) 凪沙(なぎさ)"俺の2個上だ。


マジで姉貴の性格どーにかなんねーかなー。


俺は急ぐ様子もなく階段を下りてリビングへ向かう。

今の時間8時10分

どう急いでも遅刻だなぁと思った俺は急がずゆっくり支度する。


8時30分

ようやく支度が出来た。


「いってきまーす。」

俺はそう言い家を出た。


あー、走れば間に合うと思うけど走る気0だわ。

俺は走らずゆっくり歩いた。

でも、思ったより支度終わんの早かったなぁ。


☆☆☆☆☆


~学校~


俺は上履きに履き替え掲示板のある方へ向かった。


ん?


掲示板の前に誰かいる。

ちっちゃい女の子だった。

女の子は自分の名前を見つけるなり急いで走って行ってしまった。


ちっせーなー......。

1年か.......?


そんな事を思いながら俺は自分のクラスを見た。


4組か.....。


俺は2年4組の場所がわからなかったから地図をみた。

俺の教室は階段を1個上がって左に曲がってちょっと歩いたとこにあるらしい。

ちなみに階段は教室と教室の間にある。

簡単にいえば中央階段だ。


はぁ....。

だりーな.....。


そんな事を思っていると教室の近くまで辿り着いた。

教室のドアは開いていてさっきのちっこいやつが入っていくのが見えた。


あ......。

さっきのやつだ.....。

あいつ1年じゃなかったのか.....。


俺は教室に入った。



「すみません!」


教室に入るなりさっきのちっこいやつが頭を下げて謝っていた。

どうやら先生に怒られたらしい。

俺はスルーして席に着こうとした。


「おい、お前も反省してんのか?」

と先生に呼び止められた。


「ふぁ~~、すいやせん。」

と俺はあくびをしながら謝った。


ちっ

やっぱり止められるか。

まあ、当り前か遅刻してんだもんな。

と思っているとなんだか視線を感じた。

その視線のする方を見てみるとさっきのちっこいやつが驚いた表情でこちらをみていた。

だけどちっこいやつは俺が見た事に気付くとすぐ目をそらした。


なんだこいつ。


「お前謝る気ないだろ?」

と先生に言われた。


「ありません。」

と俺は正直に答えた。


「ないとか堂々と言うな。」

と言われ出席簿でペシッと頭を叩かれた。


それを見てクラスのみんなは爆笑した。


「いってーー!暴力はないっしょー?」

と俺は反抗する。


「これは暴力じゃない。 

 いいからさっさと席につけ。」


「へいへーい」


あれは適当に返事をし自分の席に行こうとした。


「お前もな。」


「はい。」

とさっきのちっこいやつが返事をした。


ちっこいやつが自分の席に行こうとトコトコと歩いてるのがなんだかおもしろくて歩き出そうとした足を止めジッと見た。

その視線に気付いたのかちっこいやつはオドオドしながらこちらを見た。

ちっこいやつは俺と目が合うとなんだか焦った様子を見せた。


「あ、あの.....なんですか?」

と恐る恐る聞いてきた。


ちっこいやつは随分焦っていた。


「ちっせ.....。」

と俺は思っていた事をつぶやいた。


「え......?」


その言葉が聞き取れなかったのかちっこいやつは聞き返した。


「お前w!小せえーなーw!

あははーwww小せえーーwwwww」

と俺は大爆笑しながらもう1度思っている事を大声で言った。


そう言うとクラスのみんなは笑いあちらこちらで"たしかにー"やら"紘と並んだらやべー"という声が聞こえてきた。


ほんとだよな。

こいつ何cmなわけ?

俺と並んだらやばいぞ。


笑いながらそんな事思っているとちっこいやつが睨んでる事に気付いた。


ん?

睨まれてんのか?

そんな顔で睨まれても怖くないんだけど。


「マジおもしれーwww!」

と俺はまだ笑いながら言った。


すると、ちっこいやつが何か言い返そうとした。


「な......!」


だけどそれは先生によって遮られた。


「お前らー、ケンカはそこらへんにして早く座れよ。」

と先生が言った。


「ほーい。」

と俺は適当に返事をし自分の席に行き椅子に座った。


すると、ちっこいやつもトコトコとこっちにきた。

ちっこいやつは俺の席の隣に立つと驚いていた。


あ。こいつ俺の隣なんだ。


「よろしく。」

と俺は笑顔であいさつした。


「よ、よろしく......。」

とちっこいやつはオドオドしながら答えた。


マジおもしれー。


これがおもしろいやつとの出会いで最高の新学期の始まりだった。


これっておもしろいですか.....?

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