私のチャンス
「橋本さん?橋本さん?」
(…誰だろう。声が聞こえる…)
「橋本さん!」
(せん…せい…?)
「先生…?」
「そうだよ!サカナ先生だよ!」
「サカナ…先生…?」
そこには、サカナ先生がいたのだった。
どうやらこの近くに住んでるようだ。
「先生のこと…分かる?」
「分かります…」
起き上がろうとしたとき…
「あ、駄目だよ。まだ安静にしてないと。
足、痛そうだよ」
「いや…でも…」
「駄目。先生が治るまでついててあげるから」
(そんなの…だめだよ…余計に悪化しちゃうじゃん…)
「…///」
「橋本さん熱は?」
「へっ!?」
「顔赤いから…」
そう言うと先生は私のおでこに手をつけた。
「別に普通だけど…まぁ安静にしといて。」
「//////」
自分のせいだと思っていない先生はすぐに部屋を出た。
はっと我に返り、辺りを見回すとここは…
「先生の家…?」
広くて、大きなテレビがあって部屋はあまり綺麗とはいえないが
汚くはない。
自分が寝ているベッドはふかふかなシングルベッド。
先生のにおいが広がっている。
(でも私…どうして倒れたんだっけ…
てか、もとの原因は先生に告白しようって決めたことじゃん。
なら今がチャンスじゃない?いや…でも私は…)
ガチャッ
「氷、巻いてたほうがいいよ」
そう言い、掛け布団をめくり、私の足に先生の手が触れる。
「…うぎゃっ」
変な声がでた。
「…あ」
「橋本さんww今の何っ」
「い、いや…///氷が冷たくて///」
「え?氷、まだつけてないけど…(笑」
「いや…冷気が…氷の冷気が…ね…///」
「フフッ…橋本さんおもしろww」
「…っ///」
(今が…チャンスだ…!)
先生がお茶を取りに行こうとしたとき。
ガシッ
「?」
「先生…」